『ノンストップ 救出』
INESCAPABLE(2012年カナダ、南アフリカ共和国)
監督 ルバ・ナッダ
脚本 ルバ・ナッダ
出演 アレクサンダー・シディグ
ジョシュア・ジャクソン
マリサ・トメイ
オデッド・フェール
■ストーリー■
カナダのIT関連のビジネスマン、アディブの娘ムラがシリアに旅行に出かけ行方が分からなくなったことを知るのだった。父親のことを調べるためにアディブにはそのことを秘密にして旅行に出かけたのだった。アディブはかつてシリアの情報部で働いていたのだったが濡れ衣を着せられ、国外追放になりカナダでビジネスマンとして成功したのだった。娘の行方を探るため、アディブは、シリアへと向かうのだった。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
『カイロ・タイム 異邦人』(2009年)のルバ・ナッダ監督の描くアクション映画。
同じように外国で娘が行方不明になり父親が活躍する作品で有名な作品に『96時間』(2008年)や『沈黙の聖戦』(2003年)がありました。
ピエール・モレル監督の『96時間』(2008年)では、元CIAのリーアム・ニーソンがパリで大暴れ!
チウ・シントン監督の『沈黙の聖戦』(2003年)では、スティーヴン・セガールがタイで大暴れ!
てっきり、今作の主人公も大暴れするのかと思いきや、現実的で右往左往しているだけの印象を受けるだけの活躍ぶり。
DVDのパッケージでは、スゴク強そうな印象を受けるのに。
主人公がまるっきり活躍しない!ルバ・ナッダ監督は、ヒロイックな主人公が活躍するアクション映画を撮るつもりは無かったんでしょうねぇ。まずリアル志向なのか、主人公が強くない!逆に弱いくらい!
敵に襲われたとき、ピンチになる場面で、ず~と後をつけていたカナダ大使館の職員に助けられたりして、全然カッコ良くない!大使館員の尾行にも気づいていなかったっていうことですよね…。
アクション映画を期すると、かなり肩すかしをくらう感じになるかもかも?
ルバ・ナッダ監督にアクション映画は合わないんですね。すごい違和感を感じます。
こんな違和感は以前にも感じたことが!
『ハンナ』(2011年)を観たときに感じた違和感でした!
『つぐない』(2007年)『路上のソリスト』(2009年)のジョー・ライト監督が、なぜ、B級アクション映画定番のストーリーの映画を撮るの??と思いましたが、今回はそれ以上の違和感!!
『ハンナ』はハリウッド映画ということもあって、面白くはないものの、それなりにアクション映画になっていましたが、今作は、本当にヒドイ!
監督は「わたし、アクション映画って撮ってみたかったのよねぇ~」とでも思ったんでしょうか??
最後のクライマックスも、主人公は捕えられているだけで、解決するのは秘密警察のオデッド・フェールというのも、ある意味すごい展開かも?
ハリウッド映画的でないアクション映画を観るのが好きな方はどうぞ。30点
ノンストップ 救出 [DVD] | |
アレクサンダー・シディグ,ジョシュア・ジャクソン,マリサ・トメイ,オデッド・フェール,サァド・シディクイ | |
アメイジングD.C. |