極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

弁慶草と新政権始動

2009年09月20日 | 時事書評



秋日和さす鳥居前 プライド流れるバイクと弁慶草と


 注連縄

3日間の秋季例大祭が終わった。古木搬送中足を奪われ
転び左足裏に棘が刺さり不自由なまま兎も角も無事終わ
る。天候は良好。儀式も清々しい涼風の中、拝殿で滞り
なく挙行。良い体験をさせていただいた。


この世にし楽しくあらば 来む世には虫に鳥にも我はなりなむ

                       大伴旅人  


ファイル:Crassula capitella 2.jpg

弁慶草(学名:Hylotelephium erythrostictum)別名:イキク
サ(活き草) 葉が厚く,切り取って暫くおいてもしお
れず、土に挿すと根が出て元気よく育ちはじめる丈夫な
性質を弁慶にたとえたといわれる。夏から秋に、30~
80センチ。葉は、楕円形、茎の下部につくものは葉柄
があり、多肉質の緑白色、葉縁には鈍鋸歯がある。花は、
7~10月ころに、淡紅紫色の房状集散花序が群がり咲
く。


 Queen - I was born to love you - Pride theme song

秋祭りの後片付けの早朝、健康のために早朝疾走してい
るのかクイーンの曲が聞こえ振り向くと老人らしきひと
が自転車で走り過ぎる。ハイカラだと宮世話仲間に話し
かける。走りすぎる参道の道端に弁慶草が咲いている。
そんな清しさを歌う。淡紅色の花咲かす「ベンケイソウ」
花言葉は「信じて従う」。


 百灯祭

右足の怪我の治療に山崎友仁病院へ。連休とあり当直の
外科医は北村外科部長直々に治療していただいた。その
治療の間、病院の抱える医者不足などの裏事情を聞くこ
とになる。せめて、緊急時の地域医療整備として、公設・
私設の垣根を超えて、当直医の情報共有する体制は市民
に常に公開させるべきだと痛感した。その意味でも有意
義な通院だった ^^;。



民主党政権が始動し、テレビを観ていて、おゃ、これは
様変わりしたねという印象を受けた。簡単にいうと「閣
僚の、議員のひととなりが見える」ということだ。尤も
これは「チェンジ」には大切なことだよねと。


ファイル:Yanba-624-r1.jpg 八ッ場ダム

ところで、その民主党政権の「八ッ場ダム」の取り扱い
が取り立たされている。根川の主要な支流である吾妻
中流部、群馬県吾妻郡長野原町原湯地先に建設が進
められている多目的ダムある。2010年度の完成予定で、
神奈川県を除く関東1都5県の水がめとしては9番目の
重力式コンクリートダムで高さは131.0m。国土交通省
東地方整備局
が事業主体であるという。しかし、建設を
巡っての顛末をみると、正論・異論を超えた「調整」の
論理次元にあり、計画中止にしても「建設ごり押し」の
ツケが残る。そして、何よりも建設の是非に明け暮れた
住民の思いというものが残る(「八ッ場あしたの会・八
ッ場ダムを考える会
」)。


 

滋賀県では、生活環境の改善と、河川や琵琵琶湖東北部
流域下水道建設反対運動に関わってきた経験から、不合
理で、不条理で無謀な計画を押しつけられる抑圧を身を
以て知るものとして人ごとのようには思えない。例えて
みるなら、平時下の国家戦争推進(無責任体制)?に反対
することの様なもの。必要根拠が軽薄な計画が推進され
ていく愚は質すとしても、住民の気持ちを融和する作業
は、気の進まないしんどい作業だと同情する。


 

 ドクタ月尾「地球の方程式」 

「主要穀物の完全自給まで公約!鳩山民主党“農政改革”
の幻想と矛盾」(山下一仁/『農業開国論』)で、民主
党の鳩山政権の農業政策の危うさを指摘する。民主党が
掲げる農業関連の公約の農家への戸別所得補償政策は農
家に対する財政からの直接支払のことであり、具体的に
は、農家ごとに「生産目標数量」を定め、この目標を達
成した農家に生産費と市場価格の差に相当する支払いを
行うというもの。欧州連合も公然と行っており、「価格
から直接支払い」は、世界の農政の流れとされる。


52 HatoyamaI.jpg 日本友愛青年協会

「問題は、戸別所得補償の支払い条件や方法を間違えて
いる」と山下一仁は指摘する。民主党の「生産目標数量」
は、10トン作れる農家が自給率向上のために、15トン作
ったら補償するというものではなく、10トン作れる農家
が減反をして6トン作ると補償をするもので、生産調整を
を各農家に任せる減反選択であり、コメだけでなく、主
要穀物まで生産目標数量を定めて、チェックするとなれ
ば、市町村のみならず農水省側の人員増強も必至で、行
政の肥大化につながりかねない。さらに、個々の農家が
直接流通業者に販売する時まで、流通業者は取引記録や
農産物の分別の管理で官(=行政)の肥大化を招きかね
ないと言う。




確かに危惧される状態に陥るかもしれないが、わたしに
は、いずれにしろ問題の本質、つまり食糧安全保障と合
採算との溝が埋まらないだろうという思いを早く払拭し
て欲しいということに尽きる。そして、もう少し言うと
その解消には、現在交わされている政策議論の延長にな
なく、「農工融合」や「新弥生時代」などで考察してき
たような、従来からの「土地本位制」から離脱した技術
革新の進捗にあると思っている。

                 ファイル:Okragly Stol 1989.jpg


コメント
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