Sherry, Sherry baby
Sherry, Sherry baby
Why don't you come out to my twist party
Come out Where the bright moon shines
Come out We'll dance the night away
I'm gonna make you mine
【酒の肴にオールソーラー】
これは昨夜の話。白い金麦がきれていたのでスクワットとローイングを済ませジムでクロ
ールとサウナをこなし、リカーマウンテン平田店に立ち寄り金麦ワンケースとシェリー酒
(『ショートコーナのシェリー酒』)と目についた白ワインの肴と「極 焼丸干いか」を
買って帰る。それにしても、この株式会社リカーマウンテンの急な店舗数の拡張には驚く。
話はそれでない。この間も掲載したが、電子レンジ加熱した「ガーリクのミルク煮」はす
っかり定着し今朝もこれにグラニュー糖を少し加え食べたが、この肴のいかがとても美味
いので、干し肉のように家庭でも作れないか興味がわいたというわけだ。しかし、作り方
がわからない。こぶりのするめいかを洗い目玉を刳り抜き、清酒といしり(3:1)に八
時間ほど漬け込みた後、引き上げ水分を拭き取る→残り汁は煮詰めタレに使う→いか本体
は一夜干しにして保存する。問題はどのタイミングでグリル(焼くあるいは炙り)するか
だ。食べる直前でというのが本来だろうが、保存前にグリルあるいは炙るかだ。あるいは
一夜干し工程を燻製処理するのもいいだろうが、そんなことを考えていたが、要するに、
ガーリックのミルク煮込みのように焼丸干いかは腸(わた)を丸々食べるわけで上質な蛋
白源となりこれに家庭菜園(「テーブルファーム」(『テーブルファーム巡礼の明日』)
でつくった野菜を調理し食せばもうこれ以上のものはいらないぐらいだろうと思っている。
そこで昨夜の色素増感型太陽電池開発のコアメンバーの内田聡教授の「逆に化合物半導体
太陽電池から見た場合は単にデキの悪い(効率の低い)太陽電池という位置付け」の感想
にもどるのだが(『ゴミ屋敷巡礼の明日(あさ)』)、色素増感型の調査研究を行ってい
た経験からいうと、可撓性・意匠性・廉価性という側面より、原子力発電方式を決定的に
退けるためには一旦は「信頼性×高変換率」的側面を一義におくことに修正していくこと
になる。これは或る意味、事業開発方針の「網点のドット」から「量子のドット」への変
換と結果的に符合することになるのだが、タンデム型で安定的な20~30%の変換技術が実
用化された暁には、本来の意匠性とユビキタス性に戻るという戦略だが、そんなことを考
えながら、お酒を楽しんでていた。
色素増感型太陽電池の技術動向を考えていると同時並行して、独立行政法人情報通信研究
機構(理事長:坂内 正夫)は、株式会社タムラ製作所(代表取締役社長:田村 直樹)、
株式会社光波(代表取締役社長:中島 康裕)と共同で、新しいワイドギャップ半導体材料
である酸化ガリウム(Ga2O3)を用いた実用性に優れたMOSトランジスタの開発に世界に先駆
けて成功したことの情報も入っていたわけで、そのことも取り止めなく酒を肴に考えてい
た。
ところで、この酸化ガリウム(Ga2O3)は、そのワイドギャップに代表される材料物性から、
高耐圧・低損失なパワーデバイス用途の新しい半導体材料として有望視されている。酸化
ガリウムは、シリコンカーバイド(SiC)、窒化ガリウム(GaN)といった既存のワイドギャッ
プ半導体では不可能な融液成長法による単結晶基板の作製が可能であることから、基板サ
イズの拡大や、製造に必要なエネルギーやコストの大幅な削減が見込まれる。今回開発し
たGa2O3 MOSトランジスタは、そのまま実用可能といえる構造、特性を有します。そのた
め、現代の省エネルギー問題に直接貢献することができる新しい半導体デバイス研究開発
分野における大きなブレークスルーであると同時に、近い将来の半導体産業の更なる発展
につながる。具体的には、
(1)非常にシンプルなトランジスタ構造であるにもかかわらず
(2)高いオン電流(39 mA/mm)
(3)高いオフ状態耐圧(370 V以上)
(4)非常に小さいリーク電流(測定限界数pA/mm以下)
(5)高い電流オン/オフ比(10桁以上)
など、パワートランジスタとして実用上要求される性能を十分に満たす特性が得られ、こ
のため、今回新たに開発に成功したGa2O3 MOSトランジスタを、実際のパワーデバイス機器
に応用した場合、既存の半導体トランジスタと比較して、高い耐圧とスイッチング動作時
の大幅な損失低減する。ここで重要なのは、融液成長法が、(1) 基板の大型化が容易、(2)
作製時に高温、高圧といった条件が必要でないことから、低エネルギー、低コストでの作
製が可能、(3) 原料効率が高い等の特徴を持つことから、実際の生産に非常に適した方法
だということ。単結晶Ga2O3基板が、他のワイドギャップ半導体材料(SiC、GaN)では不可能
な融液成長法で作製可能であることは、実用面・産業面での大きなアドバンテージとなり、
Ga2O3基板の価格面でのアドバンテージは大きく、少なく見積もっても将来的にはSiCやGa
N基板の1/10~1/100以下の価格になると考えられている。
このなかで、パワー半導体デバイスはオールソーラーシステムのハワーコンデショナのキ
ーデバイスに位置し、スマートグリッド を含めその技術貢献は大きい。昨夜のパイブリッ
ド型薄膜化合物半導体太陽電池を含めた『デジタル革命渦論』の蓋然性から「オールソー
ラー事業」はもはや実現の目途がたったと早合点とはいえそう確信できる瞬間でもあり、
なんとも充実した酒の肴ではないかと思った次第。
なお、再生可能エネルギーのもうひとつの雄である風力発電は、もっとダウンサイジング
しなければという持論も蛇足しておきたい。
さてこれは今朝の話。 元上司であった外川ご夫妻が入水自殺未遂というニュースを彼女が新聞を
読んで聞かせてくれたが、話し終わるのと同時に両手をあわせ祈っていた。リストラで早期退職し
先に職場を去ったのだが、その経緯を鮮明に記憶している(ご子息の事故とその後遺症が家庭に
重くのしかかった)。おもえば、民間企業の賃労者の立場は大変弱い。思い出せばいろいろ去来す
る。ヘビースモーカーな彼は詩吟の師範格でマイクをもてば美声はチョットしたもんで男前だったが、
人生とはかくも無情である。