『ブレイキング・コップス』
BON COP BAD COP(2006年カナダ)
監督 エリック・カニュエル
脚本 レイラ・バセン、アレックス・エプスタイン、パトリック・ユアール
出演 コルム・フィオール、パトリック・ユアール
■ストーリー■
カナダ、オンタリオ州とケベック州の州境で死体が発見される。英語圏の刑事マルタンとフランス語圏のデヴィットは、合同捜査としてチームを組むことになるのだった。マジメなマルタンと、はみだし系のデヴィットは最初対立していたが、捜査中に、第2の死体を発見する。2人は被害者に彫られていたタトゥーから、今回の事件が、カナダの国民的スポーツのアイスホッケーに関系していることをつきとめるのだった。
■感想■
カナダで歴代トップの興行収入を記録し、カナダのアカデミー賞「ジェニー賞」で10部門にノミネート、最優秀作品賞ほか3部門を受賞した刑事アクション。
っていうことで期待して観ちゃいました。あんまりカナダ映画って観ないですからね。どんなデキなんだろう??って思って観たら、日本の80年代の刑事ドラマの映画版って感じでした。
それって、「面白い!」って意味じゃなくて、刑事アクションとして「普通」って意味ですけど。同じく、日本の刑事ドラマみたいな(もちろん70~80年代の)劇場映画『ゼロ・トレランス』(99年)はすごく好きな作品なんですけどね!これって、(悪い意味で)アメリカナイズされてるカナダ映画より、東欧のスウェーデン映画のエンターテイメント作品の方が好きってコトなのかな??
ところで、今作って、性格の違う2人の刑事がコンビを組まされて、反目しあいながらも、お互いの影響を受けて最後は事件を解決するって、もうバディアクションムービーの刑事物の定番中の定番のストーリーです。同じ国で、フランス語圏と英語圏を抱えるカナダが舞台っていうことだけが特徴かも。
バディ物の刑事物といえば、2人とも、はみだし刑事な『フリービーとビーン大乱戦』(74年)とか『リーサル・ウェポン』(87年)とか、最近では『ラッシュアワー』(89年)とかありましたね!『リーサル・ウェポン』も『ラッシュアワー』もシリーズ化されてるし、刑事物以外のバディムービーもあるから、なんか見飽きた設定な気がするんですよね。
なのに、この作品オリジナルの部分が、上記にも書いたフランス語圏と英語圏を抱えたカナダが舞台っていうことと、本作のテーマである「アイスホッケー」が事件に関わってるくらいの要素なんで、どうも面白く楽しめないです。「アイスホッケー」も、本場カナダでは人気あるスポーツなんでしょうけど、あんまりわからないんで。
マジメな(比べてみて“どちらかと言えば”って意味ですけど)刑事と、ダーティハリーなはみだし刑事(こっちも“ダーティハリー”まで行かないですけど)のコンビも、『リーサル・ウェポン』の方が、際立ってるしね。
でも、今作も長いです。ランニングタイムが116分はいかにも長すぎ!あと10分くらいカットしても全然良かったのに。本当は20分くらいカットしても良いかもって思うくらいなんですけどね。
劇場映画として、大した陰謀もないし、犯人もサイコ系なだけで、本当に普通の刑事ドラマ的です(もちろん、70年代、80年代のって意味ですけど)。でもこういうこじんまり事件と、2人の刑事のやりとりがメインなこんな作品もたまにはOKかも。
それでも、こういうアクション映画をマジメに製作しようってところは、カナダ映画界もすごく良いですよね。日本も、TVシリーズの映画化や、アイドル系映画みたいな作品ばかりでなく、こういうアクション映画も作って欲しいなぁ!60点
BON COP BAD COP(2006年カナダ)
監督 エリック・カニュエル
脚本 レイラ・バセン、アレックス・エプスタイン、パトリック・ユアール
出演 コルム・フィオール、パトリック・ユアール
■ストーリー■
カナダ、オンタリオ州とケベック州の州境で死体が発見される。英語圏の刑事マルタンとフランス語圏のデヴィットは、合同捜査としてチームを組むことになるのだった。マジメなマルタンと、はみだし系のデヴィットは最初対立していたが、捜査中に、第2の死体を発見する。2人は被害者に彫られていたタトゥーから、今回の事件が、カナダの国民的スポーツのアイスホッケーに関系していることをつきとめるのだった。
■感想■
カナダで歴代トップの興行収入を記録し、カナダのアカデミー賞「ジェニー賞」で10部門にノミネート、最優秀作品賞ほか3部門を受賞した刑事アクション。
っていうことで期待して観ちゃいました。あんまりカナダ映画って観ないですからね。どんなデキなんだろう??って思って観たら、日本の80年代の刑事ドラマの映画版って感じでした。
それって、「面白い!」って意味じゃなくて、刑事アクションとして「普通」って意味ですけど。同じく、日本の刑事ドラマみたいな(もちろん70~80年代の)劇場映画『ゼロ・トレランス』(99年)はすごく好きな作品なんですけどね!これって、(悪い意味で)アメリカナイズされてるカナダ映画より、東欧のスウェーデン映画のエンターテイメント作品の方が好きってコトなのかな??
ところで、今作って、性格の違う2人の刑事がコンビを組まされて、反目しあいながらも、お互いの影響を受けて最後は事件を解決するって、もうバディアクションムービーの刑事物の定番中の定番のストーリーです。同じ国で、フランス語圏と英語圏を抱えるカナダが舞台っていうことだけが特徴かも。
バディ物の刑事物といえば、2人とも、はみだし刑事な『フリービーとビーン大乱戦』(74年)とか『リーサル・ウェポン』(87年)とか、最近では『ラッシュアワー』(89年)とかありましたね!『リーサル・ウェポン』も『ラッシュアワー』もシリーズ化されてるし、刑事物以外のバディムービーもあるから、なんか見飽きた設定な気がするんですよね。
なのに、この作品オリジナルの部分が、上記にも書いたフランス語圏と英語圏を抱えたカナダが舞台っていうことと、本作のテーマである「アイスホッケー」が事件に関わってるくらいの要素なんで、どうも面白く楽しめないです。「アイスホッケー」も、本場カナダでは人気あるスポーツなんでしょうけど、あんまりわからないんで。
マジメな(比べてみて“どちらかと言えば”って意味ですけど)刑事と、ダーティハリーなはみだし刑事(こっちも“ダーティハリー”まで行かないですけど)のコンビも、『リーサル・ウェポン』の方が、際立ってるしね。
でも、今作も長いです。ランニングタイムが116分はいかにも長すぎ!あと10分くらいカットしても全然良かったのに。本当は20分くらいカットしても良いかもって思うくらいなんですけどね。
劇場映画として、大した陰謀もないし、犯人もサイコ系なだけで、本当に普通の刑事ドラマ的です(もちろん、70年代、80年代のって意味ですけど)。でもこういうこじんまり事件と、2人の刑事のやりとりがメインなこんな作品もたまにはOKかも。
それでも、こういうアクション映画をマジメに製作しようってところは、カナダ映画界もすごく良いですよね。日本も、TVシリーズの映画化や、アイドル系映画みたいな作品ばかりでなく、こういうアクション映画も作って欲しいなぁ!60点
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