整備新幹線とは、昭和45年に全国新幹線鉄道整備法に基づいて、国が昭和48年に整備計画を決定した新幹線のことです。
現在建設中の新幹線は、東北新幹線の八戸から新青森間(平成22年完成予定)、長野新幹線の長野・富山間(平成26年完成予定)、九州新幹線の博多から新八代間(平成22年完成予定)の3ヶ所です。
さらに新青森から札幌間、富山から金沢を経由して大阪間、博多~新鳥栖を経由して長崎間をも計画されています。
この計画が出来るまでの道のりは険しいものがありました。
まず、オイルショックで着工が遅れ、その後も旅行者の鉄道離れなどで一時は放置されていました。
1989年に長野新幹線が着工し1997年に開業するまで動きがなく、その後は九州新幹線の部分開業されました。
当然のことながら新幹線が通れば、沿線は便利にはなりますが、新幹線までの接続が悪いと、その便利さは、その地域の隅々まで行き渡らないという弊害が生じます。
新幹線や空港が増えれば、各地域の中心地から東京へは便利になりますが、その分地域内で不採算路線は廃止や縮小され、むしろ不便になります。
例えば、各都道府県の一番不便な駅を調べた本が刊行されていますが、それによると、新幹線が通っている都道府県で一番不便な駅は、盛岡市の大志田駅だそうです。
つまり、この駅は1日に3本しか列車が通らず、朝6時56分の列車に乗らないとその日に内に東京には着かないそうです。
新幹線が通っている県でさえ、この状態です。
滋賀県の栗東に東海道新幹線の新駅を作るとか作らないとか問題になっていますが、栗東と京都間が普通でも27,8分しか、かからず1日に何本も走っていることを考えれば、その必要性には、疑問が感じられます。