![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/d3/ae1ce5d9d5b1203a7a2195ce466c8656.jpg)
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の
井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(
かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。
✳️ 「通信・コンピューター・情報サービス」の赤字が5割増
デジタル赤字は、財務省が公表する国際サービス収支のうち「著作権等使用
料」と「通信・コンピューター・情報サービス」、「専門・経営コンサルテ
ィングサービス」の3項目の収支で計算する。ソフトウエアやコンテンツ配
信のライセンス収入などで構成する「著作権等使用料」は前年比5.5%減の
1兆6814億円の赤字で、2021年以来3年ぶり減少に転じた。支払額が2.7%
増の2兆6503億円に対し、受取額が21.0%増の9689億円と大きく増えたこ
とで赤字拡大に歯止めをかけた。同項目にはコンピューターソフトの他、
映像・音楽作品なども含まれ、海外輸出の伸びはアニメやゲームなどが寄
与した可能性がある。
(出所:財務省統計を基に日経クロステック作成)
✳️ペロブスカイト太陽電池耐久化最新技術(東京応化工業)
要約メタルハライドペロブスカイト半導体は、次世代の太陽電池に最適な
材料。世界各地での研究開発の結果、シングルセルデバイスの光電変換効
率は26%以上(2023年7月)と急速に向上。シリコン・オン・ペロブスカイ
ト・タンデムデバイスの光電変換効率は現在33.7%(2023年5月)を記録。
材料化学は、これらの注目すべき結果に向けて多くの重要な貢献。本稿で
は、ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けた材料化学研究の成果とし
て、⓵高純度前駆体材料の開発、②大面積印刷ペロブスカイト膜用プリカ
ーサーインクの開発などを紹介。核形成と結晶化の過程の研究は、シミュ
レーションを含み、高品質なペロブスカイト膜の信頼性の高い作製につな
がった。⓷多様な新しい電荷収集材料や、④ペロブスカイト表面を効果的
に改質する化合物により、太陽電池の性能が向上された。
:
(1)高純度前駆体材料と前駆体インクの開発;(2)高品質のペロブスカイト膜
の信頼性の高い作製のための核形成および結晶化プロセスの研究とシミュ
レーション。(3)新しい電荷収集材料と、ペロブスカイト表面を効果的に不
動態化するための化合物の概要。
【概要】メタルハライドペロブスカイトは、ABX3の一般式を持つイオン
性結晶材料です。1-5「有機-無機ハイブリッドペロブスカイト」と呼ばれ
ることもあるAサイトの一価陽イオンは、一価金属(Cs、Rb)またはメチル
アンモニウム(MA =CH3NH3)やホルムアミジニウム[FA = CH(NH2)2]など
の小さな有機アンモニウムイオンのいずれかです。Bサイトの二価金属カ
チオンは、通常、鉛(Pb++++++2+)または錫(Sn2+)、ハロゲン化物I–、
Br–、または Cl–Xサイトを占めます(図2)。その代表的な材料は、主に導
体として研究されてきたヨウ化メチルアンモニウム鉛MAPbI3です6–9また
は発光素材。10,11メタルハライドペロブスカイトは、色素増感太陽電池(
DSSC)の光吸収層として初めて成功裏に使用され12、132009年にMiyasaka
らによって、電力変換効率(PCE)は3.8%になった(図2)。1b)。14この励ま
しの結果を受けて、韓国のナムギュパクのグループ15イギリスのヘンリー・
スナイス16液体電解質を除去し、ペロブスカイト層を直接2,2',7,7'-テトラ
キス(N, N-di-p-methoxyphenylamino)-9,9'-スピロビフルオレン(Spiro-O
MeTAD)でコーティングすることにより、独自に開発した固体太陽電池。
これらの初期のペロブスカイト太陽電池のPCEは10%を超え、セルの性能
をさらに向上させるための激しい研究活動が始まりました。構成工学に基
づいて、17いわゆる「トリプルカチオン」ペロブスカイトの開発は、他の
多くの進歩と相まって、2016年までに効率を20%以上に向上させました。
182023年に報告されたPCEの最高値は、現在26%を超えています。19さら
に、「鉛フリー」の錫ベースのペロブスカイト太陽電池、20,21鉛の毒性問
題を克服するもので、最近では大きな進歩も見られた。22–24
造、b)電力変換効率(PCE)のチャート、c)ペロブスカイト太陽電池のデバイ
ス構造パネルb)のデータは、Best Research Cell Efficiency Chartから取得
しました。
典型的なペロブスカイト太陽電池の構造を図1に示す。1c. 光の吸収と電子-
正孔対の生成の両方を担うペロブスカイト層は、電荷収集層の間に挟まれ
ている。ペロブスカイト膜の大きな特徴は、溶液ベースの湿式堆積法によ
る前駆体材料からの直接の結晶化による作製です14-16,25または真空ベー
スの乾式処理。26,27湿式プロセスの場合、太陽電池デバイスに適した薄い
ペロブスカイト層は、スピンコーティング、ブレードコーティングなどの
一般的な薄膜堆積法を使用して容易に作製でき、これらのプロセスを広い
領域にスケーリングすることは困難であることが証明された。28ドライプ
ロセスでは、熱蒸着により、テクスチャード加工されたシリコンなどの粗
い基板上に薄膜をコンフォーマルに堆積できるが、前駆体材料の蒸着率を
制御したり、高品質な膜に必要なパッシベーション化合物を導入したりす
も通常150°C以下であるため、プラスチックフィルム基板上にペロブスカ
イト太陽電池を作製し、軽量で柔軟なデバイスを実現できる。29–31
本稿では、溶液ベースのペロブスカイト膜作製における材料化学の立場か
ら、この分野における研究について紹介し、高品質なペロブスカイト膜の
再現性の高い作製における材料純度の重要性について紹介し、ペロブスカ
イトのユニークな特性を提示し、ペロブスカイト膜の作製方法を検討。成
膜時の結晶子形成のメカニズムを数値シミュレーションにより明らかにす
る。最後に、電荷収集材料の開発とペロブスカイト膜の表面改質について
詳しく説明する。
![高純度の前駆体材料。a)未精製(左)と精製(右)のPbI2のDMF溶液の外観と、b)各出発物質を用いて調製した太陽電池の電流-電圧(J-V)特性。c) ハロゲン化スズの溶媒配位錯体であるSnI2(dmf)、SnBr2(dmf)、SnCl2(dmf)の結晶構造。パネルb)およびc)のデータは、それぞれ参考文献32および参考文献33から取得されました。](https://oup.silverchair-cdn.com/oup/backfile/Content_public/Journal/bcsj/97/3/10.1093_bulcsj_uoad025/7/m_uoad025f2.jpeg?Expires=1742353756&Signature=0LjTRX1986krYsTFxY2hIn6kl0VM4MGzLD22ZRB3oBsE-CJMqomVNr7nuRT8cgx6t~axJQMEIGdaFjYQhWmtRQgtXSgxImhqhZlqcrNjqAKepAbbDrgR8c7vQpSvRYIC9eFhBanrgRyPG93mgbeN6pq5qFRp3VEGax9g-CpLWPqWeZtrlNz98mZmYD2JMWOvi9C4iGh1S3YwMIGlXMduokObMwUW-VzUAqORJCbb1ECt8YzwXZavN7RZ-GGEJkkQW2GqP~FTHXqJQ~7lq~oYP9whDsHnZkfv6aZuj1FKd5sOsPZE5bYuQCM1H8xh1VF5ZyUFZJo0gu1Wz~T9p9Ku9Q__&Key-Pair-Id=APKAIE5G5CRDK6RD3PGA)
同様に、ハロゲン化スズ(SnX2)の精製にも取り組みました。二価のスズは
酸化されやすく、4価の種が混入するとペロブスカイト半導体の特性が劣
化するす。その結果、市販のSnI2(赤色固体)は、純度99.9%(微量金属ベー
ス)で、SnI4を10wt%も含んでいる。精製されたSnI2は、昇華によって得
られ、および/または配位溶媒から再結晶して、SnI2(dmf)などの無色の結
晶として高度に精製された材料を得ることができる(図2)。2c)。33この錯
体は酸化すると赤褐色に変わり、SnI2の純度を便利に示す。
✅ 2.2 メタルハライドペロブスカイトの特性
ABX3型ペロブスカイト半導体は、なぜ太陽電池の発電材料として優れ、こ
れらのペロブスカイト半導体の特異な光物性を高度な分光法を用いて明ら
かにしました。34–51ペロブスカイト材料は直接バンドギャップ型半導体で
あり、安定な励起状態により高発光性を実現。34ペロブスカイト半導体は
吸収係数が高いため、厚さが400〜800nm程度の薄膜でも、カバー波長の
太陽光を十分に吸収できる。照射光(励起光)の強度とフォトルミネッセンス
(PL)特性の相関を調べたところ、MAPbI3ではフォトルミネッセンス強度が
励起光強度の2乗に比例して増加することがわかる。35このことから、ABX
3型ペロブスカイト半導体は、励起状態から2体組換えによって発光するこ
とが示唆された。ABX3型ペロブスカイト半導体が光を吸収すると自由キャ
リア(正孔と電子)を生成することを初めて実験的に実証。35–39有機材料の
ような励起子ではなく。ワイドバンドギャップペロブスカイトでは、MAPb
Cl3のフォトルミネッセンスは励起子の再結合により引き起こされることに
要注意。40また、ペロブスカイト単結晶の動的光物性を多光子吸収法と時
間分解PL分光法により調べた。1光子励起下のPLピークは、時間が経過する
と赤方偏移を示すが、2光子PLは時間に依存せず、より低いエネルギーレベ
ルで現れる。低エネルギーの2光子PLは、局在状態からの放出に起因する可
能性がある。これらの結果から、高品質なペロブスカイト半導体結晶には、
光の放出と吸収を繰り返す「光子リサイクル現象」が見られ、光励起状態
の安定性が高いことが示された。41また、ペロブスカイト半導体は、正孔
と電子の両方に対して比較的高い移動度(拡散長)を持つ両極性半導体であ
ることも知られている。52ペロブスカイト半導体のこのようなユニークな
光物性により、ペロブスカイト層をp型半導体層とn型半導体層で挟んだシ
ンプルな構造で、効率的な太陽電池を実現できる(図2)。3a). 光子から電気
への変換機構53–63ペロブスカイト太陽電池は、光を吸収するとペロブスカ
イト層に拡散長が十分に長い自由キャリア(正孔と電子)が生成され、これ
を半導体層から各電極に選択的に取り出して発電きる(図1)。3a)。
![ペロブスカイト太陽電池の構造。a) ペロブスカイト太陽電池の断面走査型電子顕微鏡(SEM)像と動作機構b) ペロブスカイト層の均一性の重要性を示す模式図。](https://oup.silverchair-cdn.com/oup/backfile/Content_public/Journal/bcsj/97/3/10.1093_bulcsj_uoad025/7/m_uoad025f3.jpeg?Expires=1742353756&Signature=rhi2i3zkEIRRbCV-5QmJ4bV8ouTzSJvW6He58odtpXkc1SuC4bmRnydYCxcjuRptLfG8hW7riIyslxaLPfu0mmzNtctOP060Yf6Qlent9aKT4bftmmGQBYSlmeCdZzQ1bxAumePJPTwNrDmIi2nW3jrA0kauZNE-NlCkJhnpdiHr~otNLCcCf7tHwwGTjOszRXI5tP6Qdcqa-pGOdQvtokEVWyNp5VyEtcGoPZklkiyJzI-4TL5rTITU-nKrmV0~uGxw-DIWKuM3qkKdJ3sEKCiMHdiyVXkSFkMmSFydBot~J8NZoGpw0lCKbWRtOMvKTZ0vgfwFiDwcYW6mGrsbdg__&Key-Pair-Id=APKAIE5G5CRDK6RD3PGA)
図3.ペロブスカイト太陽電池の構造 a) ペロブスカイト太陽電池の断面走査
型電子顕微鏡(SEM)像と動作機構 b)ペロブスカイト層の均一性の重要性を
示す概略図
✅ 2.3 ペロブスカイトフィルムの作製
太陽電池の性能を向上させるためには、まず、緻密で平坦で高品質なペロ
ブスカイト薄膜を確実に作製するための適切なプロセス技術を開発する必
要がある。上述したように、ペロブスカイト太陽電池は、複数の層が積み
重なった構造で構成される。ペロブスカイト層が粗いと、上部電荷収集層
がペロブスカイト層を完全に覆うことができず、生成されたフリーキャリ
アが再結合して光電変換効率が低下(図2)。3b). ペロブスカイト半導体は本
質的に立方晶であるため、緻密で平坦な薄膜を形成することは困難。また、
ペロブスカイト半導体は、有機材料で作られた塗料やインクとは異なり、
固体状態では特徴的な黒色半導体にしか変化せず、前駆体溶液自体は黄色。
これらの前駆体の構成イオンは、乾燥および加熱プロセス中に溶媒が放出
されると、黒色のペロブスカイト構造に集合します。このコーティングプ
ロセスを「化学平衡」と「結晶成長」の観点から精密に制御することは、
欠陥構造を低減し、高品質な半導体薄膜を作製するために重要。ここで、
有機化学と複合化学の知識が大きな貢献をすることができる。
フィルムの作製を容易にし、フィルムの品質を向上させるために、さまざ
まな材料や添加剤が開発されています。また、溶解度、配位特性、沸点、
揮発性などの点で有機溶媒を慎重に選択した、さまざまなコーティングお
よび乾燥方法も開発されています。これらの進歩により、より再現性の高
い高品質なペロブスカイト半導体薄膜を作製することが可能となり、太陽
電池の性能が大幅に向上した。代表的なのが、コーティング時に無極性溶
剤(貧弱溶剤)を滴下する抗溶剤処理です。64,65これは、ペロブスカイト前
駆体溶液が完全に乾燥する直前に、トルエンなどの低溶解性非極性抗溶媒
を液膜上に滴下することを含む。このプロセスは、微結晶の急速な再沈降
により、基板上に多くの結晶核が形成されることとして理解できる。例え
ば、MAPbI3のペロブスカイト成分の場合、DMSOを溶媒として用いた場
合、MA2Pb3I8・2DMSO(DMSO:ジメチルスルホキシド)やMA2Pb3I8・
2DMFなどの無色透明の針状中間微結晶が形成された。66その後の100°Cま
での加熱プロセスで、中間微結晶は溶媒を放出しながら残りのMAIとさら
に反応し、MAPbI3の薄膜を形成。これらの成膜プロセスを精密に制御す
ることで、緻密で平坦なペロブスカイト薄膜の作製を実現し、光電変換効
率を20%以上にした。66アンチソルベントを滴下する最適な時間は、液膜
の乾燥速度によって異なる。当研究室でのMAPbI3膜のDMF/DMSO混合溶
媒を用いた最適化時間は、スピンコーティング開始後8秒でした。プロセス
ウィンドウ、この場合の抗溶剤滴下に許容される期間は、使用する溶剤と
前駆体材料の選択によって拡大することができ、これは大面積モジュール
の製造を実現するために重要。67
より広いプロセスウィンドウを持つMAPbI3膜作製のための主要な前駆体材料として、MAPbI3·DMF溶液へのCH2Cl2のゆっくりとした拡散によるDM
F結晶。67単結晶X線構造解析により、DMF分子が[Pb2I6]2–層とMAカチオ
ン(MAPbI3)の比率は1:1です。その結果、MAPbI3·DMSOでは、PbI2 + M
AIの混合物(1.2 M)と比較して、DMSOはより溶解しやすく、高い溶解度(飽
和濃度:室温2.0 M)を示しますが、DMF(2.2 M)では差は認められなかった。
高純度MAPbI3・高純度のDMSOへの高溶解性を活用DMF結晶は、プロセ
スウィンドウを拡大することができる。
この項つづく
✅ 特開2016-44217 太陽電池用光吸収層および太陽電池、
ならびにその製造方法 東京応化工業株式会社
【要約】太陽電池の光吸収層の形成に用いられる塗布液であって、第11
族金属、第12族金属、第13族金属、第14族金属、第15族元素、第
11族金属化合物、第12族金属化合物、第13族金属化合物、第14族
金属化合物及び第15族元素含有化合物からなる群より選ばれる少なく
も1種の単体または化合物を水の存在下溶媒に溶解して反応液を得て、前
記反応液にアルキレングリコールアルキルエーテル、アルキレングリコー
ルアルキルエーテルアセテート及びアルキレングリコールジアセテートか
らなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を3質量%以上添加してな
る。
![](https://www.j-platpat.inpit.go.jp/gazette_work3/domestic/A/428044000/428044200/428044210/428044217/6E8443C7B711712A821A86B2D890DE8885C67DB1AC967827023FB284F8826687/text/JPA%20428044217_i_000006.jpg?version=202502141351)
図1は、カルコパイライト系またはCZTS系太陽電池の一例を示す断面
模式図。
【符号の説明】【0110】
1…カルコパイライト系太陽電池又はCZTS系太陽電池、2…基板、3…
第1の電極、4…CIGS又はCZTS層(光吸収層)、5…バッファ層、
6…i-ZnO層、7…第2の電極、8…反射防止膜層、A…入射光、B…
電流
【発明の効果】【0013】
本発明によれば、大型基板上に均一な膜厚及び良好な膜質の塗布膜を形成
することが出来るの塗布液、太陽電池用光吸収層及び太陽電池、ならびに
その製造方法が提供できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 太陽電池の光吸収層の形成に用いられる塗布液であって、
第11族金属、第12族金属、第13族金属、第14族金属、第15族元
素、第11族金属化合物、第12族金属化合物、第13族金属化合物、第
14族金属化合物及び第15族元素含有化合物からなる群より選ばれる少
なくとも1種の単体または化合物を水の存在下溶媒に溶解して反応液を得
て、前記反応液にアルキレングリコールアルキルエーテル、アルキレング
リコールアルキルエーテルアセテート及びアルキレングリコールジアセテ
ートからなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を3質量%以上添加し
てなる塗布液。
【請求項2】更に少なくとも1種の第16元素を前記溶媒に溶解する請求
項1に記載の塗布液。
【請求項3】前記太陽電池がカルコパイライト系太陽電池又はケステライ
ト系太陽電池である請求項1又は2に記載の塗布液。
【請求項4】 前記反応液が、下記一般式(1)又は(2)で表される化合
物を含有する請求項1~3のいずれか一項に記載の塗布液。
【化1】
![000004](https://www.j-platpat.inpit.go.jp/gazette_work3/domestic/A/428044000/428044200/428044210/428044217/6E8443C7B711712A821A86B2D890DE8885C67DB1AC967827023FB284F8826687/text/JPA%20428044217_i_000004.jpg)
[式中、0≦w≦1、0≦x≦1、0≦y≦1、0<z≦1、Aは少なくとも
1種の16族元素、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、及び-1≦d≦1
である。]
【請求項5】 前記添加剤が、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート及びプロピレングリコールジアセテートからな
る群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1~4のいずれか一項に記
載の塗布液。
【請求項6】更にNa、K、Cs、Sb及びBiからなる群より選ばれる
少なくとも1種を前記溶媒に溶解する請求項1~5のいずれか一項に記載
の塗布液。
【請求項7】請求項1~6のいずれか一項に記載の塗布液を用いて形成さ
れる、太陽電池用光吸収層。
【請求項8】 請求項7の太陽電池用光吸収層を備えた太陽電池。
【請求項9】 太陽電池の光吸収層の形成に用いられる塗布液の製造方法で
あって、第11族金属、第12族金属、第13族金属、第14族金属、第
15族元素、第11族金属化合物、第12族金属化合物、第13族金属化
合物、第14族金属化合物及び第15族元素含有化合物からなる群より選
ばれる少なくとも1種の単体または化合物を水の存在下溶媒に溶解して反
応液を得て、前記反応液にアルキレングリコールアルキルエーテル、アル
キレングリコールアルキルエーテルアセテート及びアルキレングリコール
ジアセテートからなる群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を3質量%
以上添加することを含むことを特徴とする塗布液の製造方法。
【請求項10】更に少なくとも1種の第16元素を前記溶媒に溶解する請
求項9に記載の塗布液の製造方法。
【請求項11】前記太陽電池がカルコパイライト系太陽電池又はケステラ
イト系太陽電池である請求項9又は10に記載の塗布液の製造方法。
【請求項12】
前記反応液が、下記一般式(1)又は(2)で表される化合物を含有す
る請求項9~11のいずれか一項に記載の塗布液の製造方法。
【化2】
![000005](https://www.j-platpat.inpit.go.jp/gazette_work3/domestic/A/428044000/428044200/428044210/428044217/6E8443C7B711712A821A86B2D890DE8885C67DB1AC967827023FB284F8826687/text/JPA%20428044217_i_000005.jpg)
[式中、0≦w≦1、0≦x≦1、0≦y≦1、0<z≦1、Aは少なくとも1
種の16族元素、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1、及び-1≦d≦1で
ある。]
【請求項13】 前記添加剤が、エチレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及
びプロピレングリコールジアセテートからなる群より選ばれる少なくとも
1種を含む請求項9~12のいずれか一項に記載の塗布液の製造方法。
【請求項14】更にNa、K、Cs、Sb及びBiからなる群より選ばれ
る少なくとも1種を前記溶媒に溶解する請求項9~13のいずれか一項に
記載の塗布液の製造方法。
【請求項15】請求項9~14のいずれか一項に記載の塗布液の製造方法
により得られた塗布液を、基体に塗布し、焼成することを特徴とする太陽
電池用光吸収層の製造方法。
【請求項16】 基板上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極
上に、請求項9~14のいずれか一項に記載の塗布液の製造方法により得
られた塗布液を塗布し、焼成して光吸収層を形成する工程と、前記光吸収
層上にバッファ層を形成する工程と、 前記バッファ層上に第2の電極を形
成する工程と、を有することを特徴とする太陽電池の製造方法。
[塗布膜の形成1]
実施例1~4及び比較例1~15の各塗布液を、Mo蒸着した7.5cm2
角のガラス基板上に、Automatic Film Applicator
“byko-drive”(BYK社製)及びUniversal app
licator “ZUA 2000”(ZEHNTNER社)を合体させた
アプリケーター用いて塗布した。
次いで減圧乾燥を30Paで50秒間行い、100℃にて2分間ホット
レート上で乾燥し、さらに325℃にて2分間ホットプレート上で乾燥し
た。その後、基板を室温まで放冷し、1層目の塗布膜を得た。
その後、1層目の塗布膜の上に、上記と同じ操作により2層目の塗布膜
を形成し、得られた塗布膜の観察を行った。塗布性は以下のように評価し
た。結果を表1に示す。
○:2層目形成後もハジキ発生は無く、良好な塗布性
△:2層目形成後ハジキ発生
×:1層目形成時点でハジキ発生
表1.
![000003](https://www.j-platpat.inpit.go.jp/gazette_work3/domestic/A/428044000/428044200/428044210/428044217/6E8443C7B711712A821A86B2D890DE8885C67DB1AC967827023FB284F8826687/text/JPA%20428044217_i_000003.jpg)
この項了
🎈膨大な研究開発(工数×時間)に敬服。しかし、もう少し先を急ごう。
心に響く楽曲
『Itzhak Perlman – Beethoven: Violin Concerto』
with Daniel Barenboim, Berliner Philharmonike
● 今日の言葉:
春が来ても、鳥たちは姿を消し鳴き声も聞こえない。
春だというのに自然は沈黙している。
レイチェル・カーソン 『沈黙の春』
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