テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は27日、男子シング
ルス2回戦が行われ、第12シードの錦織圭(日本)が世界ランク84位のL・マイェール(アルゼ
ンチン)を下し、2年連続の3回戦進出を決めた。世界ランク11位の錦織は、1995年にベスト8
進出を果たした松岡修造以来18年ぶりの日本人男子8強入りを狙う。また、女子シングルスで世
界ランキング84位のクルム伊達公子が自身17年ぶり、大会最年長となる3回戦進出を決めている。
硬式テニスは40歳半ばまでやっていたが(はっきりした記憶が残っていない)、いまはまったく
やめている。経験はあるが下手の横好きというか、身体を動かすのが好きで、勝敗には興味なく
熱心でなかったが、硬式テニスの運動は負荷はあまたあるスポーツ競技の中でトップレベルだと
いうことぐらいは頭に叩き込んでいる。錦織圭がベスト8入りすれば松岡と並び、勝ち残れば、
日本人が欧米国のトップ選手と並ぶ快挙となるが、その可能性は十分にある!?
【骨太事業開発の旅】
話は「ロスト・スコア 失われし二十年」を回顧する。不動産バブルのころは所帯をもち二人の
息子達が小学生の中高のころで、職場はバブルも含め活況で、大きな利益貢献を達成していた頃
だが、それでも先行きを考え、転職しようと迷っていた時期、協力企業の元轟産業彦根所長の、
確か土肥内という姓だったか?記憶もあやふやだが、一緒に起業しないかとの誘いに、夏の暑い
さなか何回か自宅を訪ねてこられたが、インターネットでの事業やデジタル通貨の発展など不透
明なこともあり一応は考えておくということであったが、結果的にはその話に加わらなかった。
将来を考えれば、問題の先送りにするだけだという思いが強く、自分が担当する工場プロセスに
起因する問題対処のためそちらに向かわざるをえなくなる。ところで、いわゆるこのバブルは、
金余りによる不動産投機に起因し、富の源である「実需」ではなく「虚需」によるものでバブル
破裂は必至と冷静だったし、政府の対処方法も自分なりに解答を用意していた(故吉本隆明の楽
観的な認識とは真逆だったが、原理としては容認)。問題は職場を席捲するデジタル革命の影響
のリスクだった。断っておくが、一企業の細々とした経営方針はさることながら、それを飲み込
む世界的な事態の進展を問題にしていたが(詳細は『個人史としてのデジタル革命』に記載)、
それをどのように伝えるかに腐心した。その意味では1995年は大きな分岐点で、その後1997年の
アジア通貨危機→米国住宅資本主義・英米流金融資本主義の崩壊などとして連鎖していくことは
周知の通り。そこで2000年前後から骨太の事業の模索を開始する。幸運なことに、半導体製造と
カラー液晶表示装置製造業界は空前の好況にみまわれ(2006年には後者はピーク・アウト)、そ
の間、製版印刷・半導体・カラー液晶製造の共通プロセス技術である「コンバーテック(表面加
工技術)」をナノレベル領域に微細化した石彫(サブトラック)・積載(アデティブ)を包括す
る表面加工業界という概念を考えつき「ネオコンバーテック」とはじめて呼称した。それを縦軸
として、横軸に、有機エレクトロニクス産業をクロスし、ポスト液晶である有機エレクトロルミ
ネッセンス・有機半導体・色素増感型太陽電池・汎用型透明電極などのプロセス技術・装置製造
技術を横軸に想定した骨太事業開発をテーマにおいた。
それでは、その事業の具体的なキラー・アプリケーションを例示してみよう。ドラえもんシリー
ズのトヨタCMでお馴染みのドラえもんの秘密道具である「どこでもドア」は日本人であれば、
誰でも知っているが、その拡張で「どこで窓」を想定してみよう。もっとも、この「どこでも窓」
は「どこでもドア」にも拡張できる。そこでその機能を(1)通常は透明の窓でそこに、(2)
遮光(3)断熱(4)保温(5)発電(6)防犯(7)防災(8)ディスプレイ(9)通信機能
を、(1)液晶・有機ELで(1)(2)(8)。(2)透明電極・有機・色素増感型太陽電池
や有機半導体や機能フィルムで(5)(6)(7)(9)を持たせるというわけだ。携帯情報端
末機器を翳(かだ)せば、窓表面に操作パネル表示され、タッチパネル方式で施錠・解錠でき、
長期不在の場合は管理会社に連絡しておけば、不審者の侵入を自動報知する機能が働くとうにし
ておき、近くにいる場合自分のもつ情報端末装置に報知される仕組みにしておくというものだ。
ドアも模様も自由に選択でき、あるいテレビ機能の代用可能となり、これが究極の「万能窓」と
いう商品が誕生するというわけだ。また、公共施設や企業施設に先行して導入されていくだろう。
電子機器生産は機能半分で価格5分の1に!
話はそれるが、産業タイムズ社代表取締役社長の泉谷渉は「2020年には新興国の中間所得層は30
億人に拡大する。この人たちを取り込むためには、今後の電子機器の開発において機能半分、価
格5分の1を追求しなければならない」と語るのは著名アナリストの南川明氏を紹介している。
南川は電子機器の生産はひたすら右肩で伸び続けるとの予想が必要な立場とし、IT機器はある種
の成熟化を迎えたとの判断に変わりはなく、世界の電子機器生産額は約150兆円であり、2020年
にはこれが270兆円に増大するするのは、データを見ても2000年に120兆円程度であった電子機器
生産は、この10年間でたったの30兆円しか伸びていない。それほどの右肩上がりの成長が今後起
きてくるとは少しく考えにくいとするあ(ただし、爆発的な人口増大は認める。先進国の富裕層
プラス中間層は5億人程度で2020年にいたっても増えない-要するに買い替え需要中心だが、BR
ICsを中心とする新興国は現状で16億人、10年後には30億人になり、14億人の新規需要が生まれ
テレビ、冷蔵庫、掃除機、エアコン、電池、電球、選択的消費製品としてのパソコン、一般携帯
電話、DVD、カメラなど伸びるが-新興国の中間所得層は、高額電子機器をバンバン買えるわけ
でなく、中国都市部の平均年収が60万~70万円であることを考えれば、機能半分、価格5分の1
の電子機器が必要であることに同意し、電子機器の1台あたりの半導体搭載金額がここにきて減
り始め。2000年当時は1台当たり45ドルも半導体を使っていたのに、今や25ドルとなり、実に20
ドルも減り、量が増えて半導体の単価が急下落し、汎用(コモディティ)マーケットの拡大がこ
うした現象(→「デジタル革命渦論」)を生み出しているとし、スマホの爆発的増大が15億台程
度まで行けば、新興国の中間所得層の人口急増があっても、やはり電子機器全体としては厳しい
状況になり、それゆえに、医療産業、次世代自動車、航空産業、ロボット、環境エネルギー機器
などへの半導体搭載を何としても増やさなければならないと書いている。
まぁ~そんなとことだろうが、話を続けると、その受け皿として「オールソーラシステム」があ
るというわけで、技術的側面からも量子ドットの適応技術という新規技術時代を迎え担い、常圧・
減圧プロセスの違いがあるもののプリンタブルプロセス技術・ロールツゥロール技術などの写真・
製販・印刷応用技術が使えることもあり、骨太事業開発のコアとしてわたしは『オールソーラシ
ステム』と定めたが、これに辿り着くまで1990年から22年経過したことになる。
【スターウォーズ・デザイン】
すべては、デザインにより決まる。
ところで、減圧プロセス及び製造装置技術が手薄だということで、前述した後任所長と一緒に大
阪のラミネート装置メーカに行きメインの事業部門ではない、連続式真空蒸着装置の見学に出か
け帰りに梅田のお初天神に二人で詣りし食事をしたことを思い出した。面白いものだ、元所長は
節水ゴマの販売会社を起業したというがその後どうなったのか?!