囃された 獅子が舞い込み 吾を喰い 札と精霊とを残し征き
随分と言葉が薄ペラになっていくようだ。そん風に考えている。短歌が書けなくなって
いるのもその所為だと。正午前、遠くから笛太鼓が寒風に舞い聞こえてくるので、急い
で祝儀袋とお金を取り出し準備する。伊勢講だ。いつものように、獅子に頭を噛ませて
玄関先で舞ってもらうが、途中でデジカメさせてもらこと承諾をえて二、三枚撮る。そ
んな今日の出来事を歌にした。荒々しい野生溢れる世界で、草庵はライオンに喰い散ら
かされた吾が血に染まっている。染まることで精霊が舞い降り、霊力がやどり、甦生
し、そして部屋には御札が舞残っている。非日常的で超現実主義的なイメージを詠うこ
とで、なんとか言葉の軽薄化に拮抗してみたかった。
●成熟に向かう新弥生時代(4)
【油脂酵母によるバイオディーゼル生産】
ディーゼルエンジンを発明したルドルフディーゼルは、1900年のパリ万博では植物油を
燃料としてこのエンジンを稼働させたという。現在では、軽油がディーゼルエンジンの
燃料として使用されているが、植物油でも利用可能らしい。軽油代替燃料として用いら
れているバイオディーゼル(BDF: Biodieselfuel)はそれら植物油の融点や粘度を改善し
た脂肪酸エステル(FAME: Fatty acid methyl ester)に変換したものが主流である。国内
で見られる回収した天ぷら油などの廃油でバスなどを動かすプロジェクトでは、このFAME
が使用される。欧州では乗用車においてもディーゼル車のほうがガソリン車よりも普及
している国が多く、BDFの生産量はバイオエタノールの生産量よりも多い。今後、再生エ
ネルギーとしてのBDFはさらなる供給量が期待されている。植物油を原料にしたBDFを使
い続けるには、食料としての油脂との競合の問題や、栽培地の問題など安定供給に対し
て解決すべき問題がある。ここではガソリン代替燃料として注目されているエタノール
同様に酵母により軽油代替燃料を発酵生産する可能性を考える。
出展:正木和夫「油脂酵母によるバイオディーゼル生産」、バイオサイエンスとインダ
ストリー VOL.72 NO.1(2014)
●油脂酵母(oleaginous yeast)
2011年に刊行されたTHE YEAST 第5版では1,312種の酵母が記載されている。このうちの
半数以上がグルコースをエタノール発酵しない酵母であり、約半数がキシロースを資化
して生育できる酵母である。かつて、石油から微生物を利用してタンパク質を生産した
Single cell protein (SCP)と同様に、微生物から生産される油脂はSingle cell oil (
SCO)と呼ばれる。微生物が著量の油脂をその体内に蓄積することは古くから知られてい
たが、近年、油脂を蓄積する酵母に対する興味が急激に広がっている。
●Lipomyces starkei
Lipomyces属は土壌に生息する子のう菌酵母で、菌体外に大量の多糖を分泌するため粘液
状のコロニーを形成する。一般的な酵母に多いクリーム状コロニーとは大きく異なるた
め、細菌と見間違えられることもある。これまでに16種が報告され、無性世代のMyxozyma
属を含めると関連種は28種。Lipomycesのlipoはlipidに由来しているように、菌体内に油
脂を蓄積する性質があり、中でもLipomyces starkeyiは、菌体乾燥重量の60~80%に達する
油脂を蓄積する。この特性が注目され、食料や燃料に活用するための研究が進められて
いる。
油脂酵母の育種方法として先に述べた菌体外多糖の非生産株の育種を試みた(下図)。油
脂生産を目的とした場合、副産物である菌体外多糖の生産を抑えることで油脂生産性を
向上させることが期待できる。また、培養液の粘度を抑えることによりエアレーション
効率が向上することや培養終了時の菌体の沈降性の向上も期待できる。紫外線照射によ
り得られた菌体外多糖非生産株の油脂生産能力を調べたところ、期待通り油脂の生産量
菌体の沈降性が向上する。さらに、菌体内に著量の油脂を蓄積させた状態でできるだけ
高密度で培養には、培養液に大量の糖類を加える必要があるが、高い糖濃度による生育
阻害を回避し、生育速度を速めるためには、糖濃度を抑えるよう糖濃度をモニタリング
しながら段階的に糖を加えることが効果的である。
●Rhodosporidium toruloides 赤色酵母
担子菌系酵母(Rhodosporidium toruloides 赤色酵母)は、窒素が枯渇したのちに油脂の
蓄積が行われると言われ、バッチ培養では培養開始時の炭素と窒素の割合(C/N比)の設
定が重要であり、C/N比が低いと菌体の増殖は良くなるが、油脂の蓄積は思うように進
まない。最適な値を設定することで菌体増殖と油脂の生産のバランスを確保することが
できる条件で、グルコースおよびそれ以外の糖類からの油脂生産量についても検討した
ところ、グルコース(約26 g/l より少し劣るものの、ガラクトース、マンノース、キ
シロース、アラビノースでも18~24 g/lの油脂生産能力を示す。油脂蓄積フェーズで
は、フラスコ培養で1日当たり5g/lが5Lジヤーファーメンターでは最大8g/lが程度の
生産速度を示した。
また、過去の報告ではそれ以上の生産速度も示されている。下図では、15%ダルコース
を炭素源とした場合の、油脂生産量、乾燥菌体重量の経時変化を示す。培養開始後1日
目では、菌体の増殖は進んでいるが、まだ油脂の蓄積は見られず、これら油脂酵母の培
養初期は菌体のみの増殖が進行し、遅れて油脂の蓄積が速む。これは、菌体重量当たり
の油脂合量の経時的変化からも明らかであり、生産される油脂は菌体内に蓄積されるこ
とから、菌体増殖速度と脂肪酸合成系から油脂生産までの速度が、トータルの油脂生産
速度に影響を与えそうである。ただし、酵母による油脂生産では初期の酵母の増殖後は
菌体の個数は維持したまま菌体重量が増加する。初期の菌体増殖期、それに続く油脂生
産期と考えることができ、その場合は、後者の油脂生産に関わる代謝の活性化が油脂生
産速度向上の大きな鍵となりそうだ。
酵母による油脂(トリグリセリド)の生産は、かなりの速度で生産可能である。植物油
脂で生産速度が速いパーム油では年間 0.4 kg/m2である。酵母の場合はタンクでの培養
となり同等に比較はできないが、例えば同じ単位面積の1mlで比較すると、300日稼働と
して1.5~2.4tの生産が可能である。重要なのはその原料であり、バイオマスにその原
料を求めた場合、1m2当たりどれはどの糖の収量が期待できるか?。国内でのバイオマス
原料としてエリアンサス、サトウキビ、多収穫米などいろいろな候補が挙げられる。ま
た、廃棄物系の原料も利用可能だと考えている。今後、食料と競合しない原料の利用が
重要な課題となるが、原料処理技術と連動した技術開発が望まれている。また、実用化
には、スケールアップ時の問題点、油脂の回収効率などは今後の基本的な課題だ。
酵母中の油脂含量は50~60%だとすると、その他の酵母残渣が40~50%生じる。油脂含
量を引き上げることは重要な技術課題であるが、実用的な側面からトータルに考えると、
その酵母残渣の有効利用の検討する必要である。様々な原料を組み合わせた場合の阻害
効果や、生産する油脂の性質、生産性の向上など、酵母の育種の課題解決が今後必要に
なるかもしれない。特定の遺伝子を増強することで酵母の油脂の生産性や生産する油脂
の価値を高める研究も進んでいる。最近では、油脂酵母の遺伝子解析やメタボローム解
析の報告も行われている。
尚、2011年度の農業白書によると、油脂のカロリーベースの自給率は3%と示されてい
る。金額ベースの自給率が37%であり、安価な油脂を輸入に頼っている現状が見られる。
安定供給源として国内での油脂生産技術に期待が寄せられている。国内の廃油の発生量
が45万t程度と見積もられており、BDFをけじめ再利用の取り組みが行われている。エネ
ルギー物質の発酵生産には厳しいコストの壁がある。
※ 特開2012-183012 油脂生産能の高い微生物株の選抜方法
【フード・ファントム・メナス(18)】
冷凍食品
●冷凍食品を多用すると、病気になりやすい
一日の食事を、すべて冷凍食品ですませると、ミネラルはどうなるだろうか。
見かけだけでもしっかり栄養が摂れそうな、若い人用のメニューを組んで、主要五
ミネラルを実測した。
朝食は、フライドポテト半分、ピザ1枚。昼食は、魚、一ロカツ、野菜の惣菜を
六種類と、エビピラフ。夕食は、枝豆、ギョーザ、鶏のから揚げ、ブロッコリーに
五目チャーハンというメニューだ。こんなに食べる女性は少ないだろうが、三食合
計で1686kcalしかないから、ダイエットメニューといえる。
結果は全滅で、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅が、半数の人が病気に
かかる食事摂取基準を下回った。
カルシウムは340mg。知らない人には多そうに見えるかもしれないが、なんと
1~2歳児の基準を下回っていたのである。
ミネラル補給を特に考えず、冷凍食品を多用している人は、確実に心身を病む。
煮干し粉、ゴマなどをたっぷりかけ、チーズ、海藻類を添えてミネラルを強化し、
ピラフやチャーハンには、加熱後にエキストラバージン・オリーブ油をかけてレシ
チンも補給しよう。
冷凍チャーハン
●ミネラル量は白米ご飯とほぼ同じ
コンビニやスーパーにある冷凍チャーハンを六種類買い、同量ずつ混合してミネラ
ルを実測した。一食分が300gとして摂取量を計算すると驚くべき結果になった。
カルシウムは、半数の人が病気にかかる基準の二四分のI、マグネシウムと鉄は基
準の3分の1、亜鉛は2分の1以下しかなかったのだ。
冷凍チャーハンは、ミネラルの含有量が、白米のご飯とほとんど変わらない。
「具だくさん」と表示されていても、使用されている野菜、焼豚などの、すべての
具が、水煮・精製されてミネラルが抜けたものだからだろう。
カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅が少ないことは、モリブデンやリチウム
など、人体に必須の極微量ミネラルも抜け出て少ないと考えられる。それなのに原
材料表示を見ると、ミネラルを奪うリン酸塩を使用した商品もあった。つまり、リ
ン酸塩に奪われ、極微量ミネラルを、まったく摂れていないことになる。冷凍チャ
ーハンを食べるときは、ミネラルが多い煮干し粉と海苔をたっぷり加え、温泉卵や
エキストラバージン・オリーブ油をかけてレシチンも補強しよう。
レトルト
●子供には特に使ってはいけない
一日をほぼレトルト食品だけで過ごすとどうなるかを実測してみた。
朝は、「朝からカレー」をレトルトご飯にかけて、福神漬を添える。昼は、「か
ぼちやのポタージュ」を飲みながらミートドリアを食べ、3時にポテトチップスを
一袋。夕食は、「野菜を食べるどんぶり」をレトルトご飯にかけ、のりたまをふり
かけ、仕上げにカップヌードルを食べる、という設定だ。
メニューが豪華な割に摂取カロリーは1473kcalと低い。小学校高学年なら、
こういう食事の子どももいるだろうとして、検査結果は、8~9歳女児の基準と比
較した。
銅は足りていたが、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛が基準以下だった。カ
ルシウはコピ啄だったので、1~2歳児の基準の3分の1以下である。成長期の子
どもには特に、レトルト食品を使ってはいけない。冷凍原料を解凍して、異物を取
り除くために水洗いするレトルト食品は、冷凍食品よりミネラルやレシチンが少な
いことが多いのである。
冷凍「ダイエット弁当」
●カロリーは低いがミネラルも少ない
ダイエットに便利と、ワンプレートの冷凍ダイエット弁当がよく売れている。冷
凍庫からプレートを出して解凍すれば、そのまま低カロリーの食事ができるからだ。
だが、これを利用して、健康的なダイエットができるのだろうか。
大手スーパーで、ワンプレートの冷凍ダイエット弁当を三種類買うと、三食合計
で1086kcalだったので、カロリーは確かに低い値だ。
検査すると、ミネラルも少なく、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅が基
準以下で、カルシウム・マグネシウム・鉄は、基準の三分の一にも満たなかったの
だ。
主要三ミネラルがこれほど少ないと、心身の健全さを維持できない。これを食べ
続けると、数週間で確実に心身を損ねてしまうだろう。
これを使うなら、煮干し粉とエキストラバージン・オリーブ油を各大さじ一杯か
けて食べ、野菜ジュースを飲む必要がある。こうすれば、カロリーは少なくても、
ミネラルとビタミンとレシチンが補給されるので、お肌も心も問題なく痩せること
ができる。
コンビニ弁当
●厚労省の食事摂取基準によれば、確実に心身を病む
昼食をコンビニ弁当ですませる人が多いので、大手コンビ二三社の「幕の内弁当」
を買って、それらを混ぜてミネラルの検査に出した。
農林水産省が食育の補助事業で、コンビニの「弁当は副菜の入ったものを選びま
しょう」と図解したパンフレットを配っている。
国の指導どおりの中身になっている幕の内弁当なのに、カルシウム・マグネシウ
ム・鉄・亜鉛・銅が、半数の人が病気にかかる基準の、その半分にも達しなかった。
これとは別に、副菜の入ったコンビニ弁当に、野菜サラダ、ポテトサラダ、おしん
こ、ヨーグルト、コーンポタージュを付けて、一日三食分の食事にし実測したが、
やはり、5ミネラルとも基準をはるかに下回った。
コンビニで弁当を買うときは、海苔、ゴマ、牛乳、ココア、ピーナッツ、アーモ
ンド、チョコレート、野菜ジュースなどを買い、ミネラルだけでなく、ビタミン、
レシチンの補給も必要だ。
そうしないと、厚生労働省の食事摂取基準によれば、確実に心身を病むことにな
る。
持ち帰り弁当
●納豆や豆腐を足し、ご飯には煮干し粉をかけよう
朝は「白身魚フライ入りのり弁当」、昼は「ロースカツ丼」に「わかめと蓮根の
彩りサラダ」、夜は、鮭塩焼き・ヒレカツ・豆腐ハンバーグ・小魚佃煮・ヒジキ入
りのかなり豪華な「幕の内」を食べれば、一日に必要なミネラルは十分に摂れてい
そうなメニューだ。
大手三社の弁当チェーンで、これらの弁当とサラダを購入して、一日のミネラル
摂 取量を実測した。
2637kcalもあるので、若い男性の食事摂取基準と比較すると、意外なことに
カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛が基準以下だった。
カルシウムの270mgに至っては、1~2歳児の基準を下回っているから、絶対
的に不足している。
三食ともご飯で海藻入りのうえ、魚、肉、野菜もたくさん入っているのに、こん
なにミネラルが足りないのは、原料の段階で、水煮して抜いているからだろう。
持ち帰り弁当は、豪華に見えても、納豆や豆腐を付け、ご飯には、ゴマと煮干し
粉を各大さじフ杯かけ、温泉卵をのせて食べるのがいい。
宅配弁当
●カルシウムは1~2歳児の必要量も下回る
定年退職すると、食事を作るのも、弁当を買いに行くのも面倒になって、新聞に
折り込まれてくる広告の宅配弁当を取るようになる人がいる。
そこで、最大手のファミレスに「蒸し鶏」「チキン&春巻き」「ハンバーグ&白
身魚フライ」の三弁当を注文してみた。見た目より、ずっと野菜が多く入っており、
ご飯 にはゴマがかかっているし、味も適度に薄味で、よくできていた。
検査に出して、その結果を60代男性の食事摂取基準に当てはめると、やはり、カ
ルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛が基準以下だった。
カルシウムは、三食合計で250mgと、特に低かったので、1~2歳児の基準を
下回る。
カルシウムは骨の主成分なので、これでは、骨量の減少、骨粗しょう症、軟骨の
変性、変形性の関節症などを引き起こす。神経細胞や神経伝達物質を作るにもカル
シウムが必要なので、神経過敏や、認知症などの精神疾患も起こるだろう。
宅配弁当をよく利用している人が、理由もなくイライラしたり、物忘れがひどか
ったりしたら、その原因はカルシウム不足かもしれない。
タニタ弁当
●タニタの弁当もミネラル不足
「おいしく、お腹いっぱい食べていたら、おいしく、お腹いっぱい食べていたら、
知らないうちに痩せていた」をコンセプトに社員食堂を運営していたら、大きな
話題になって、料理本『体脂肪計タニタの社員食堂』が大ヒット。そこで「タニ
タ食堂」をチェーン展開し始めているのが、株式会社タニタだ。
丸の内に食堂を出す前、コンビニのナチュラルローソンでタニタ監修弁当が販
売されていたので、二種類を買って、個別に検査した。
「豚肉のオイスターソース炒め弁当」はカルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛が
基準以下。
「鶏肉ときのこのカレー」は、カルシウ・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅が基準以
下だった。
両弁当とも低カロリーなので、二〇代男性なら二食は食べられる。ところが、二
食を食べても、「豚肉の弁当」はカルシウム・マグネシウムが、「カレー」はカ
ルシウム・マグネシウム・亜鉛が足りない。
こうなると、基準そのものが間違いなのでは、と疑いたくなるが、水に溶けやす
いカリウムが、目安量の半分前後しか含まれていないので、水煮した原材料が用
いられていると考えられる。
タニタの社員食堂の食事のミネラルは、食事摂取基準を満たしていたのだろうか。
駅弁
●野菜が多くても中身は抜けている
旅に出たり、出張に行ったりするとき、健康に気をつけている人がよく買う駅
弁は「たっぷり野菜弁当」や「三〇品目バランス弁当」だ。
健康に良さそうなこの二つの弁当を混ぜて検査に出した。検査結果を、30~
40代女性の食事摂取基準と比較すると、銅は基準値と同じで、カルシウム・マ
グネシウム・鉄・亜鉛は基準以下だった。
「たっぷり野菜弁当」には、1日に必要な量」の「野菜2分の1を盛り込みまし
た」と書かれていたが、盛り込まれたのは、中身の抜けた野菜だった。野菜の栄
養を期待して買った消費者にとっては、詐欺にあったようなものだ。
この「たっぷり野菜弁当」には、春夏秋冬の四タイプがある。「秋」を買った年
の9月中旬は、猛暑が続いていて菜は出回っていなかったのにもかかわらず、菜
が入っていた。
この栗は、外国で昨年秋に採れたものを水煮して冷凍し、発売時期に合わせて
輸入し、味付けして弁当に入れたと考えられる。菜の中身は抜けていたようだが
輸入栗なら放射能の心配がない。
健康に良さそうな名称で、見かけは良くても、中身は抜かれていたのだから、
駅弁にも気をつけていただきたい。
小若順一 著 『食べるな危険!』、 PP.208-219