彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん 」
【今夜の樹木トレッキング:トベラ;海桐:Japanese Cheesewood】
岩手県以南の太平洋岸、新潟県以南の日本海岸沿い、四国、九州及び
沖縄に自生するトベラ科トベラ属の常緑低木。庭木、公園樹、防風林
などに使われる。海沿いの地域ではヒイラギ代わりに節分や大晦日の
厄除けに使う。このように厄除けの使うのは木全体に臭気があるため
で、トベラの枝にイワシを刺して家の扉に挟み、臭いによって鬼を退
散させ、邪気を払う。このため、トビラの木=トベラと名付けられた。
実際にはそれほど困惑するような匂いではないが根の皮は臭く、枝葉
も燃やすとそれなりに匂う。雌雄異株で4月から6月にかけて雄木に
は雄花を、雌木には雌花を咲かせ、花はその年に伸びた枝先に咲き、
白から黄色に変化する。11~12月には黒く熟して3つに決裂し、
中から粘りのある赤い種子が多数、姿を現す。糸を引いたようなグロ
テスクな種子だが小鳥は人気がある。 via 庭木図鑑 植木ペディア
1.トベラ 2.マンサク 3.イスノキ 4.トサミズキ
5.ヒョウガミズキ
【男子厨房に立ちて環境リスクを考える 61】
□ レトルトカレーをランチとして戴く。家庭での作り置きぐらいだ
が、今夜は前回と同様ハウス食品の「咖喱屋カレー」と「ザ・ホテル・
カレー」、「濃厚バターチキンカレー」を連日ランチで試食。共通し
て言えるのは、アクセント総菜(福神漬け)が欲しいということ。特
に「厚バターチキンカレー」は上品な味わいで申し分ないのだが、香
味野菜(パクチーなど)やスパイス(八角・シナモン)、果汁(レモ
ン、ライム)が欲しい。
いずれにして申し分ないというのが感想。ハウス食品だけでなく、S
B食品もあり、それぞれ、選択肢が広く奥深い。レトルトカレー・ワ
ールドという巨大な事業(プラットフォーム)が完成されている(恐
れいりやの咖喱母神!)。ごみとなるのは、パウチと帯電防止兼パウ
チ包装紙だけである。パウチに付着したカレーは水洗いし燃えるごみ
として廃棄すれば、最新の高温焼却炉なら排気ガス汚染は緩和される。
回収したスラグは「回収セメント」などとして再利用できる(しない
場合は埋め立てごみ)。燃焼熱は温水ボイラーや発電利用も可能あろ
う。さて当面、レトルトカレーを出来るだけ多く試食するとして、あ
わせて、カレーとの相性が良い「カット野菜」の工夫をおこなう。
【ポストエネルギー革命序論 413: アフターコロナ時代 223】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
✺ ペロブスカイト太陽電池の耐久性向上用新規有機ホール輸
送材料ドーパント不要の有機ホール輸送材料
【要点】
1.ドーパントを使用しない場合の従来ホール輸送材料に比べて変換
効率が約3割向上
2.耐熱性試験において初期効率を1000時間維持
3.従来型有機ホール輸送材料の分子先端を変えることで材料の高性
能化
図1 ペロブスカイト太陽電池の構造と成果の要点
3月9日、産業技術総合研究所と日本精化株式会社の研究グループは、
ペロブスカイト太陽電池に使われる有機ホール輸送材料のドーパント
を使用せず、高い光電変換効率が得られたことを公表。
【概要】
ペロブスカイト太陽電池(図1)に使われるホール輸送材料のうち有
機ホール輸送材料は、一般的に無機材料よりも光電変換効率が高く、開
発事例も多い。有機ホール輸送材料の多くは、リチウムイオンなどの
ドーパントを添加剤として加えることによって、ホールを動きやすくし
高い光電変換効率を得ているが、リチウム塩などのドーパントは一般
的に吸湿性があるため、水分を引き込むことによりペロブスカイト層
を劣化させ、耐久性を低下させる。そこで、ドーパントを添加せずに、
高い光電変換効率が得られるホール輸送材料開発してきた。
図2.有機ホール輸送材料の分子構造
今回、従来のに新しい化学構造を導入し、ドーパン
トを添加せずに、高い光電変換効率が得られる新規ホール輸送材料を
得ることに成功。従来のホール輸送材料(図2左)にドーパントを添加
しない場合と比較し変換効率が約3割向上。さらに、耐久性を確認す
るために耐熱性試験(未封止、暗所)を実施し、1000時間を経過して
も初期の光電変換効率を維持することが分かった。本技術はペロブス
カイト太陽電池の効率と耐久性向上の両立に寄与することが期待され
ている。
図3 新規ホール輸送材料(左)とそれを用いて作製したペロブスカイト
太陽電池(右)
このメトキシ基を、①窒素とメチル基から構成されるジメチルアミ
ノ基に変えることで分子内に電子を送り込む機能(電子供与性)を高
める。②そして分子内から電子を引き出す機能(電子吸引性)が高い
シアノ基を分子の中心に近い位置に導入することで、ホール輸送材料
内部の電子が広く動けると考え、②図2右のような新規ホール輸送材料
を合成。まず、ホール輸送材料にドーパントを添加しない条件におい
て、従来材料と新規ホール輸送材料のそれぞれをペロブスカイト太陽
電池(MAPbI3)(図3)に導入したところ、光電変換効率が従来材料の
12.9%から新規材料では16.3%と約3割向上。この新規ホール輸送材
料をより高い変換効率が期待されるペロブスカイト[Cs 0.05(FA0.85MA
0.15)0.95Pb(I0.89Br0.11)3]と組み合わせた場合、変換効率が18.7%に達し
た(図4)。また、この新規ホール輸送材料は、一般的なホール輸送材
料 (厚さ100から200 nm) と比べて薄膜化 (厚さ30から50 nm) が可能
であることも分かった。より少ない材料で成膜できることから低コス
ト化にもつながると考えられる。さらに、未封止の太陽電池に対して
耐久性試験の一つである85℃における耐熱試験を実施した結果、電池
の初期性能が1000時間ほぼ維持され、高い耐熱性が得られた(図5)。
このように、開発した新規ホール輸送材料はペロブスカイト太陽電池
の変換効率の向上と耐久性の向上を両立することができる。
【展望】
今後は様々な分子構造を持つ新規ホール輸送材料を合成・比較し、ド
ーパント無しのホール輸送材料の高性能化による太陽電池性能のさら
なる向上を目指す。耐久性についてはさらなる耐熱性の向上に加えて、
耐湿性、耐光性試験によって実用に資する長期安定性を実証する。さ
らに、ペロブスカイト組成の最適化や劣化抑制技術、封止技術の導入
などにより、寿命20年以上の高効率ペロブスカイト太陽電池を開発。
図4.従来型と新規ホール輸送材料をドーパント無しで用いたペロブ
スカイト太陽電池 (面積0.119 cm2)の電流電圧特性
図5 従来型と新規ホール輸送材料を用いたペロブスカイト太陽電池の
耐熱性試験(未封止、暗所保管)
【参考文献】
❏ 特開2004-095450 有機色素を光増感剤とする半導体薄膜電極、光
電変換素子及び光電気化学太陽電池
❏ 特開2019-85378 有機カチオン部分を持つ芳香族アミン誘導体及び
それを用いたペロブスカイト型太陽電池
【概要】
下図1のごとく、一般式(1)で表される芳香族アミン誘導体、この
芳香族アミン誘導体を備える光電変換素子およびペロブスカイト型太
陽電池でペロブスカイト型太陽電池の積層材料界面に導入することに
より、エネルギーロスを低減することができる芳香族アミン誘導体を
提供する。
【特許請求の範囲】
1.一般式(1)中、Ar1~Ar4はそれぞれ独立に置換またはヘテロアリ
ール基であって、Ar1とAr2、Ar1とAr3、Ar3とAr4はそれぞれ互いに結
合して環を形成していてもよい;Xは有機カチオンである;Yはハロ
ゲンアニオンである)で表される芳香族アミン誘導体。
2.般式(1)におけるAr1およびAr2が、それぞれ独立に置換または未
置換のアリール基である、請求項1に記載の芳香族アミン誘導体。
3.般式(1)における置換アリール基または置換ヘテロアリール基
の置換基が、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ
基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオ
キシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイル基、
カルバモイル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル基、
ハロゲン原子、シアノ基およびヘテロ環基から選ばれる、請求項1
または2に記載の芳香族アミン誘導体。
4.一般式(1)におけるAr3およびAr4が、未置換のアリール基であ
る、請求項1~3のいずれか一項に記載の芳香族アミン誘導体。
5.一般式(1)におけるXが、アルキルアンモニウムカチオンおよび
ホルムアミジニウムカチオンから選ばれる、請求項1~4のいずれ
か一項に記載の芳香族アミン誘導体。
6.一般式(1)で表される芳香族アミン誘導体が、下記式で表され
る化合物である、請求項1~5のいずれか一項に記載の芳香族アミ
ン誘導体。
以降、7~11項省略(添付掲載特許参照)
❏ 特開2020-176078 トリフェニルベンゼン骨格を持つ新規芳香族ア
ミン誘導体及びそれを用いたペロブスカイト型太陽電池
【概要】一般式(1)で表される芳香族アミン誘導体。(式中、Ar1
〜Ar12は置換または未置換のアリール基またはヘテロアリール基。
)で、ペロブスカイト型太陽電池に用いることができる光電変換素子
の提供。
有機系太陽電池は、資源的制約が少ないこと、製造コストが比較的
低いこと、軽量・フレキシブルなどの利点があり、その普及が期待さ
れているが、エネルギー変換効率や耐久性等の面でシリコン系太陽電
池に劣っており、実用化に向けた課題が残っている。一方で、ペロブ
スカイト型太陽電池は、2009年に溶液型の電池が報告され(非特
許文献1)、その後、2012年に固体型の電池が報告されるとエネ
ルギー変換効率が急速に進展した(非特許文献2)。ペロブスカイト
型太陽電池の基本構造は、通常図1のように、透明電極の上に、光吸
収層(ペロブスカイト層)をn型およびp型のバッファ層で挟んだ構
造である。n型バッファ層としては、酸化チタンからなる緻密なチタ
ニアの膜が用いられることが多く、p型バッファ層としては、有機半
導体の正孔輸送材料が一般的に用いられている。高いエネルギー変換
効率が得られるペロブスカイト型太陽電池の正孔輸送材料として一般
には、spiro−OMeTADが用いられているが、この化合物は複
雑な方法で合成するため、非常に高価であり太陽電池として実用化す
るために面積を大きくする場合に製造コストが高くなってしまう。そ
のため、安価で高効率な正孔輸送材料の開発が求められている。その
ような正孔輸送材料として、例えば非特許文献3および4には、sp
iro−OMeTADのスピロ骨格をターフェニル骨格やピレン骨格に
変えた下記化学式3で表される化合物が報告例されている。この化合
物を、「化合物1」、及び「化合物2」という。化合物1、および化
合物2は簡便な方法で合成することができるが、それらを用いた太陽
電池のエネルギー変換効率はspiro−OMeTADより低いのが現
状であり、低コスト化を実現するための優れた材料の開発が求められ
ている。
J. Am. Chem. Soc. (2009) Vol.131, p.6050-6051 Science (2012)
Vol.388, p.643-647 RSC Adv. (2017) Vol.7, p.45478-45483 J. Am.
Chem. Soc. (2013) Vol.135, p.19087-19090
(後略:詳細は表題のマークをクリックし添付掲載特許資料を参照)
<実施例7>ペロブスカイト型太陽電池の作製:ガラス表面に透明導電
性支持体であるフッ素をドープした酸化錫が蒸着された透明導電性ガ
ラスの表面に、酸化チタン膜を大気中、350℃でスプレー熱分解法
により製膜し、450℃で30分間加熱することで、約30nmの膜
を得た。さらに電子輸送層として、酸化チタン(平均粒径20nm)
のエタノール分散液をスピンコート法により、約200nm製膜し、
大気中で450℃で30分間加熱することで、多孔質酸化チタン膜を
得た。次に、ヨウ化鉛とヨウ化メチルアンモニウムをN,N−ジメチル
ホルムアミドとジメチルスルホキシドの混合溶液(3/1)に溶解し、
1.5Mの溶液を調製した。上記の多孔質酸化チタン膜を形成した基
板上に、溶液をスピンコートし、続いてクロロベンゼンをスピンコー
トすることにより製膜した。上記溶液を製膜した基板を120℃まで
加熱し、CH3NH3PbI3ペロブスカイト層(光吸収層)を形成し
た。その後、化合物1と化合物3〜8を含む溶液を上記のペロブスカ
イト層を製膜した基板にスピンコートしp型バッファ層を形成した。
化合物1と化合物3〜7の溶液は、リチウムビス(トリフルオロメタ
ンスルホニル)イミド(7mg)、tert−ブチルピリジン(16
μL)を含むクロロベンゼン(1mL)に化合物1と化合物3〜7を
溶解し、25mMの溶液を調製した。また、化合物8を含む溶液は、
添加剤としての化合物8(1.8mg)に、spiro−OMeTAD
が(88mg)、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イ
ミド(14mg)、tert−ブチルピリジン(31μL)をクロロベ
ンゼン(1mL)に溶解させて調製した。
最後に、p型バッファ層を形成した基板の上に金を蒸着し、目的の太
陽電池を得た。同太陽電池は、図1に相当するものである。太陽電池
性能はソーラーシュミレーター(WXS−80C−2、ワコム電創製)
(AM1.5、100mWcm−2)を用いて評価した。表1に示す化
合物を用い、上記の方法により作製した電池を用いて短絡電流密度(
Jsc)、開放電圧(Voc)、曲線因子(ff)、光電変換効率(
PCE)を測定し初期性能を評価した。具体的には、各化合物を用い
た電池を同一条件で9個作成し、平均値を求めた。求めた平均値を各
化合物を用いた太陽電池の初期変換効率とした。なお、表1には比較
例として、非特許文献3において報告されている化合物1について同
様の評価を行った。表1の結果から、本発明の化合物をペロブスカイ
ト型太陽電池に導入することにより、良好な変換効率を達成でき、p
型バッファ層に用いる化合物として有用であることがわかった。本発
明により、ペロブスカイト型太陽電池のp型バッファ層に用いること
ができる新規化合物を提供することができ、本発明の化合物は、光電
変換素子などとして用いることができる。また、本発明の光電変換素
子は、ペロブスカイト型太陽電池、フォトダイオードや光センサなど
として有用である。
✔ これはうれしい開発成果です。
【ウイルス解体新書 111】
序 章 ウイルスとは何か
第1章 ウイルス現象学
第8節 感染リスク
8-2-1 脳損傷
8-2-1-1 新型肺炎と脳の関係
8-2-1-2 新型コロナが脳の血管を詰まらせ脳にダメージ
8-2-1-3 新型コロナウイルス感染症は脳への影響は 2021.08.11
8-2-1-4 軽症でも脳に深刻な障害をもたらす 2021.7.10
8-2-1-5 軽度の新型コロナウイルス感染症で脳にダメージを
与え縮小させる
▶2022.3.8 Gigazine
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はせきや呼吸困難、発熱、体
の痛みといった症状に加え、嗅覚障害や認知能力の低下といった脳や
神経系に関する症状もある。新たに科学誌のNatureに掲載された論文
では、COVID-19の発症前と発症後の脳スキャン画像を比較した結果、
「軽度のCOVID-19ですら脳にダメージを与えて灰白質を縮小させる」
ということが示された。
COVID-19が嗅覚障害や認知能力の低下といった症状を引き起こすこ
とは以前から指摘されており、COVID-19が認知機能に及ぼす影響を調
べた研究では、「人工呼吸器を装着するほど重症のCOVID-19を患った
人は、脳卒中を患った人よりも認知能力が低下していた」との結果が
報告されています。しかし、COVID-19が脳関連の異常を引き起こすこ
とは以前から示唆されているものの、多くの研究は重症患者に焦点を
当てているほか、脳のMRI画像も感染後のデータに限定されている。そ
こで、オックスフォード大学の神経科学者Gwenaelle Douaud氏らの研
究チームは、COVID-19が脳に及ぼす影響を発症の前後で比較するため、
イギリスの中高年の健康状態を長期的に追跡するUKバイオバンクに登
録された「COVID-19の感染前と感染後に撮影された脳のMRI画像」のデ
ータを分析分析した。
➲脳のMRI画像は、合計785人の被験者で2回に分けてスキャンされた
もので、1回目と2回目のスキャンにおける平均間隔は38カ月。785人の
平均年齢は51歳~81歳であり、そのうち401人は2回目のMRIスキャンの
前である2020年3月~2021年4月の間にCOVID-19を発症し、15人(約4%)
が入院するほど重症だったとのこと。一方、384人の被験者は2回目の
スキャン前にCOVID-19を発症なしであったが、年齢・性別・生活習慣・
既往歴といった点で、COVID-19を発症した401人と類似する対照群とし
て選択されました。なお、COVID-19を発症した被験者における2回目の
スキャンは、発症から平均141日(約4.5カ月)後に実施。
COVID-19の発症前と発症後、そして発症者と類似した要素を持つ非
発症者についての脳MRI画像を分析することで、COVID-19の発症前に存
在した脳へのダメージを除外し、脳に対するCOVID-19の影響をより正
確に知ることができる。ニューヨーク大学グロスマン医学部のJennifer
Frontera教授は、「UKバイオバンクの本当に強力な点は、感染前と感
染後の画像があるということです」と言う。研究チームが脳のMRI画像
を分析した結果、COVID-19を発症した人では大脳皮質における特定の
領域で灰白質の減少が確認。具体的には、意思決定に重要な役割を果
たす眼窩前頭皮質や、イベントに関する嗅覚と記憶において重要な海
馬傍回で特に顕著な灰白質の減少があったほか、嗅覚や記憶に関連す
る梨状皮質・嗅結節・前嗅核といった領域でも組織損傷がみられたと
報告された一般的に、灰白質はCOVID-19などの病気にかからなくても
加齢と共に減少していくことが知られているが、COVID-19に感染した
人々は特定の領域で0.7%ほど灰白質が減少、通常の減少量である0.2
%より顕著に多かった(メルボルン大学認知症研究者のAshley Bush氏)。
「COVID-19感染前後の脳スキャン画像を用いた優れたこの研究は、た
とえ軽症の場合であっても、脳がCOVID-19によってダメージを受ける
ことを明らかにしている。脳はいくらかの質量を失い、アルツハイマ
ー病やパーキンソン病で見られる変化を思わせる領域で縮小が起こる」
とコメント。また、UKバイオバンクの参加者はそれぞれのスキャン時
に認知機能テストも受けており、認知機能に関わる小脳の灰白質減少
が見られたCOVID-19発症者は、発症前よりも微妙に認知機能が落ちて
いることもわかった。
研究チームは脳の変化がCOVID-19に固有であることの確認に「COVID-
19とは関係ない肺炎」を患った11人の被験者についても制御分析を行
い、COVID-19ではない肺炎の患者ではCOVID-19患者で確認された脳の
影響がないことも示している。今回の研究に含まれている重症患者は
わずか15人であり、この15人を除外した軽症患者でも脳へのダメージ
が確認。カーティン大学の神経科学者のSarah Hellewell氏は、「この
研究結果は注目に値します。著者らは平均して5カ月前に軽度のCOVID-
19を発症した人は、行動や感情に関連する部位や鼻と密接に関連する
部位など、いくつかの重要な脳領域で組織が縮小していることを明ら
かにしました」と離している。
第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-2 ワクチン
9-3 新型コロナ治療薬
9-3-1 細胞に侵入するのを防ぐ薬
9-3-1-1.ソトロビマブル 抗体カクテル療法
1.国内で使用されている主な薬剤
1.2 塩野義製薬『プロテアーゼ阻害薬』の認可
1.3 コロナ治療薬、オミクロン株「BA・2」にも効果
▶ 2020.3.10 産経新聞
海外の一部で広がっている新型コロナウイルスの変異株オミクロン
株「BA・2」に対し、日本でコロナ治療薬として承認されている中
和抗体薬や抗ウイルス薬が有効なことを東京大などの研究チームが細
胞実験で確認した。米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・
メディシン電子版に10日、掲載された。オミクロン株にはBA・1
やBA・2といった遺伝子配列の異なる亜種が複数存在する。現在の
日本を含む世界的な主流はBA・1だが、デンマークやインドなどで
はより感染力が高い可能性があるBA・2が主流になっており、国内
でも置き換わりが懸念されている。チームは培養細胞を使って、BA
・2に対する治療薬の有効性を検証。その結果、中和抗体薬のソトロ
ビマブや、カシリビマブとイムデビマブの2つの抗体を組み合わせて
使う「ロナプリーブ」でウイルスの細胞への感染を阻害する効果を確
認した。また、抗ウイルス薬のレムデシビルとモルヌピラビルや、「
パキロビッドパック」に使うニルマトレルビルについても、ウイルス
の細胞での増殖を抑える効果がみられたという。 ロナプリーブをめぐ
っては、チームの過去の実験でBA・1に対する効果の著しい低下が
確認されていたが、今回の結果から「BA・2では一定の効果が確認
された」としている。ただ、中国・武漢由来の従来株に対する有効性
と比べた場合、抗ウイルス薬は最大で3分の1程度の低下にとどまっ
たのに対し、抗体薬はロナプリーブが約63分の1、ソトロビマブは
約50分の1に落ちていた。チームの河岡義裕・東京大特任教授は「
BA・2に対する抗体薬の効果は、従来株よりも低い懸念があるが、
レムデシビルやモルヌピラビル、ニルマトレルビルといった低分子化
合物は高い効果を維持している。できるだけ早くこれらの低分子化合
物による治療を多くの患者が受けられるような体制を確立する必要が
ある」と指摘している。
via: 新型コロナウイルス変異株・オミクロン株に対する治療薬の効果
を検証, 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
第2章 COVID-19パンデミックとは何だったのか
第1節 各国の動向と対策の特徴
1-1 米国・北アメリカ・中南米
1-2 欧州
1-3 日本・韓国
1-4 中国・ロシア・北朝鮮
廃棄物管理不全問題
❏ COVID-19のパンデミックの廃棄物管理は制御可能か:Will the COV
ID-19 pandemic make waste management more uncontrollable?, DOI:
10.1007/s11783-021-1407-5
▶ 2022.1.26 EurekAlert
COVID-19は、私たちのライフスタイルを変え、二酸化炭素や二酸化窒
素の排出量削減や水質汚染の緩和など周りの環境さえも変えた。より
大きな変化は、パンデミック予防用廃棄物が大幅に増加した。例えば、
毎日使っている使い捨てマスク主成分の多くはプラスチック繊維製で
あり、世界中で毎月数千億のマスクが使用されていると推定される。
マスクの最大生産国の中国は、2020年3月の1日あたりの生産量は1
億を超る。パンデミックが発生する前は、世界は毎年3億トン以上の
プラスチックを生産していたが、そのほとんどは最終的に自然界に入
り、小さなプラスチック粒子に分解拡散汚染された、マスクはペット
ボトルのようにリサイクルできず、通常は固形廃棄物扱され新たに診
断される症例数が急増に比例し、病院、医療施設、個人は、感染した
マスク、手袋、その他の保護具など環境汚染するだけでなく環境を汚
染する可能性のあるさまざまなCOVID-19関連の廃棄物を生み出し、ま
た感染拡大させる。
マカオ科学技術大学と清華大学の研究者は、COVID-19パンデミック
が医療廃棄物、個人用保護具廃棄物、都市固形廃棄物の生成と処理に
及ぼす潜在的な影響を体系的に研究し、その結果が「環境科学技術フ
ロンティア」に掲載された。
【結果】
1.パンデミックにより医療廃棄物の発生が18%~42.5%増加
2.世界のCOVID-19関連医療廃棄物の1日あたりの排出量は、2020年
2月は200トン/日から9月は29,000トン/日以上に増加したと推定。
3.封鎖、隔離、検疫などの措置により、都市、特に観光都市での商
業廃棄物の量が大幅に削減され、その一部は家庭廃棄物に変換。
4.パンデミックの間、以前よりもオンラインショッピングや食品配
達サービス利用が急増。その結果、使い捨てプラスチック廃棄物量
が増加、それまでのプラスチック規制政策と矛盾する。
5.医療廃棄物急増し、管理システム利用可能量をはるかに超える可
能性があり、パンデミック中およびパンデミック後の緊急医療廃棄
物処理の戦略と計画を更新が必要。多くの国が緊急廃棄物管理方針
の調整/更新を行い、例えば集中処分と現場緊急処分を組み合わせ
た医療廃棄物の包括的処分システムの確立の重要性を学んだ➲移
動式医療廃棄物処理装置や産業用キルン(焼成炉)。
1-5 インド・東南アジア
1-6 中近東
1-7 アフリカ
書籍:大豆と人間の歴史
著者:クリスティン・デュボワ
【内容概説】
人類が初めて手にした戦略作物・大豆。その始まりは、日本が支配し
た満州大豆帝国だった。サラダ油から工業用インク、肥料・飼料、食
品・産業素材として広く使われ、南北アメリカからアフリカまで、世
界中で膨大な量が栽培・取引される大豆。大豆が人間社会に投げかけ
る光と影、グローバル・ビジネスと社会・環境被害の実態をあますと
ころなく描く。
--------------------------------------------------------------
第8章 毒か万能薬か
主張は次のようなものだ。
GE作物は経済、農業、あるいは環境にとって、良いか悪いかのどち
らかに決まる一枚岩のような種類のものだと考えてはならない。一つ
一つの新しい品種の作物は「GEであろうが伝統的な品種改良であろ
うが」それぞれの利点と欠点にもとづいて観察されなければならない。
遺伝子組み換え作物は「フランケンフード」か
GE技術に問する核心的な側面が、ストレートに一般大衆のもとに
形で届けられなかったことは不幸なことだった。そのとおりな
のだ。GEのプロセスには謎に包まれた側面がある。なぜこの実験が
このような結果になるのか、しかし、また、なぜ他にはない素晴らし
いケーキが期待どおりに仕上がらないのかといった。
食品科学の不思議も存在する。答えを考えたり、結論を導きだした
りする。ことはこの仕事の大切な一部だ。しかし、GE技術は専門用語
や用具が日常生活の中で見かけるものではないために、その他の新し
い分野に比べてなじみが薄い。説明の足りない、何か恐ろしい響きを
ともなった言葉が使用されている点に科学的知識の伝達の際の問題の
一端がある。明確な解説が存在しない時、代わりに推測による解釈が
広まる。食用のGE大豆の場合、先ほど分類してそれぞれ名づけた各
ステップに関して懸念が渦を巻いた。「遺伝子を見つける」「大腸菌
の中にコピーする」「耐性を持つ別の遺伝子を加える」「ウイルスを
加える」「アグロバクテリウム・ツメファシエンスを利用する」。こ
うした懸念のうち最も広く公けにされているのは、「遺伝子を見つけ
るIという表現のまわりに集中しているのでここから始めてみよう。
この項つづく
via 自動車情報誌「ベストカー」
【専守防衛総合システム考Ⅰ】
過去、ブログ掲載しているように、日本国憲法九条は世界に誇るべき
憲法で、自衛隊を軍隊と定め、「専守防衛」を墨子の「兼愛・非戦」
旨とし「国連改革主義」を構想してきた。いま、ロシア軍(プーチン
大統領の軍隊)が核戦争をも辞さない無差別殺戮の蛮行実行とロシア
軍の侵攻を阻止すべく、欧米中心としたソフトパワー懲罰行使戦略と
歩調あわせる日本に対し、3月11日、ロシア艦10隻、津軽海峡を
(威嚇)通過するを耳にするに至り、あらためて「新しい日本型専守
防衛システム」を構想する。
先ずは、対艦船・潜水艦などの海域専守システム。「自律無人警戒水
雷システム」、3次元衛星警戒システム×3次元地上警戒システム×
3次元海域警戒システムと連携し、反撃時は水雷として標的に対し高
速追跡海水ミサイル機能で標的を破壊できる(守備海域専用の通信網
が配備上)。このシステム逐次構築網羅する(5年計画)。
風蕭々と碧い時代
曲名: Because (1964) 唄: The Dave Clark Five
Songwriters :Dave Clark Mike Smith
It's right that I should care about you
And try to make you happy when you're blue
It's right, it's right to feel the way I do
Because, because I love you
It's wrong to say I don't think of you
'Cause when you say these things,
You know it makes me blue
Give me one kiss, and I'll be happy
Just, just to be with you
Give me, give me a chance to be near you
Because, because I love you
[Instrumental Break]
Give me one kiss, and I'll be happy
Just, just to be with you
Give me, give me a chance to be near you
Because, because I love you
Because, because I love you
夏休みになると堀江通りの南の浪速筋に親類が営む製氷店でバイトで
氷を自転車運搬をしながら鼻歌まじりでこの曲を口づさんでいたこと
を思い出し、あの短い暑い季節を懐かしむ。
1964年5月、この曲はイギリスで「Can't You See That She's Mine」のB
面に収められた。クラークは、「ビコーズ」を合衆国でA面に替えリ
リース。このシングルは8月に、60位で Billboard Hot 100 チャート入
り、最高3位に達してこれもA面同士のカップリングで"BecauseIove"
のメドレーチックにして日本人好みのバラード曲の「ビコーズ」は、
DC5の日本での最大のヒットとなる。
● 今夜の寸評:人権と人命蹂躙の百年を回顧
百年前、ワシントン軍縮会議終了・衆議院で統一普通選挙法案否決・
「水平社宣言」発表・衆議院備縮小建議案可決・ヨシフ・スターリンロ
シア共産党書記長選出・日本共産党結成・ファシスト党部隊ローマ入
城・トルコ革命(オスマン帝国滅)・亡シベリア出兵 樺太北部を除
き日本軍撤兵完了・世界初航空母艦「鳳翔」就役・ソビエト連邦成立
・・・・・・2022年3月11日。
Source: NHK
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