いまもなお襤褸の旗がはためくは 太藺の花が咲けばこそぞと
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今日は朝早くから宇尾白山神社の注連縄用の藁(餅
米)を刈りに宮総代、宮世話が予め決めておいた犬
上下流の田圃に。秋風が棚引く上天気のなか決行。
初めての経験。近くの篤農家のコンバインの力を借
り約百㎡ の稲を刈り取った。稲の束ね方は、鎌切で
3株の2組を合わせ結び藁(本当は昨年度の藁が良
い)で結束する。結束方法は複数あるがこの地方は
上から押さえ込むようにして裏側で交叉させ撚る。
この時、親指を結び輪の中に押し込みながら藁束を
反転させるがにわか仕立てでは巧く行かない(藁を
下に敷き表側で両端を交叉し撚り藁を輪の中に通す
方法もあるが)。
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稲穂はコンバインでその場で雑穀し、藁を軽トラに回収し、
神社境内の裏に予め組んだおいた稲架掛け(さはかけ)
に乗せ天日干しする。この稲木は、稲などを刈り取っ
た後に束ねて天日に干せるように木材や竹などで柱
を作り地上から干す材料が地面につかない程度の高
さに横木を何本か掛けて作る。地方によって稲掛け、
稲機(いなばた)、稲架(はさ、はざ、はせ、はぜ、
はで)など異称も多い。地域によっては特殊な形状
のものもある。
例えば風の強い島根県石見地方では「ヨズクハデ」
(ヨズクはミミズクの意)と呼ばれる特殊な三角錐
の形状をした稲木が用いられる。毎年作るのではな
く近くに備え付けしてある地方もある。稲木に干す
作業及びその干した状態は稲木干し、または地域に
よっては稲架掛け(はさかけ)などとも呼ばれる。
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日吉大社
ところで、宇尾白山神社の祭神は伊邪邦美命(いざ
なみのみこと)(『繁縷と季節のカクテル』参照)。
由緒は定かでないが白山権現が元とされる。荘園時
代の日吉大社領のゆかりで、近世紀に日吉大社の山
上、上七社の1つの白山宮の御分霊を勧請し創建し
たと考えられている。
白山姫神社拝殿、本殿
左から宇佐若宮、剣宮社、
小白山社、八坂社、北野
社、白山姫神社拝殿
稲苅り、稲架掛けの作業を6人で短時間でこなした
もの大変でしたと参加者全員を労ったものの、境内
施設の事故処理や些事で今日もあっというまに夕食
前だ。帰宅すると、彼女が玄関前で菜園の生姜を収
穫していた。小振りだが豊作だ。さっそく母親とわ
たしのために料理してくれるという、嬉しいではな
いか、とりあえずこの件は当面深入りしないことに
しよう ^^;。
生姜
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TVドラマ「オルトロスの犬」が終わった。ドラマ
の出来具合の云々ではなく、ギリシャ神話を題々に
呪われた兄弟の救済の有り様を観客に問う、或いは
人類が生死を自由に制御できるを能力(=究極の欲
望)を手にする悲劇を物語(サスペンス)として
自分のこととして引き寄せたとき、最終回のラスト
シーンの竜崎臣司(滝沢秀明)、碧井涼介(錦戸亮)、
沢村敬之(佐々木蔵之介)の三竦みと和解シーンは
圧巻。込み上げる心の抑揚はクライマックス達した。
制作関係者に感謝したい。
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フトイ(Scirpus tabernaemontani C. C. Gmelin)は、イグサ
に近い姿のカヤツリグサ科の植物である。「フトイ」
という名前は「太い」ではなく「太藺」、つまり「
太い藺草」の意味。カヤツリグサ科ホタルイ属に属
する。湿地や浅い池などに生育する大柄な多年草で、
高さは2m近くにもなる個体もある。地下茎は太くて
横に這い、全体としてはまばらに花茎を立てて大き
な群落を作る。地下茎の節から花茎を直立させる。
花茎の基部には鞘があって、その先端は少しだけ葉
の形になる。しかし花茎の長さに比べるとあまりに
小さく、目立たない。花茎の断面はややいびつな円
形。ひとには理解されない志というものが老いても
あるものだ。今日も愚痴りボランティアをしながら
準備を続けている。それはプライドでありぼろ切れ
の旗だけれど、いまなお消えずにはためいている。
そんな、心意気を詠む。茎でむしろを作る「フトイ
」。花言葉は「肥大」「寛容」。
Daina Ross
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