『ラバー』
RUBBER(2010年フランス)
監督 カンタン・デュビュー
脚本 カンタン・デュビュー
出演 スティーヴン・スピネラ
ロキサーヌ・メスキダ
■ストーリー■
ある日、あるタイヤが意思を持ち動き始めるのだった。そのタイヤは念動力を持ち、人々を殺していくのだった。
■感想■
タイヤが意思を持って、殺人を起こすなんて、すごく面白そうな題材なのに、全然面白く無いホラーコメディ。
「なぜ、タイヤが??」
意味は無いそうです。
映画の冒頭、荒野に置かれたイスを破壊しながら、ゆっくりと車がやってきて、トランクから出てきた保安官が、映画の名作と呼ばれている作品の色々なコトには意味が無いと話し始めます。
名作に意味が無いんだから、今作のようなZ級作品にはもちろん意味が無いっていうことなんでしょうね。
意味が無くても、90分か、100分観客を楽しませようという気持ちは普通ありますよね??今作には、何も無い!何も無い!
意味が無いから、何をやっても良いだろ!ってことじゃ無いと自分は思うんですけどね。
今作を観るのに、高いお金を払う観客もいれば、時間を無駄にする観客もいるんですからね!!
意味不明のシーンの連続で、最後まで意味が分からずじまい!冒頭、トランクから保安官が出てきて、バカな講釈をたれるところから、イヤ~な予感が・・・。予感的中、いや、それどころか、観ていく間に、もっとつまらなくなていきます。
なぜか、タイヤが動き出すのを遠くから見つめる集団がでてきますが、意味がないから、登場させてみました!ってことなんでしょうね!!また、その集団が毒殺されますけど、それも意味がないけど、やってみました!ってことなんでしょうね。
とにかく、最初のシーンから、最後のシーンまで、観続けるのが苦痛の82分でした!!
今作に比べれば、TV東京で放送した『SFこうもり人間 洞窟からの恐怖 襲い掛かる無数の吸血生物群』(1974年)や、『新ウィークエンド』(1978年)なんて、観ている人を楽しませようということが分かるだけで、1000000000000倍楽しめる作品です!
面白いとか、つまらないとかの前に、ストーリーのある映画になっていないので、観ようと思っている人は注意!不条理なシーンのためにフィルムを回して1本の作品にしちゃいましたみたいな感じです!
こんな映画、公開するんだったら、ジャン・クーネン監督、ヴァンサン・カッセル主演のウエスタン“BLUEBERRY”(2004年)とか、フランス、ベルギー製のミステリー“AMER”(2009年)とか公開して下さい!!
マイナス50000000点
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スティーヴン・スピネラ,ロクサンヌ・メスキーダ,ジャック・プロトニック,ウィングス・ハウザー | |
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