【フード・ファントム・メナス(14)】
3・11のように危機が迫ったとき、政府(=行政)機関が、極めて奇異な行動をとって
いた事例を、本著書を読めばうかがい知ることができる。それが今夜の「穀物類の米」の
項で、また、次回の「緑茶」の項で知るところとなる。
米
●福島県産は他県の米に化けた
2011年10月12日、福島県で新米の放射性セシウム検査が終了し、すべての
検体が暫定基準の500ベクレル/㎏を下回ったとして、佐藤雄平知事は「首都圏を
中心に、安全性とおいしさを強調したい」と表明した。
ところが、その直後に福島市のコメから630ベクレル/㎏検出されて、安全宣言
は間違っていたことが、証明されてしまった。
通常なら、これで販売は抑制されるだろう。しかし、その前に農林水産省が詐欺師
のような販売を推奨していたのである。前年までに検査され、その検査証明が付いた
空のコメ袋を売買しても違法ではないという事務連絡を、7月4日に出していたのだ。
こういう使い古しのコメ空袋は「一空袋」といわれる。
「福島県産米を扱っている米穀卸業者の倉庫に入ると、そこには、荷台ごとフォーク
リフトで動かさないと歩くスペースがないほど、一空袋が山積みになっていた。すべ
て県外のJAのもので、地元産のコメ袋は1枚もなかった」「福島県内各地のホーム
センター、雑貨店などでも一空袋が大量に売られていて、バラ売りだと一枚18~1
9円。一束20枚なら450~500円で、一束50枚なら1000円前後。すべて
県外産のものだ」と、ジャーナリストの吾妻博勝氏が報告している。
偽装の仕組みはこうである。福島県の新米は、福島県の検査証明の付いた米袋に一
度は入れられる。それを、どこかでこっそり、前年までの他県の検査証明の付いた米
袋に詰め替えて売るのである。
中身が福島県のコメは、検査証明が付いている産地のコメに化けて流通し、検査の
厳しい東京を避け、多くは関西に売られた。
そんな実情を許せなかったので、知り合いの農業問題に詳しい活動家の岡田新一郎
氏と一緒に、農林水産省に規制を強化するように申し入れた。
すると、豊水省も動かざるを得ず、違反業者を探した。さらに、検査証明が付いた
ままの一空袋を売買してはいけないと、事務連絡を事実上撤回する課長通知を出した。
すでに福島県のコメが他県のコメに化けるように売り払われた後であることは残念
だが、岡田氏の活躍で、2012年から改善できたことは一歩前進といえるだろう。
●福島県産米の安全性
コメは、新基準の適用が2012年9月末まで免除されていた。
10月からI㎏当たり100ベクレルの新基準を適用して検査が始まると、福島県
各地で次々と基準を超えたコメが見つかった。だが、全袋検査の態勢を整えていたの
で、一時は出荷停止になっても5~6日後には、検査をパスしたコメの出荷が認めら
れた。
スムーズに出荷されるようになると、佐藤雄平知事は福島県産米の安全宣言を行っ
た。
10月末までの検査結果を見ると、25ベクレル/㎏を超えるコメが0.2%で、
99.8%のコメが25ベクレル/㎏以下の「不検出」だった。
この「不検出」がくせ者で、10ベクレル/㎏だったら、体が痛む人が出てくるの
に、25ベクレル/㎏以下は検査していないのだ。不安のある福島県産米を、なぜ、
何とかして出荷しようとするのか。コメは余って困っているのだから、消費を減少さ
せる施策を懸命に推進する農林水産省の姿勢は、滑稽といえる。
コメは主食だから、汚染地での作付けを厳しく制限し、放射能を1ベクレル/㎏ま
で検査して、それ以下を「不検出」にするのがいい。不安を徹底的に取り除かなけれ
ば、お母さんのコメ離れが進むので、次の世代のコメ離れも進むことになる。
小魚などの骨を食べてカルシウムを摂れば、こんなに差が開かないのだ。
カルシウムとマグネシウムの比は二対一が望ましいので、牛乳をかけたところで、
カルシウムの大部分は有効に働いていない可能性が高い。
コーンフレークの多くは、栄養素を添加しているが、その栄養素は、比率のバラン
スが悪いため、うまく働いていない可能性があるのだ。
コーンフレークには、軽くかんでもサクサク感が出るようにメタリン酸ナトリウム
を添加している商品もある。この添加物はミネラルを奪うので、コーンにせっかく含
まれていた微量ミネラルを摂取できなくしてしまう。
コーンフレークは、なるべく原材料のシンプルなものを選ぶのがいい。
一番いいのは、「オーガニック・コーンフレーク」で、原材料は「有機コーングリ
ッツ、有機砂糖、食塩」だ。
複数の穀物に、何種類ものドライフルーツを入れて、人気が高まっている「グラ
ノーラ」にすれば、コーンフレークと違って、ビタミンもミネラルもバランスがよく
なる。これに牛乳を加えれば、かなり栄養バランスのいい食事になる。
このグラノーラも、やはりピロリン酸ナトリウムなどのリン酸塩を添加していない
ものを選ぶのがいい。宣伝の栄養成分表示を見ると、都合のいいものだけを抜き出し
ているのでだまされやすいから、専門知識がある人しか見ない方がいい。
ラーメン
●ラーメン・そば・うどんに年間2000tのリン酸塩
インスタントのそば、うどんには、ミネラルを奪うリン酸塩が使われている。
ラーメンに「リン酸塩」表示が見当たらないのは「かんすい」の中に隠しているか
らで、袋麺には0.3g、カップ麺には0.2gぐらいリン酸塩が合まれている。
ラーメンもそばもうどんも、同じくらいリン酸塩が使われているとすると、日本全
体では、年間一丸億食の袋麺に570t、32億食のカップ麺に640t、合計で約
1200tが使われている。
この他に、生麺や業務用の麺もあり、立ち食いそば・うどんにも、保水効果を持た
せるためにリン酸塩の使われたものがあるから、麺類全体でのリン酸塩の使用量は2
000tを超えている。
1000t以上使われている添加物は、化学調味料とリン酸塩だけだ。
好みの大手メーカーのインスタントラーメンを食べたい人は、リン酸塩対策として、
煮干し粉を大さじ山盛り一杯と、半熟卵と野菜を入れて食べるのがいい。
かつては「かんすいを使っていなければラーメンではない」と言われたが、30年
以上前に、生協や自然派の業者が、炭酸ナトリウムや重曹、卵の殼を焼いたアルカリ
剤などを用いた「無かんすい」のインスタントラーメンを発売した。今では、自然派
なら「無かんすい」「リン酸塩不使用」が当たり前になっている。
プロの店の健康にいいラーメンは、ダシの煮干し、鶏がら、昆布、椎茸などから、
ミネラルがスープに溶け出ている。いいラーメンを食べ続けていたら、ひどい手荒れ
と、ひどい首痛が治った人がいて、彼は今、私の団体のスタッフになっている。
残念ながら3・11以降は、いいラーメンでも、煮干し、昆布、椎茸の産地を確か
めなければ、安心して食べることができなくなっている。
まじめに無化学調味料に取り組んでいる「無化調」ラーメン店は、当然のように放
射能汚染のない産地のものを選んでいるが、「無化調」店もさまざまだ。
麺、具材、調味料のすべてが無添加であることを実現している「麺や七彩」のよう
な店から、スープに化学調味料を直接入れないだけで、化学調味料や合成保存料入り
の醤油で仕込んでいる店まである。評判を調べて、自ら食べ歩いて見つけるしかない。
パン
●添加物の少ないパンは神戸屋やセブンーイレブン
●子ども食品が危ない! リン酸塩を多重使用する菓子パン
「ミッキーマウスパン」「ポケモンパン」のような菓子パンばかりを子どもに食べさ
せていると、ミネラル不足が促進されてしまう。
「ミッキーマウス」のスナックサンド(タマゴ)は精製原材料がほとんどで、しかも
「リン酸塩(隔)」が使用されている。
「ポケモンシール入り」のピザパンには、「リン酸塩(陥)」の他にも「イーストフ
ード」「pH調整剤」「調味料(アミノ酸等)」「酵素」など、リン酸塩を含む可能
性のある添加物が含まれている。菓子パンを食べるときは、別の食材でミネラルを補
給するように心がけよう。
●パンの添加物の臭素酸カリウムは、パーマ液の第二剤に使用される物質
主食として歴史と伝統のあるパン。しかし、パンが健康にいいという話は聞かない
ので、業界最大手のパンの健康度を調べてみよう。
パン生地改良剤「臭素酸カリウム」は、パーマ液の第二剤にも使用されている。
パーマに使う場合は、一剤でタンパク質の分子結合を切り、二剤で再結合させて、
新たな髪の形を保っている。
同じことをパンで行えば、少量の小麦粉をふくらませて、まるでパーマのように食
パンの形を保つことができるのだ。
しかし、日本で発ガン性が確認され、世界中で使用が禁止されていったのだが、日
本では残留が確認されないことを条件にパンヘの使用が認められたままになっていた。
それをいいことに、トップメーカーが臭素酸カリウムの使用を再開したのである。
価格が高い「芳醇」「サンロイヤル」などの食パンには、袋に臭素酸カリウムにつ
いての注釈が書かれているから、使用しているかどうかを見分けることができる。だ
が、業界をりIドするトップメーカーだけが、パーマ液で高級食パンのやわらかさを
作り出している。
添加物を控えめに使うのが、食品のトップメーカーの常識である。ところが、パン
業界だけは「添加物は品質を向上させるために使用する」というメーカーがトップに
君臨し、「ヴィ・ド・フランス」のようなベーカリーカフェチェーンまで展開してい
る。このトップメーカーの安い食パン「モーニングスター」には、臭素酸カリウムを
使用していないのが救いだが、「パンは健康にいい」という時代は来そうにない。
●ランチパックは、合成保存料使用
秋葉原に専門店ができるほど人気なのが、「ランチパック」シリーズだ。年間約4
億個も製造されている。ミミを切り落とした食パンを袋状にして具を閉じ込めたサン
ドイッチで、種類が非常に多いのが特徴だ。
地方の特産物を使用した地域限定品もある。具として惣菜が入っていることが多い
のに、冷蔵ではなく常温で売られており、保存性を高める合成保存料(ソルビン酸K)
や、リン酸塩が使用されている。
ハンバーガータイプの「調理パン」には、リン酸塩が使用されている。
ソーセージやハムを使った「惣菜パン」は、品質保持のために合成保存料とリン酸
塩を併用したものがほとんどである。
「菓子パン」に共通しているのはホイップクリームを使用していること。ここにリン
酸塩を入れてクリームのふわふわ感を維持しているのである。
「ナイススティック抹茶クリーム&つぶあん」には、ソルビン酸Kが使用されていた
が、リン酸塩が見当たらない。問い合わせると、原材料の「イーストフード」にリン
酸塩が含まれていた。
「pH調整剤」「膨脹剤」にもリン酸塩が隠れている。
●コンビニのパンではセブンイレブンが圧勝
コンビニでは各社オリジナルの菓子パンを販売しており、各コンビニで似たような
パンを購入して添加物を比べてみた。
菓子パンは、日待ちを向上させるためにソルビン酸などの合成保存料をよく使用し
ている。合成保存料は細菌やカビの増殖を抑えて腐敗を防ぐので、ヒトの腸内細菌へ
の影響が心配されている。マザキには合成保存科不使用で作る技術があったわけだ。
また、パンの大量生産や品質保持のためにリン酸塩が多用され、「イーストフード」
「pH調整剤」「膨張剤」なども、リン酸塩を含む可能性がある。
小麦粉、砂糖、植物油などの精製原材料を使った菓子パンに、ミネラルの吸収を阻
害するリン酸塩を使用すると、ますますミネラル不足になる。そこで、「合成保存料」
「リン酸塩」という観点から、コンビニの菓子パンを四段階に分けてみた。128ペ
ージの表で商品ごとに○△×評価をお知らせしよう。
○は、合成保存料なし、リン酸塩なし、△は、合成保存料なし、リン酸塩使用、×
は、合成保存料使用、リン酸塩使用である。
リン酸塩については、使用の疑いがあるものも含めて評価している。残念ながら、
食品添加物が無添加の菓子パンは、ほとんど見当たらなかった。
①白い生地にチョコを練りこんだパンだと、ヤマザキ製の商品に合成保存料が使用
されていた。菓子パンは「保存料不使用だとリン酸塩の使用が増える」と言われるが、
「保存料もリン酸塩も使わずに作れる」ことをセブンーイレブンの商品が示している。
②アップルパイ・アップルデニッシュだと、ヤマザキ製なのにサークルKサンクス
とセブンーイレブンでは合成保存料を使用していない。消費期限に差はないから、ヤ
③ソーセージ惣菜パンだと、セブンーイレブンは2006年からハム・ソーセージ
類のリン酸塩排除に取り組んでいる。神戸屋のパンは一般的には添加物が少ないが、
ファミリーマートが売る神戸屋の惣菜パンは添加物が多いのでおすすめできない。
④エクレアで良かったのは、セブンーイレブンだけだ。
コンビニのパンを添加物で評価すると、セブンーイレブンが格別に良かった。
スーパーでは、神戸屋や敷島製パンなどの「イーストフード不使用」という表示を
目安にすれば、添加物が少ないパンを選べる。ベーカリーでは、少々高くても、「イ
ーストフード、乳化剤」無添加の神戸屋をおすすめする。
小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.116-128
●量子スケールデバイス工学(4)
【量子ドット太陽電池研究Ⅰ 下】
昨夜のつづき。さて、昨今は、かって、『もはや、技術なし』との批判書が出版されたこ
とが嘘のよう電子デバイスのカンブリヤ紀の様相を見せているが、世界政治経済の幻想的
基軸が想定したように展開し、ある意味、将棋の終盤戦の詰め将棋状況に差しかかってい
る。そうわたし(たち)は考えていて、慎重に次の一手を読んでいる。もっともマッタ!
ありだけれど ^^;?! そのことは、さておき掲載をつづけることに。
下図4Aは、第2実施形態にかかる本発明の太陽電池200を説明する断面図であり、下図4
Bは、太陽電池200のバンド構造を説明する図である。図4Aでは、キャリア発生部2
1x、22x、23x、エネルギー選択移動部21y、22y、23y、及び、発光部2
1z、22z、23zの記載を省略している。図4Bでは、紙面上側ほど電子のエネルギ
ーが大きく、紙面下側ほど正孔のエネルギーが大きい。図4Bにおいて、「●」は電子、
「○」は正孔であり、図4A及び図4Bにおいて、太陽光は、紙面左側から右側へと進行
する。また、図5は、波長変換部20を説明する図である。図5では、波長変換粒子21、
22、23を簡略化して示している。図6は、波長変換粒子21、22、23を説明する
断面図であり、図7はバンド構造を説明する図である。図7では、右図側ほど電子のエネ
ルギーが大きく、左図側ほど正孔のエネルギーが大きい。また、図7において、「●」は
電子であり、「○」は正孔である。図4A、図4B、図5、図6、及び、図7において、
太陽電池100と同様の構成には、図1乃至図3で使用した符号と同一の符号を付し、そ
の説明を適宜省略する。
図4A及び図4Bに示したように、太陽電池200は、半導体材料を有する波長変換部20
と、半導体材料を有する光電変換部30と、を備えている。波長変換部20は、光電変換
部30よりも、太陽光の進行方向の上流側に配設されている。図5に示したように、波長
変換部20は、波長変換粒子21、21、…、波長変換粒子22、22、…、及び、波長
変換粒子23、23、…と、これらを分散させて保持する透明物質24と、を有している。
図6に示したように、波長変換粒子21は、キャリア発生部21xと、該キャリア発生部
21xの表面を覆うように配置されたエネルギー選択移動部21yと、該エネルギー選択
移動部21yの表面を覆うように配置された発光部21zと、を有している。キャリア発
生部21x、エネルギー選択移動部21y、及び、発光部21zは、何れも、半導体材料
によって構成されている。エネルギー選択移動部21yは、キャリア発生部21xの表面
に形成された第1障壁層21ya、該第1障壁層21yaの表面に形成された量子井戸層
21yb、及び、該量子井戸層21ybの表面に形成された第2障壁層21ycを有して
いる。波長変換粒子21では、その中心側から外側へ向かって、キャリア発生部21x、
第1障壁層21ya、量子井戸層21yb、第2障壁層21yc、及び、発光部21zが
同心円状に配置されており、第1障壁層21ya及び第2障壁層21ycは、キャリアが
トンネル伝導により通過可能な厚さとされている。
図7に示したように、波長変換粒子21は、キャリア発生部21xを構成する半導体材料
の伝導帯側に6つの離散準位が形成されており、キャリア発生部21xを構成する半導体
材料の価電子帯側に3つの離散準位が形成されている。キャリア発生部21xの伝導帯側
に形成されている離散準位のうち最も低エネルギーの離散準位と、キャリア発生部21x
の価電子帯側に形成されている離散準位のうち最も低エネルギーの離散準位とのエネルギ
ー差はEg1aである。また、波長変換粒子21は、量子井戸層21ybを構成する半導
体材料の伝導帯側及び価電子帯側にそれぞれ1つの離散準位が形成されている。量子井戸
層21ybの伝導帯側に形成されている離散準位のエネルギーEc1bは、キャリア発生
部21xの伝導帯側に形成されている離散準位のうち、最も高エネルギーでもなく最も低
エネルギーでもない離散準位のエネルギーと同一である。Ec1bは、発光部21zの伝
導帯下端のエネルギーEc1cよりも図7の紙面上側に位置し、Ec1b-Ec1c≦
0.1eVとなるように調整されている。また、量子井戸層21ybの価電子帯側に形成
されている離散準位のエネルギーEv1qは、キャリア発生部21xの価電子帯側に形成
されている離散準位のうち、最も高エネルギーでもなく最も低エネルギーでもない離散準
位のエネルギーと同一である。Ev1qは、発光部21zの価電子帯上端のエネルギーE
v1cよりも図7の紙面下側に位置し、|Ev1c-Ev1q|≦0.1eVとなるよう
に調整されている。波長変換粒子21において、Ec1cとEv1cとの差はEg2であ
る。
また、図6に示したように、波長変換粒子22は、キャリア発生部21xよりも直径が小
さいキャリア発生部22xと、該キャリア発生部22xの表面を覆うように配置されたエ
ネルギー選択移動部22yと、該エネルギー選択移動部22yの表面を覆うように配置さ
れた発光部22zと、を有している。キャリア発生部22x、エネルギー選択移動部22y、
及び、発光部22zは、何れも、半導体材料によって構成されている。エネルギー選択移
動部22yは、キャリア発生部22xの表面に形成された第1障壁層22ya、該第1障
壁層22yaの表面に形成された量子井戸層22yb、及び、該量子井戸層22ybの表
面に形成された第2障壁層22ycを有している。波長変換粒子22では、その中心側か
ら外側へ向かって、キャリア発生部22x、第1障壁層22ya、量子井戸層22yb、
第2障壁層22yc、及び、発光部22zが同心円状に配置されており、第1障壁層22ya
及び第2障壁層22ycは、キャリアがトンネル伝導により通過可能な厚さとされている。
図7に示したように、波長変換粒子22は、キャリア発生部22xを構成する半導体材料
の伝導帯側に5つの離散準位が形成されており、キャリア発生部22xを構成する半導体
材料の価電子帯側に3つの離散準位が形成されている。キャリア発生部22xの伝導帯側
に形成されている離散準位のうち最も低エネルギーの離散準位と、キャリア発生部22x
の価電子帯側に形成されている離散準位のうち最も低エネルギーの離散準位とのエネルギ
ー差はEg1b(>Eg1a)である。また、波長変換粒子22は、量子井戸層22yb
を構成する半導体材料の伝導帯側及び価電子帯側にそれぞれ1つの離散準位が形成されて
いる。量子井戸層22ybの伝導帯側に形成されている離散準位のエネルギーEc1bは、
キャリア発生部22xの伝導帯側に形成されている離散準位のうち、最も高エネルギーで
もなく最も低エネルギーでもない離散準位のエネルギーと同一である。Ec1bは、発光
部22zの伝導帯下端のエネルギーEc1cよりも図7の図右側に位置し、Ec1b-
Ec1c≦0.1eVとなるように調整されている。また、量子井戸層22ybの価電子
帯側に形成されている離散準位のエネルギーEv1qは、キャリア発生部22xの価電子
帯側に形成されている離散準位のうち、最も高エネルギーでもなく最も低エネルギーでも
ない離散準位のエネルギーと同一である。
また、図6に示したように、波長変換粒子23は、キャリア発生部22xよりも直径が小
さいキャリア発生部23xと、該キャリア発生部23xの表面を覆うように配置されたエ
ネルギー選択移動部23yと、該エネルギー選択移動部23yの表面を覆うように配置さ
れた発光部23zと、を有している。キャリア発生部23x、エネルギー選択移動部23y、
及び、発光部23zは、何れも、半導体材料によって構成されている。エネルギー選択移
動部23yは、キャリア発生部23xの表面に形成された第1障壁層23ya、該第1障
壁層23yaの表面に形成された量子井戸層23yb、及び、該量子井戸層23ybの表
面に形成された第2障壁層23ycを有している。波長変換粒子23では、その中心側か
ら外側へ向かって、キャリア発生部23x、第1障壁層23ya、量子井戸層23yb、
第2障壁層23yc、及び、発光部23zが同心円状に配置されており、第1障壁層23ya
及び第2障壁層23ycは、キャリアがトンネル伝導により通過可能な厚さとされている。
図7に示したように、波長変換粒子23は、キャリア発生部23xを構成する半導体材料
の伝導帯側に4つの離散準位が形成されており、キャリア発生部23xを構成する半導体
材料の価電子帯側に3つの離散準位が形成されている。キャリア発生部23xの伝導帯側
に形成されている離散準位のうち最も低エネルギーの離散準位と、キャリア発生部23x
の価電子帯側に形成されている離散準位のうち最も低エネルギーの離散準位とのエネルギ
ー差はEg1c(>Eg1b>Eg1a)である。また、波長変換粒子23は、量子井戸
層23ybを構成する半導体材料の伝導帯側及び価電子帯側にそれぞれ1つの離散準位が
形成されている。量子井戸層23ybの伝導帯側に形成されている離散準位のエネルギー
Ec1bは、キャリア発生部23xの伝導帯側に形成されている離散準位のうち、最も高
エネルギーでもなく最も低エネルギーでもない離散準位のエネルギーと同一である。Ec1b
は、発光部23zの伝導帯下端のエネルギーEc1cよりも図7の図右側に位置し、Ec1b
-Ec1c≦0.1eVとなるように調整されている。また、量子井戸層23ybの価電
子帯側に形成されている離散準位のエネルギーEv1qは、キャリア発生部23xの価電
子帯側に形成されている離散準位のうち、最も高エネルギーでもなく最も低エネルギーで
もない離散準位のエネルギーと同一である。
一方、図4Bに示したように、光電変換部30は、バンドギャップがEg3である半導体
材料を有している。光電変換部30は、バンドギャップがEg3であるn型半導体によっ
て構成されたn層31、及び、バンドギャップがEg3であるp型半導体によって構成さ
れたp層32を有し、n層31とp層32とが接合されることによって、pn接合33が
形成されている。図4Aに示したように、n層31には表面電極15が接続されており、
p層32には裏面電極14が接続されている。
太陽電池200へと照射された太陽光は、波長変換部20へと入射する。太陽光には様々
なエネルギーを有する光が含まれており、波長変換部20へ太陽光が入射すると、Eg1a
以上のエネルギーを有する光のみが吸収される。こうして光が吸収されると、様々なエネ
ルギーを有する電子が価電子帯から伝導帯へと励起され、価電子帯には様々なエネルギー
を有する正孔が形成される。すなわち、キャリア発生部21x、22x、23xに光が入
射すると、キャリア発生部21x、22x、23xを構成する半導体材料の伝導帯には図
4Bに示したような電子エネルギー分布が形成され、当該半導体材料の価電子帯には図4
Bに示したような正孔エネルギー分布が形成される。
「特開2014-017420 光電変換素子」 第65項まで
株式会社 豊田中央研究所
さて、奥州街道の仮想ローイングのこと。自治会の懇親会で、ジョキングを欠かさずやっ
てきた同年配の彼が走ることをやめて徒歩に切り替えたというので、どのぐらいの距離を
どの程度のスピードで反復しているのか尋ねたところ、毎時7キロを18キロ程度の距離
だという返事だった。そこで毎時6キロで最大斜度3°の1時間をルームランニングの設
定にすることにしたが、毎時7キロを最終目標にした。いずれ、肩の痛みがとれたなら、
上半身の筋肉トレーニングを組み込んでいこうとも思っている。