『パパラッチ』
PAPARAZZI(1998年フランス)
監督 アラン・ベルベリアン
脚本 アラン・ベルベリアン
ジャン=フランソワ・アラン
ヴァンサン・ランドン
シモン・ミシェル
ダニエル・トンプソン
パトリック・ティムシェット
出演 パトリック・ティムシェト
ヴァンサン・ランドン
カトリーヌ・フロ
ナタリー・バイ
イザベル・アジャーニ
■ストーリー■
サッカーの試合に来ていた有名人を撮ったパパラッチの写真が雑誌の表紙に載り、仕事がさぼっていたのがばれて、警備員のフランクは仕事をクビになってしまうのだった。頭にきたフランクは雑誌社に文句を言いに。すると、偶然、フランクを撮ったパパラッチのミシェルがいて、一緒に仕事をするハメに。最初は、素人同然のフランクだったが、仕事を続けていくうちに、パパラッチの仕事に興味を持ち、その世界にはまっていくのだった。
■感想■
アラン・ベルベリアン監督の描くパパラッチを題材にしたフレンチコメディ。
メル・ギブソンが製作した、コール・ハウザー主演の2004年のアメリカのスリラー映画『パパラッチ』では無いです!今作も、2004年の『パパラッチ』も原題は“PAPARAZZI ”なので、日本版タイトルに文句は言えないですね!
2004年の『』はランニングタイムが84分と短めなので、あっという間に終わってしまいますが、今作はランニングタイムが111分と少し長めです!
いかにもフランス人が好きそうなコメディで、どうもついていけませんでした。
最初は、パパラッチに文句を言いに来たのに、なぜか自分を写真を撮ったパパラッチ、ミシェルについて、修行することに。だんだんパパラッチの仕事にのめりこんで、いつしかミシェル以上に・・・。
2人のバカバカしいやりとりとか、フランスの映画ファンとか、喜んで観ていそうですよねぇ。
あまりにバカバカしくて、その場、その場で何とかしていく主人公2人に感情移入できれば、それなりに楽しめる作品ではあるんですが、今作は日本では未DVD化作品です!
日本では、フランスのコメディは受けないと、思われているのか、有名な作品でも、DVDになっていないです!
クロード・ジディ監督の『おかしなおかしな高校教師』(1974年)、同じくコロード・ジディ監督の『冒険喜劇 大出世』(1975年)あたりは、TBSの「月曜ロードショー」放映時の日本語吹替え音声つきでDVD化して欲しいですね!
クリード・ジディ監督作品で言えば、日本でめずらしくヒットした『ザ・カンニングIQ=0』(1980年)や、ジャン=ポール・ベルモンド、ラクエル・ウェルチ主演のスタントマンを描いた『ムッシュとマドモワゼル』(1978年)も未DVD化のままです!『ムッシュとマドモワゼル』は、TBSの土曜深夜枠で放映したTV放映時の日本語吹替え音声つきで、やはりソフト化して欲しいですね!!
『ルイ・ド・フュネス サントロペ大混戦』(1979年)も、自分的にはソフト化してもらいたい作品です!『ルイ・ド・フュネス サンチロペ大混戦』のジャン・ジローが監督した、ジャン・ギャバン、ジャン=クロード・ブリアリ、ダニエル・ダリューが出演した『脱獄の報酬』(1976年)も、粋な犯罪コメディでした!TV朝日「日曜洋画劇場」(その後、TV東京「木曜洋画劇場」)で放映されたTV放映時の吹替え音声つきで、絶対にソフト化して欲しいです!
大体、フランス人の映画ファンって、コメディ映画が好きなんですよね!
ドタバタのコメディから、ユーモアたっぷりの作品まで、とにかくコメディが好き!他の国の映画ファンが観たら、あまり笑えないような作品とかでも、とにかくコメディみたいな・・・。
ストーリーは、イタリアの警察物のようなアクション活劇風なのに、登場人物がユーモアがたっぷりで、なおかつジャン=ポール・ベルモンドが軽妙すぎて、緊張感がどこかに行っちゃったジョルジュ・ロートネル監督の『警部』(1978年)とかもありましたもんね。
フレンチコメディ映画が好きなら、今作もオススメですけど、どうやら未DVD化のようです!TVで放映するか、中古VHSがあったら観てみて下さい。 55点