骨粗鬆 七割脆い きみの手に そっと合わせる 姫撫子と
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ビジョナデシコ(美女撫子、英 Sweet William)は、別名ヒゲ
ナデシコ、アメリカナデシコとも呼ばれ、ナデシコ科ナデ
シコ属の、ロシア南部などに原産する植物の交配種である。
学名は Dianthus barbatus。16世紀の終わり頃にはイギリスに
渡り、日本には1887(明治20)年に渡来している。そのこ
ろにはアメリカで多く栽培され、野生化していたため、牧
野植物図鑑に出ている和名は「あめりかなでしこ」とも。
総苞片が長いひげのように伸びているので、ヒゲナデシコ
ともいい、2cmほどの小さな花が聚繖花序をなして十数輪咲
くので、ビジョナデシコと呼ばれる。「美女」はビジョザ
クラなどに見られるように、植物の命名法では、小さな花
が丸い房になって咲くという意味である。
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彼女がこの病気は治りそうもないという。正常値の三分の
一程度しかないという骨粗鬆症。それは困ったね。牛乳と
ビタミンDを取って日光浴をと言うと半ば怒った様に大事
にしろいう。それもそうだと、固まった花が美しい「ヒゲ
ナデシコ」。花言葉が「器用」な姫撫子をイメージし宥め
ている二人を描く。本来は多年草であるが、日本では耐寒
性一年草として扱われている。8月末から9月初めにまくと、
翌年5月から6月にかけて開花する。比較的丈夫な草花で、
花壇や切り花用に栽培される。
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玉蜀黍の大量生産システムの基本構想を終了し、バイオア
ルコール原料として薩摩芋等の根菜類の検討を再会。玉蜀
黍よりデンプン生産量が大きいので地上の茎葉を生育を抑
制しつつ塊根の収量を高めるということになる。この試験
菜園は次年度となるがいまから楽しみにしている。
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基本的には玉蜀黍と同じだが、プランタとしては木製の長
方体のサークリング現象をも配慮したものとし、ハンドメ
イドで作ることとする。このため電気鋸と電気ドリルを準
備しておかなければと。
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成長戦略としての『新楽市楽座論』
【稲苅りと米価】
秋祭りが終われば、注連縄用の稲穂(餅米)の苅り入れを
近くの専業農家に依頼ということで、宮世話役の二人で作
業中の経営者に挨拶に清酒をもって夕暮れの作業場に向か
う。返事は10月に入ってからでないと分からないという。
役員の動きやすい土日を配慮するとの快諾を得て帰る。
伊勢神宮
ところで、餅米はうるち米より穂丈けが長いので倒れやす
いが注連縄に使うのが習わしになっている。1アール程の
面積にそれだけのために植えるのは手間だから面倒なこと
だと同情するが、嘗ての企業戦士のわたしが、郷土の農本
主義的神事に突然参加することから比べれば、イコール・
イーブン(お互い様)ということになろう。尚、稲作の経
営は約3万㎡(30町)といから凄い感心してしまった。
御神田初穂
年のはに 鮎し走らば 辟田川 鵜八つ潜けて 川瀬尋ねむ
大伴家持 /巻19・4158
注連縄
例年になく、鮎の魚影が少なくなったとは、世話役の寄り
合いでの話題。「毎年鮎が走り泳ぐ頃になったら辟田川に
鵜を八羽潜らせて川瀬をたどって行こう」とは何とも贅沢
な歌だと思いつつ、 琵琶湖の浄化と漁労経営に話しが弾
み「琵琶鱒の商品開発」の模索を考える機会ともなった。
ところで、「ちんまい」も収穫期になり稲作の試験菜園計
画の準備しなければならない。バイオアルコールも或意
味、採算性合えば本命ともなりえる。
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「兼業農家が日本を滅ぼす減反政策は諸悪の根源、コメを
作って米価を下げよ」(日経ビジネスオンライン)で山下
一仁は、生産調整でコメの生産を抑制し、高米価を維持す
ることは、供給制限カルテル。独占禁止法の対象になる。
「減反政策はカルテルである」と断言。また、「農業ビッ
クバン今こそ」(日経新聞「経済教室」)では「農業が雇
用の受け皿として注目を浴びている(中略)しかし2007年
の農業の生産額は8兆2000億円で、パナソニック1社の08年
3月期の売上高9兆700億円にも及ばない。パナソニックの従
業員31万人に対し、農業就業人口は299万人もいる。農業の
国内総生産(GDP)4兆7000億円を農業就業人口で割れば、
1人あたりの所得は最大でも年間157万円、1カ月では13万
円にしかならない。農業は人手不足ではなく過剰就労なの
だ」と指摘する。
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「収益が低いから農業は後継者もなく高齢化してきた。収
益を上げられなければ農業での雇用創出は困難である(中
略)他方で、農産物販売額が1億円を超えている企業体は、
05年で農家2470戸、農家以外の事業体2616の合計5086もあ
る。わずか4ヘクタールの傾斜農地で野菜の苗作りに特化し
20億円以上を稼ぐ農家、労働を多く必要とする苗までの生
産は外国に委託して15億円を稼ぐ花農家などがある。だが、
このように企業的な経営で高収益を挙げている農家の多く
は、花や野菜などあまり農地を必要としない農業分野であ
る。逆にコメなどの土地利用型農業は、関税や補助金など
の手厚い保護で守られながら衰退してきた。零細な農家が
多数存在し、収益は低く、高齢化、兼業化、耕作放棄が進
んでいる。ただし、これは政策の失敗で生じたもので、大
胆な政策転換を行えば、高い収益を上げることができ、雇
用の受け皿になれる」と結論する。
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「コメ農家の平均経営規模は1ヘクタール(約1町)程度
であるが、20ヘクタール以上の農家の農業所得は1100万円
を超えている(中略)農地地法の転用規制等が不徹底であ
るため、転用期待が生じて農業の収益還元価格を上回って
農地価格が上昇したので、耕作者の農地購入が困難となっ
たうえ、所有者は転用機会が実現したときに返してもらえ
なくなること恐れて農地を貸そうとしなくなった」「高米
価・減反政策によって零細兼業農家が滞留したために、農
地は集積されず規模拡大は阻害され、スケールメリットを
発揮できなかった」とし、「農地の権利移動を制限してい
る農地法を廃止した上で、欧州連合(EU)のようにゾーニ
ングを確固たるものとすれば、転用期待がなくなるので売
買や賃借権による規模拡大も容易になるし、農地改良など
長期的な農地への投資も可能になる。一般投資家などが出
資した株式会社で高い生産技術をもった農業者による大規
模農業を実現できれば、国際競争力も向上できる」「所有
と経営の分離」による農業ビッグバン」を推進し、「減反
段階的に廃止して米価を下げよ」と提言する。
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刈上げられた稲
「地下化石燃料本位制」から「先端技術本位制」「環境リ
スク本位制」を考え、「農本主義」の残滓色濃い「土地本
位制」ではなく、これからの農業は「農工融合」「新弥生
時代」に相応しい形態に変わる不可避性を認める者が、宮
世話をやりながら食糧安全保障問題を考えるとは露ほども
思ってみなかったが、山下一仁の提言に添ってビックバン
を推進するには、やはり、就労機会を失う兼業農家のセフ
ティーネットをセットと食糧安全保障に関する国民運動がセ
ットだという条件付きで賛同する。
映画「火天の城」
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