極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

人口減少時代の地域再生概論 ⑥

2023年04月29日 | 量子電池

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦
国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと
)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひこにゃん
」。



【寄せ植え×詩歌:四月の実践スタート ③】      

      法面に 静かに着地 黄揚羽       宇

芭蕉の「起きよ起きよ 我が友にせん 寝る胡蝶」や子規の「風吹て 山
吹蝶を はね返し」の間に位置する蝶を久しぶり詠む。否、やっとだ。
と言うのも二年前から、犬上川の河川防水堤の県道高宮八坂線と市道宇
尾線の交差点河口側法面の環境美化に取り組み、いつものように壮大で
小さな造園構想。春の手入れ作業中に、鮮やかな黄揚羽が羽根を広げ、
草々の放つ蜜を摂っているのか静かに朗々と自己の生を慈しみ静止する
様態を打ち込む。さて、今回は、ポップで高低差ある寄せ植えを考える。
丈の高い花として、黄色・オレンジ色のひまわり2種類(コンサートベ
ル:1.5~1.8メートル、サンリッチ:1.0メートル)を種植えからはじ
め、白い花として、ニチニチソウ、ガウラ(ハクチョウソウ)、ハイビ
スカス、ルリマツリ、アナベル、カサブランカなどら選ぶ(ハイビスカ
スは赤色可)。黄色の花として、フェンネルを組み合わせる準備する。





     


【再エネ革命渦論 118: アフターコロナ時代 317】
● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング
”再エネ・リサイクル・ゼロカーボン最先進国”宣言!

2030年度非破壊検査世界市場,5兆5,025億円
今月24日矢野経済研究所は、非破壊検査市場を調査し,装置・機器の世
及び日本市場,及び受託業務の世界及び日本市場の動向,参入企業動向,
将来展望を調査結果を公表。

非破壊検査世界市場規模(装置・機器及び受託業務)推移と予測

出所:矢野経済研究所
【展望】
2030年度には国内の装置・機器市場が1,423億円で、受託業務市場が1,351
億円となり、合計した非破壊検査日本市場は2,774億円になると予測。
装置・機器市場では、サプライチェーンの混乱や半導体不足などによる
納期遅延や、部品の供給遅延・不足の事例が多く確認されている。非破
壊検査装置・機器メーカー各社においては、先行した受注の促進や代替
部品の調達などできる限りの対応をしており、市場は今後も拡大傾向で
推移する見通しである。一方、受託業務市場は、各産業分野において安
定した需要が存在しており、順調に推移する見通し。非破壊検査業務は
日々法令等に則して実施される業務が多く、簡単には代できない側面が
強い状況となっているためである。
※ 詳細は上図クリック願参照。



図.西部北太平洋上の大気から採取された粒子(エアロゾル)の電子顕
微鏡写真の例 硫酸塩粒子(緑矢印)に付着している黒色炭素(すす)
粒子(赤矢印)出所:東京大学

大気中の黒色炭素(すす)の光学的物性を解明
燃焼に伴い発生する黒色炭素は,大気中のエアロゾル質量のうち数%以
下に過ぎないものの,大気や雪氷面において太陽放射を効率的に吸収す
ることで,大気のエネルギー収支と降水量に影響を及ぼす。現在の大気
では,産業革命前に対し、全球平均で二酸化炭素・メタンに次いで3番
目に大きな正の有効放射強制力を持つ。今月26日、東京大学らの研究グ
ループは、太陽放射の吸収を通じた気候強制因子である黒色炭素(注1)
ついて、大気放射計算に必要な光学的物性を初めて定量的に評価。燃焼
に伴い発生する黒色炭素は、大気中のエアロゾル質量のうち数%以下の
過ぎないものの、大気や雪氷面において太陽放射を効率的に吸収するこ
とで、大気のエネルギー収支と降水量に影響を及ぼす。
【要点】
1.主要な気候強制因子の一つである黒色炭素の光学的物性値の現実的
 な範囲を解明。
2.微粒子の散乱波の位相・振幅の測定に基づく新しい観測手法により
 これを実現。
3.本成果により、リモートセンシングや気候モデリングで用いられる
 黒色炭素の複素屈折率の仮定値がより確かなものに更新され、気候の
 分析・予測の精度向上につながると期待する。

【成果及び展望】
現在の大気では、産業革命前に対して全球平均で二酸化炭素・メタンに次
いで3番目に大きな正の有効放射強制力を持つとされている。 本研究で
は大気中の黒色炭素について、太陽放射の散乱・吸収の効率を決めてい
る基礎物性値である複素屈折率mrの実部mrと虚部miの範囲を解明。実部
は物質内での光の速度を決め、虚部は物質内での光の吸収を決める物性
値である。大気から捕集して水に分散させたエアロゾル粒子に複素散乱
振幅センシング法を適用することで、系統誤差要因を排除した複素屈折
率の評価を初めて実現。
従来の推奨値を用いている現行の気候モデル群は黒色炭素による太陽放射
の吸収量を16%程度過小評価していることを示唆。新たな推奨値を用いる
ことで、気候モデリングにおける大気中や雪氷中のエネルギー収支の計算
や、リモートセンシングにおけるエアロゾル組成別濃度の導出の際の一つ
の系統誤差が修正。そのため、本研究の成果は、気候変化の要因分析・予
測や全球スケールでのエアロゾル観測の精度向上に貢献する。本研究で開
発した粒子の複素屈折率物質にも適用できるため、大気・海洋・アイスコ
ア中の未知粒子の光学的同定、粉体材料の光学特性評価など、粒子計測全
般への応用が期待される。

注)複素屈折率mr + imi 物質中の電磁波の伝搬・吸収を支配する基礎物
性。実部mrは位相速度を決め、虚部miは吸収に伴う減衰率を決める。非磁
性体では複素屈折率は複素誘電率の平方根に等しい。凝縮体の場合、構成
元素・分子だけでなく結晶構造などにも依存する。通常、反射率や透過率
の測定値に幾何光学の理論式をフィットすることで決定される。反射率や
透過率が定義できない波長スケールの粒子状物質については、電磁波散乱
の厳密解を何らかの観測量(散乱や吸収など)の測定値とフィットするこ
とで決定される。
【関連論文】
原 題:Constraining the complex refractive index of black carbon particles using
     the complex forward-scattering amplitude
掲載誌: Aerosol Science and Technology
D O I :  10.1080/02786826.2023.2202243

マルチメディア革命ビジネス渦論 ②:


出所:pv magazine

韓国の新興企業業 ポータブル組み合わせなソーラー充電器販売
パネルを小さなソーラー アレイ構成に組み合わせて、発電量を増やし、充電時
間を短縮することができる。 それらは取り外し可能で、簡単に移動できるように
積み重ねることもできる。 このパネルは、DC/DC コンバーター モジュールと
USB-A および C ポートを含むコントローラーで使用できる。ユーザーは、
バッテリー、ワイヤレス充電、Bluetooth、または充電ステータス表示など
のさまざまな機能を備えた他のコントローラーを購入できる。屋外環境で
は、ソーラーパネルをブリキの梱包箱に平らに組み立てることができまる
メーカーによると、スマートフォンを完全に充電するには、4つのソーラ
ー モジュールで約5時間の充電時間が必要だが、スマートフォンを完全
に充電するには、約 2.5時間で9つのパネルが必要。モジュールのサイズ
は 88 mm x 88 mm x 5 mm、重量は50gで、米国のメーカー Maxeon が提供
するインターデジタル バック コンタクト (IBC) 太陽電池で構築。各パ
ネルの出力は 1.2W、開回路電圧は最大 6.2V、短絡電流は最大 0.2A。コ
ントローラのサイズは 88 mm x 24 mm x 14 mmで、重量は30である。ブリ
キの梱包箱の寸法は 200 mm x100 mm x 25mm、重さは 150グラム。
-----------------------------------------------------------------
特集 最新量子ドット工学論
自治会運動に係わっていたため最新の量子ドット工学論への考察が滞っ
ていたために特集。個人的なことになるが、自治会長就任当たっての挨
拶にも、色素増感太陽電池と有機ELの開発への概歴を述べている。
尚、自治体運動経験から触発された課題もこのブログに掲載を続けてい
ることは読者諸氏もご存知のことではある。
-----------------------------------------------------------------
太陽電池(PV);液晶パネル(LCD);有機ELパネル(OLED)
;電磁波、X線、紫外線、可視光線、赤外線などを感知する受信センサー
パネル;などの電子デバイスの薄型化、軽量化が進行しているが、同時に
電子デバイスに用いるポリイミド基板などの基板の薄板化も進行してい
る。
薄板化により基板の強度が不足すると、基板のハンドリング性が低下し、
基板上に電子デバイス用部材を形成する工程などにおいて問題が生じる
場合がある。そこで、最近では、基板のハンドリング性を良好にするた
め、支持基板上にポリイミド基板を配置した積層体を用いる技術が提案さ
れている。具体的には、協立化学産業株式会社の特開2018-193544のごとく、
熱硬化性樹脂組成物硬化体層上にポリイミドワニスを塗布して、樹脂ワニ
ス硬化フィルム(ポリイミド層に該当)を形成して、樹脂ワニス硬化フ
ィルム上に精密素子を配置できることが開示されている。しかしながら、
熱硬化性樹脂組成物硬化体層である密着層上にポリイミド層を配置し、
さらにポリイミド層上に無機層を配置して得られる積層体は、加熱処理
(特に、380℃程度の温度での加熱処理)を施すと、ポリイミド層に
おいて発泡およびクラックの発生が確認される場合がある。このような
発泡またはクラックの発生があると、電子デバイスを製造する工程にお
いて工程汚染を引き起こし、電子デバイスの性能劣化を引き起こす懸念
がある。これに対し、図2のごとく、支持基板12と、支持基板上の少
なくとも一部の領域に配置された積層部14Aと、を有する積層体10
Aであって積層部14Aが、支持基板12側から、密着層16と、ポリ
イミド層18と、無機層20とをこの順に有し、積層体表面の法線方向
から前記積層体を観察した
際に、ポリイミド層18の外縁が密着層16の外縁よりも外側に位置し、
かつ、無機層20の外縁が密着層16の外縁と一致する、または、無機
層20の外縁が密着層16の外縁よりも内側に位置する、または、無機
層20の外縁の一部が密着層16の外縁の一部と一致し、無機層20の
外縁の残部が密着層16の外縁よりも内側に位置する積層体では、加熱
処理が施された際にポリイミド層において発泡およびクラックの発生が
抑制される。

図2.本発明の積層体の第1実施形態を模式的に示す断面図

【符号の説明】
10A,10B,10C,10D 積層体 12 支持基板 14 積層部 1
6 密着層 18 ポリイミド層 20 無機層 22 電子デバイス用部材
24 電子デバイス用部材付き積層体 26 電子デバイス

❏ 特開2023-60330 発光装置 株式会社半導体エネルギー研究所
【要約】
図1のごとく、第1の画素乃至第3の画素を有し第1の画素は、第1の
発光素子と、第1 の光学素子とを有し、第2の画素は第2の発光素子と、

第2の光学素子とを有し、第3 の画素は、第3の発光素子を有し、第1
の発光素子乃至第3の発光素子において、第1の発光層または第2の発
光層を共通して用いる。また、第1の発光層は540nm以上580n
m以
下の範囲にスペクトルピークを有する第1の発光材料を有し、第2
の発光層は、420nm以上480nm以下の範囲にスペクトルピーク
を有する第2の発光材料を有する。新規な発光装置を提供する。または
生産性が高く、消費電力が低減された新規な 発光装置を提供する。



図1
【符号の説明】
100 発光装置 100A 発光装置 100B 発光装置 101B 画素
101G 画素 101R 画素 101Y 画素 102 基板 104 電極
106 透明導電膜 106B 透明導電膜 106G 透明導電膜 106R
透明導電膜 106Y 透明導電膜 108 隔壁 110 発光層 112 発
光層 114 電極 120B 発光素子 120G 発光素子 120R 発光
素子 120Y 発光素子 121B 発光素子 121G 発光素子 121R
発光素子 121Y 発光素子 122B 発光素子 122G 発光素子
122R 発光素子 122Y 発光素子 123B 発光素子 123G 発
光素子 123R 発光素子 123Y 発光素子 124B 発光素子 12
4G 発光素子 124R 発光素子 124Y 発光素子 125B 発光素子
125G 発光素子 125R 発光素子 125Y 発光素子 131 正孔
注入層 132 正孔輸送層 133 電子輸送層 134 電子注入層 140
発光装置 140A 発光装置 140B 発光装置 152 基板 154 遮
光層 156B 光学素子 156G 光学素子 156R 光学素子 156Y
光学素子

【概要】
薄型軽量、高速応答性、直流低電圧駆動などの特徴を有する有機化合物を
発光層として 用いた発光素子は、次世代のフラットパネルディスプレイ
の応用が期待されている。特に、発光素子(例えば、有機EL素子)を
マトリクス状に配置した発光装置は、従来の液 晶表示装置と比較して、
視野角が広く視認性が優れる点に優位性があると考えられている 。有機
EL素子は電極間に発光層を挟んで電圧を印加することにより、電極から
注入された電子およびホールが再結合して有機化合物である発光物質が励
起状態となり、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する。発光物質が
発する光のスペクトルはその発光物質特有のものであり、異なる種類の有
機化合物を発光物質として用いることによって、様々な色の発光を呈する
発光素子を得ることができる。 0005
画像を表示することを念頭においた発光装置の場合、フルカラーの映像を再現
するため には、少なくとも赤、緑、青の3色の光を得ることが必要になる。さらに、
色の再現性を良好なものとし画質を高めるために、マイクロキャビティ構造、ま
たはカラーフィルタを用いることで発光の色純度を高める工夫もなされる。また
、フルカラー化の手法の一つとして、例えば発光層を画素ごとに塗り分ける手法
がある。該発光層は、シャドウマスクを用いて必要な画素のみに蒸着される。こ
の場合、工程を減らしてコストを削減するために、発光層以外の層、例えば、正
孔輸送層、電子輸 送層、及び陰極を複数の画素で共通に形成する構成が開
示されている(例えば、特許文献 1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】 0008
特許文献1に記載された構成の場合、画素ごとに発光層を塗り分ける必要があ
り、シャドウマスクの開口部を所望の位置に配置(アライメントともいう)する精度
が高く要求される。発光装置の高精細化が進んだ場合に、さらに高いアライメン
ト精度が要求されるため、発光装置の作製における歩留まりが低下するといっ
た課題がある。また、白色の発光を呈する発光素子と、この発光素子に重ねて
設けられたカラーフィルタまたは色変換層を用いてフルカラー化する場合、カラ
ーフィルタまたは色変換層によるエネルギー損失がある。該エネルギー損失を
補うために、発光素子の電流密度を高めて駆動させると消費電力が高くなる、
または発光素子の信頼性が低下してしまう。上述した課題に鑑み、本発明の一
態様では、新規な発光装置を提供することを課題の一つとする。または生産性
が高く、消費電力が低減された新規な発光装置を提供することを課題の一つと
する。または新規な発光装置の作製方法を提供することを課題の一つとする
。 なお、上記の課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、
本発明の一態様は、
必ずしも、これらの課題の全てを解決する必要はない。
上記以外の課題は、明細 書等の記載から自ずと明らかになるものであり、
明細書等の記載から上記以外の課題を抽 出することが可能である。

特開2022-50363 量子ドット、量子ドットの製造方法、及び量子ドット
使用 国立大学法人 東京大学
【概要】
現在、ディスプレイ市場のメガトレンドは、既存の高効率の高解像度志
向のディスプレイから、さらに高い色純度の天然色の実現を志向する感
性画質ディスプレイに動いている。このことから、有機発光体ベースの
発光ダイオード(LED)素子が飛躍的な発展を遂げ、色純度が改善さ
れた無機量子ドットLEDが他の選択肢として活発に研究開発されてい
る。しかし、既存の有機発光体は、効率の良さに長所があるものの、高
価であり、さらにスペクトルが広いため色純度が十分とはいえない。ま
た、CdSe系やInP系の無機量子ドットの発光体は色純度が良いと
されてきたが、量子サイズ効果による発光であることから、青色側に行
くほど量子ドットのサイズを均一になるよう制御するのが難しく、不安
定で色純度が落ちていく問題が残されている。 ところで、量子ドットと
しては、ハロゲン化鉛ペロブスカイト材料が脚光を浴びている。その理
由としては、製造費用が低廉であり、製造及び素子製造工程が簡単であ
り、光学的、電気的性質を調節しやすい有機素材の長所と高い電荷移動
度及び機械的、熱的安定性を有する無機素材の長所を全て備えることが
挙げられる。そのような量子ドットの検討例としては、ホットインジェ
クション法による高ルミネセンスのCsPbX3量子ドットの合成などが
報告されている(例えば、L、 Protesescu, S. Yakunin, MI. Bodnarchuk, F. Krieg,
"Nanocrystals of Cesium Lead Halide Perovskites (CsPbX3、 X = Cl、 Br、 and I
): Novel Opto electronic Materials Showing Bright Emission with Wide Color
Gamut", Nano Lett., 2015, 15 (6), pp 3692-3696
.参照)。しかしながら、合成
されたハロゲン化鉛ペロブスカイトの量子ドットは空気中で不安定であり
、量子収率が経時的に低下する傾向にある。このような観点から、ペロ
ブスカイト表面に硫黄を含むキャッピングリガンドを用いた不働態化量
子ドットや(例えば、特表2018-536054参照)、表面がトリ-n-オクチ
ルホスフィンのリガンドで安定化された量子ドット(例えば、特開2019-
16772参照)等が報告されている。
【要約】
下記式(1)で表されるハロゲン化鉛ペロブスカイト構造を有する化合
物と、 前記化合物に配位した多価カルボン酸と、 を含み、 前記多価カ
ルボン酸が、sp3炭素に結合したカルボキシル基を有する、量子ドット。
APbX3 (1) (前記式(1)中、AはCsカチオン又はメチルアン
モニウムカチオンを表し、Xは塩素アニオン、臭素アニオン及びヨウ素
アニオンからなる群より選択される少なくとも1種を表す。)で、動作
安定性、量子収率及び貯蔵安定性に優れる量子ドット、その製造方法、
及びその使用方法を提供する。  

すなわち、本発明は以下の態様を包含する。
[1]  下記式(1)で表されるハロゲン化鉛ペロブスカイト構造を
有する化合物と、前記化合物に配位した多価カルボン酸とを含み前記多
価カルボン酸が sp 3炭素に結合したカルボキシル基を有する、量子ド
ット。   
APbX 3  (1) (前記式(1)中、AはCsカチオン又はメチル
アンモニウムカチオンを表し、Xは塩素 アニオン、臭素アニオン及びヨ
ウ素アニオンからなる群より選択される少なくとも1種を 表す。)
[2] 前記多価カルボン酸が、水酸基、メルカプト基及び窒素原子から
なる群より選択される 少なくとも一種を更に含む、[1]に記載の量子
ドット。
[3]  前記多価カルボン酸中に含まれるカルボキシル基の少なくとも1
つが、Pb原子に配位 している、[1]又は[2]に記載の量子ドット。
[4]  アーバックエネルギーが、10meV以上35meV以下であ
る、[1]~[3]のい ずれかに記載の量子ドット。
[5]  前記多価カルボン酸が、チオリンゴ酸、リンゴ酸、エチレンジ
アミン四酢酸、トリカル バリル酸及びクエン酸からなる群より選択され
る少なくとも一種を含む、[1]~[4] のいずれかに記載の量子ドッ
ト。
[6]  透過電子顕微鏡観察により測定される平均粒子径が、2nm以
上4nm以下である、[ 1]~[5]のいずれかに記載の量子ドット。
[7]  発光スペクトルの波長ピークが、440nm以上480nm以
下の範囲に極大を示す、 [1]~[6]のいずれかに記載の量子ドット。
[8]  下記式(1)で表されるハロゲン化鉛ペロブスカイト構造を有
する化合物を含む量子 ットの製造方法であって、 C s 又 は メ チ
ル ア ン モ ニ ウ ム と 、 P b と 、 C l 、 B r 及 び Iか
ら な る 群 よ り 選 択 さ れ る 少なくとも1種と、多価カルボン酸
とを含む溶液を調製する工程を含み、  前記多価カルボン酸が、sp
3炭素に結合したカルボキシル基を有する、量子ドットの 製造方法。  
 APbX 3  (1) (前記式(1)中、AはCsカチオン又はメチ
ルアンモニウムカチオンを表し、Xは塩素 アニオン、臭素アニオン及び
ヨウ素アニオンからなる群より選択される少なくとも1種を 表す。)
[9]  前記多価カルボン酸が、チオリンゴ酸、リンゴ酸、エチレンジ
アミン四酢酸、トリカル バリル酸及びクエン酸からなる群より選択され
る少なくとも一種を含む、[8]に記載の 量子ドットの製造方法。
[10]  前記多価カルボン酸の添加量が、Pb量に対して1等量以上
3等量以下である、[8] 又は[9]に記載の量子ドットの製造方法。
[11]  [1]~[7]のいずれかに記載の量子ドットの光デバイス
としての使用。
【発明の効果】
本発明によれば、動作安定性、量子収率及び貯蔵安定性に優れる量子ド
ット、その製造方法、及びその使用方法を提供することができる。 
【実施するための形態】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。
)について、詳細に説明する。以下の本実施形態は本発明を説明するため
の例示であり、本発明を以下 の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、
その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
[量子ドット]  
本実施形態の量子ドットは、下記式(1)で表されるハロゲン化鉛ペロ
ブスカイト構造 を有する化合物と、前記化合物に配位した多価カルボン
酸と、を含み、前記多価カルボン酸が、sp 3炭素に結合したカルボキ
シル基を有する。
  APbX 3  (1)
(前記式(1)中、AはCsカチオン又はメチルアンモニウムカチオン
を表し、Xは塩素 アニオン、臭素アニオン及びヨウ素アニオンからなる
群より選択される少なくとも1種を 表す。)  
本実施形態の量子ドットは、このように構成されているため、動作安定
性、量子収率及び貯蔵安定性に優れる
(化合物) 本実施形態における化合物は、前述のとおり、上記式(1)
で表されるハロゲン化鉛ペロブスカイト構造を有する。本実施形態にお
いては、動作安定性、量子収率及び貯蔵安定性の観点から、上記式(1)
中、Aがアチルアンモニウムカチオンであることが好ましい 。同様の観
点から、Xは塩素アニオン及び臭素アニオンの少なくとも一方であるこ
とが好ましく、臭素アニオンであることがより好ましい。 
(多価カルボン酸)  
本実施形態における多価カルボン酸は、本実施形態における化合物のリ
ガンドとして、当該化合物に配位した状態で存在する。多価カルボン酸
としては、二価以上のカルボン酸であって、sp 3炭素に結合したカル
ボキシル基を少なくとも1つ有するものであれば特に限定されない。本
実施形態における多価カルボン酸の具体例としては、以下に限定されな
いが、リンゴ酸、エチレンジアミン四酢酸、トリカルバリル酸、クエン
酸、チオリンゴ酸、コハク酸等を挙げることができる。


備考:表1において用いた略称については、次のとおりである。   
MLA:リンゴ酸   
EDTA:エチレンジアミン四酢酸   
TCA:トリカルバリル酸   
CA:クエン酸   
OA:オレイン

表1から、実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4のEuは、それ
ぞれ、25.6 meV、22.7meV、22.1meV及び28.6
meVであり、平均粒子径は2n mから3nmの範囲内にあることがわ
かる。また、量子収率は、いずれも95%以上と高 くピーク波長は453
nm付近の青色領域にあり、半値幅も16nm程度と小さいことが わか
る。これらの結果から、リンゴ酸(MLA)、エチレンジアミン四酢酸
(EDTA) 、トリカルバリル酸(TCA)、クエン酸(CA)を添加
して作製されたMAPbBr 3 ハロゲン化鉛量子ドットは、いずれも青
色発光体として優れた特性を示すことがわかる。実施例5のCsPbB
r 3ハロゲン化鉛量子ドットでは、Euは33.3meVであり 、量子
収率は98.0%と高く、ピーク波長は463nmとやや長波長側にシ
フトしたが 、半値幅は16.2nmと小さく、緑色発光体として優れた
特性を示している。  いずれの実施例においても、Euは10meV以
上35meV以下であり、欠陥が少な く電子と正孔の再結合が抑制され
て高い量子収率が得られていることがわかる。  一方、比較例1のEu
は36.2meVであり、オレイン酸を用いた場合にはペロブス カイト
結晶の成長速度が速く、このため欠陥の多い量子ドットが生成し、量子
収率は39 .8%と実施例に比べてかなり低いことがわかる。このよう
な結果となった理由を検討す るべく、オレイン酸を用いた場合とリンゴ
酸を用いた場合とで、量子ドット合成過程にお けるPb/Br比の経時
変化を確認したところ、オレイン酸を用いた場合はPb/Br比 の増加
が急峻であったのに対して、リンゴ酸を用いた場合はPb/Br比の増
加が緩やか であることが判明した。このような結果から、実施例で用い
られる多価カルボン酸は、結 晶成長の初期においてリガンドとしてPb
原子に配位するためペロブスカイト結晶の成長 が抑制され、このため、
欠陥が少なく安定で高い量子収率を有する量子ドットを得ること ができ
るものと考えられる。 
本実施形態における多価カルボン酸が量子ドットの性能を向上させる理
由について、本発明者らは次のように推察している。例えば、従来の量
子ドット合成にオレイン酸などのカルボン酸を用いる場合、量子ドット
の構造が急速に形成されるのに対し、本実施形態に おける多価カルボン
酸は、量子ドットの構造が徐々に形成されていくと考えられる。より具
体的には、本実施形態における多価カルボン酸は、Pbへの結合性が強
いことから、量 子ドットの合成初期段階(結晶成長の初期)におけるハ
ロゲンのPbへの接近を競争的に 阻害し、その後、反応系内に存在する
ハロゲンが、多価カルボン酸と置換していく形でP bとペロブスカイト
構造を徐々に形成していくと考えられる。その結果、本実施形態の量子
ドットは、前述した従来の量子ドットと比べて欠陥が少なく、均一な結
晶構造を有すると考えられる。なお、動作安定性、量子収率及び貯蔵安
定性に優れる量子ドットの生成プロセスにおいて、多価カルボン酸の果
たす役割は、まず第一に当該多価カルボン酸分子の周りに多数の Pb原
子を引き寄せ、第二にそこで生じる多価カルボン酸とPb(Ⅱ)イオン
の集合体 から鉛ペロブスカイト量子ドットの骨格を形成せしめるために、
複数のPb原子相互の間に最適の配位状態を整えることにある。後者の
制御を成し遂げるためには、多価カルボン酸の骨格にある程度の柔軟性
が必要と考えられ、したがって、sp 2炭素に結合したカル ボキシル基
ではなくsp 3炭素に結合したカルボキシル基が必要になると考えられる。  
ただし、本実施形態の作用機序は上記に限定されない。本実施形態にお
いて、多価カルボン酸の炭素原子数は特に限定されないが、4以上30
以下であることが好ましく、4以上24以下であることがより好ましい
また、多価カルボン酸の酸素原子数も特に限定されないが、4以上20
以下とすることが好ましく、5以上20以下であることが好ましい。本
実施形態において、動作安定性、量子収率及び貯蔵安定性の観点から、
多価カルボン酸は、水酸基、メルカプト基及び窒素原子からなる群より
選択される少なくとも一種を更に含むことが好ましい。ここでいう窒素
原子は、第1級窒素原子~第3級窒素原子のいずれであってもよく、第
3級窒素原子であることが好ましい。上記と同様の観点から、本実施形
態における多価カルボン酸は、チオリンゴ酸、リンゴ 酸、エチレンジア
ミン四酢酸、トリカルバリル酸、クエン酸からなる群より選択される少
なくとも1種であることがとりわけ好ましい。本実施形態の量子ドット
において多価カルボン酸中に含まれるカルボキシル基の少な くとも1つ
が、Pb原子に配位していることが好ましい。 本実施形態の量子ドット
において、多価カルボン酸の存在は、例えば、FT-IRスペクトルや
エネルギー分散型X線分光法(EDX)等により確認することができる。
仮に、FT-IRスペクトルやEDXにて多価カルボン酸の存在を確認
することが難しい場合であっても、(i)上記式(1)で表されるペロ
ブカイト構造が確認でき、かつ 、(Ⅱ)アーバックエネルギー(Eu)
が所定範囲にあることを確認できれば、本実施 形態の量子ドットに該当
するものと扱うことができる。上記(i)については、例えば、X線回
折により確認することができる。上記(Ⅱ)については以下で詳述する。

(アーバックエネルギー)  
一般に、半導体の吸収係数曲線におけるバンドエッジの近くには アーバ
ックテイル(Urbach Tail)と呼ばれる指数部が現れる。この指数関数的な
Tailは材料がバンドギャップに広がる局所的な状態を持っていることに起
因して生じるものである。低光子エネルギー範囲では,吸収係数( α )
と光子エネルギー(hν)のスペクトル依存性はアーバック則として知ら
れており、次の式で与えられる。ここで、α0は吸収係数(定数)である。
 α=α 0exp(hν/ E U)    [1]  
したがって、アーバックエネルギー(EU),射光子エネルギー(hν)に
対する ln( α )のプロットの直線の傾きから取得できる( International
Journal of Optics and Applications 2014, 4(3): 76‑83
)。アーバックエネルギ
ー(Eu)は 半導体多結晶やアモルファスシリコンなどで、通常 観測
される物理量であって転位、点欠陥、結晶粒界、不対電子(ダングリン
グボンド)などの格子欠陥や、不純物による格子歪などに起因する。本
実施形態の量子ドットにおい ては、アーバックエネルギー(Eu)が
10meV以上35meV以下である場合、格子欠陥などが少ないこと
が示唆され、安定で高い発光効率の量子ドットとなる傾向にある。同様
の観点から、上記Euは、15meV以上30meV以下であることが好ま
しい。上記Euは、後述する実施例に記載の方法により測定することが
できる。また、上記Euは、量子ドットの種類や調製法によって変化し、
同じ物質であっても格子欠陥や不純物 による格子歪が多数ある場合には
Euの値は大きくなり、欠陥等が少ない場合にはEuの値は減少する。
例えば、適切なリガンドを添加して量子ドット表面の欠陥等を制御する
ことにより、Euを上記範囲に調整することができる。
  アルバック則 wikipedia
 基礎から学ぶ光物性 東京農工大学 佐藤勝昭
                          この項つづく   

【人口減少時代の地域再生概論 ⑤】



水津 陽子【著】 実業之日本社(2019/04発売)NDC分類 318.8 Cコード
C2076
【内容概説】
自治会・町内会が抱える悩み・課題に対し、実践的
なヒントや解決策を
満載!


第1章 自治会・町内会のお悩み・トラブルQ&A
(3)役員の飲食や資金流用など、 お金にまつわるトラブル
( ➲前回からのつづき)一部の人しか参加しない懇親会の費用について
も同様ですが、一部の人しか参加しない理由が何かにもよるし、これに
ついては第2章「自治会・町内会のお悩み・課題解決」で客観的な事業
評価の仕組みを紹介していますので、参考にしてみてください。会員み
んなの財産がどのように使われるのか、ルールはもちろん、透明性のあ
る会計や情報公開、説明責任も求められるところです。

(4)会費に含まれる神社費用のトラブル
Q.自治会・町内会の会費の中に神社の維持管理費や氏子費が含まれてい
ます。以前住んでいたところでは会費は月額200円でしたが、転居して
きたところでは会費は年間2万円を超えます。こうした費用は負担しない
といけないのでしょうか。
A.自治会・町内会の会費の額は、地域や団体の規模などによっても異な
ります。東京などの大都市部では月額1000円を超えるところはごく僅
かですが、地方都市には年間10万円を超える会費を取るところもあります。
そこにはいろいろな名目の費用が含まれていますが、神社やお祭りの費用
を含むところもあります。 宗教の自由もあり神社関係費は一般の自治会町
内会費と分離し、別途徴収することが求められます。一方でこうした理由
でその費用の支払いを拒否した人が、その後、会の構成員から外されるな
どの不利益をこうむることもあります。時に訴訟となる事案です。高額な
会費の場合、経済的に会費の負担が厳しい方もおられます。神社の祭は地
域にとって大切な伝統文化で、その地に生まれてずっと住んでいる方にと
って負担は当 たり前に感じます。新たに地域に加わる方にはそれぞれに
信じる宗教がある場合や土 着の方とは異なる価値観や事情を抱える方も
いるのです。神社費用の負担を一方的に押し付けることは法律上もでき
ません
。地域の氏神様で もある神社の祭、地域ならではの文化や歴史へ
の理解を得て、できる協力を求めてい く。互いに歩みより共生によって、
地域の祭や神社が維持できる道を探してみてください。

(5)赤い羽根や歳末助け合い、募金の徴収トラブル
Q.赤い羽根や歳末助け合いの募金が会費の中から支払われています。
友人に聞くと毎回、募金のお願いが回ってきて、半強制的に募金させら
れていると聞きました。なぜ、自治会・町内会でしなくてはいけないの
でしょうか。拒否したり、返還してもらうことはできるのでしょうか。

A.募金の徴収については様々なご意見があり、各団体でも苦慮している
ところです。
課題の一つは徴収の手間です。募金は班長などが会員の家を回って集め
ことが多く、負担に感じる方が少なくありません。この手間を減らそ
うと
個々に徴収するのではなく、会で一括していくらと決めて募金して
いると
ころがあります。
こうした方法は概ね、総会の議決等をもって決めたはずですが、年月が
経ってそれを知らず新たに加入した人の中にはこうした疑問を持つ方が
います。各戸に徴収に来る場合、募金したくないのにしなくてはならな
いと不満を訴える方もいます。嫌なら断わればいいのにと思いますが、
なかなかそうもいきません。こうしてその場でぶつけられない不満がネ
ットの掲示板に溢れ、自治会・町内会への批判が一層募る結果となって
います。
自治会・町内会の中にはこうした募金を全面的に廃止した団体もありま
す。どうしていくかは会毎の判断、住民の総意で決して頂くしかありま
せん。ネットで自治会・町内会で募金する必要はないという批判から、
会員数500名の団体で5000円を払った分の返還を求める書き込み
を見ましたが、その場合の会員への返道順は10円。これで誰かの肋け
になればとも思いますが、今はそういう考え方の方もおられる時代なの
だと理解せねばなりません。
徴収にこだわらず、祭やイベントで募金のコーナーを設けるなどして、
員が自由意思で募金ができるようにしたり、バザーや資源回収で得た
収入
の一部を充てるなどものやり方も一つの選択肢でしょう。
                           この項つづく


風蕭々と碧い時代


Jhon Lennon

J-POPの系譜を探る:1987
年代】



曲名:悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE) 1987年
唄 : 桑田 佳祐 作詞・作曲:桑田佳祐  ジャンル:ロック

「悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)」は、桑田佳祐の楽曲。自身のデビ
ューシングルとして、タイシタレーベルから7インチレコードで1987年10月
6日に発売。歌詞は失恋した男性の気持ちを題材としているが、曲調は軽快
な、文化性や芸術性もあるが、基本的には商業音楽であり、流行音楽であ
る。ゴスペル由来のコード進行、ベースを強調したリズム、コールアンド
レスポンスの使用などの特徴のソウル・ミュ-ジックなポップでモータウ
ン・サウンドな仕上げと評される。

● 今夜の寸評:(いまを一声に託す)未来は善き縁で開かれる。
   Good encounters can lead you to a better future

観無量寿経(観経)とは、「いづれの行もおよびがたき」罪悪の凡夫でも、
南無阿弥陀仏のお念仏を称えることによって救われ、極楽に往生できる
ことを説く経典。その経典の序分には、「王舎城の悲劇」と称される、
親子の間で繰り広げられた悲劇の物語が説かれている。この経典のサン
スクリット原典は伝えられておらず、良耶沙きょうりょうやしゃ(西暦424-453年)という西
域の人による漢訳『仏説観無量寿経』のみが現存している。

[定善の観法] そこで仏(釈尊)はまず、精神を統一し、心を西方に専念
して阿弥陀仏とその極楽浄土を観想する方法(定善じょうぜんの観法)を
説き始められる。まずは太陽が西の空に沈みゆく映像を頭の中に焼き付
くようになるまで観想する「日想観」にはじまり、ないし極楽世界のあ
りさまや阿弥陀仏の姿やその徳などを観想し、あるいは自分が極楽浄土
に往生しているありさまを観想するといった、十三の観想の段階を説か
れる。
[散善の行] つぎに仏は、ひとしく極楽浄土に往生する者といっても、
そこには九種の分類(九品くぼん)があることを説き始められる。九種の
分類とは、極楽に往生しようとする者を、その資質や能力から上品・中
品・下品の三つに分類し、さらにそれぞれの品を上・中・下の三種に分
類するものである。すなわち上品の者には上品上生じょうぼんじょうし
ょう・上品中生・上品下生の三者があり、それぞれに資質や能力の上下
はあれども、いづれも大乗の教えにしたがい、深く因果を信じて極楽往
生を願う人々で、第十四の観想という・・・このように仏が説かれたと
き、韋提希とその侍女たちは極楽世界のすがたや、阿弥陀仏および観音
菩薩・勢至菩薩を見て、歓喜の心が起こり、からりと迷いがはれて大悟
し(廓然大悟)、さとりを得ようとする心(菩提心)を起こして、極楽往生
を願った(というのが「本論」で、仏(釈尊)は、弟子の阿難あなんから
この経の「かなめは何か」との問いに対し、念仏すべきことを強調して
「念仏をする人は、人々の中の分陀利華ふんだりけ(プンダリーカ、白
蓮華、汚泥の中から咲く白蓮華の花のような希有な尊き人)である(

念仏者、当知此人、是人中分陀利華)」と説き、最後に「あなたはよく
この語をたもちなさい。この語をたもてとは、すなわち無量寿仏のみ
名をたもちなさいということである、つまり念仏せよ、と言って、説法
を終えたという。
              via 無尽灯--浄土真宗本願寺派善徳寺

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人口減少時代の地域再生概論 ⑤ | トップ | 人口減少時代の地域再生概論 ⑦ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

量子電池」カテゴリの最新記事