『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』
(2020年日本)
監督:深川 栄洋
脚本:川崎 いずみ
原作:中山 七里(「ドクター・デスの遺産」(角川文庫))
出演:綾野 剛
北川 景子
岡田 健史
石黒 賢
柄本 明
木村 佳乃
■ストーリー■
雨の中、ある少年から警察に通報がある。父親が医者に殺されたというものだった。
腎不全で入院している娘、沙耶香の見舞い中の刑事、犬養のもとに、パートナーの刑事、高千穂が現れ通報した少年の件で家へと向かうのだった。少年の家は留守で、近所の人間の情報から葬儀中であることがわかり火葬場へと向かうのだった。通報した少年は馬籠大地という名前で、彼から肺がんで苦しむ父親が普段と違う医者が来た時に殺されたということを聞くのだった。
犬養は火葬されようとしていた遺体を回収し、検死し体内から塩化カリウムが検出されるのだった。少年の家のそばの防犯カメラの映像から少年の証言通り医者と女性看護師が来ていたことが分かるのだった。
少年の母親から、ドクターデスの往診室という闇のWEBサイトで、安楽死を希望する人物を集めていることを知るのだった。
■感想■
綾野 剛、北川 景子が刑事のコンビを組んで安楽死殺人犯を追うサスペンス映画。
映画のオープニングを観ていたら、製作に日本テレビ放送網が関わっていることが分かりました、、、。
しばらく待っていたら「金曜ロードショー」で放送されちゃうのに、、、。
タイトルに”ドクター・デス”とついていますが、アメリカの低予算B級ホラー『白い悪魔の囁き ドクター・デス』(1973年)とは何の関係もないです。
あ、これも、初回放送は、関東地区では日本テレビの土曜14:30~の映画枠で放送された記憶が、、。
『白い悪魔の囁き ドクター・デス』の製作&監督、エディ・シータはTVシリーズ「ナポレオン・ソロ」「ホンドー」のエピソードを監督していますが、長編作品は今作だけのようです。
今作より『白い悪魔の囁き ドクター・デス』の方が100倍好きそうなんですが、、つい観ちゃいました。
原作は、中山七里の犬養隼人を主人公にしたシリーズ4作目とのことです。
調べたら、TV朝日で、沢村一樹主演で”犬養隼人”シリーズ第1作目「切り裂きジャックの告白」が2015年4月18日にすでに映像化されていました。また、短編「白い原稿」が2016年9月24日に映像化2作目として放映されてました。
「切り裂きジャックの告白」は、土曜ワイド劇場特別企画『切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人』
「白い原稿」は土曜プライムスペシャルドラマ『刑事犬養隼人』
として放送されたそうです。
日本のドラマをほとんどノーチェックな自分が悪いんですが、『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』の公開に合わせてTV朝日も、堂々と宣伝して再放送してくれたら良かったのに、、、。
TV朝日の2作品も観てみたい、、。
映画とスペシャルドラマで全然違うのは分かっているんですが、見比べてみたかったです。原作が違うので雰囲気がどう違うかを知りたかったです、、。
ところで、今作『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』なんですけど、TVのスペシャルドラマでも良かった気がするんですが、どうなんでしょう??
とてつもないエロシーンもグロシーンもあるわけじゃないし、、。
やっぱり、宣伝って大事ですよねー。
劇場映画だと、自分みたいに普段日本のスペシャルドラマとかを全然観ない人間でも、ちゃんとレンタルしてきて観ちゃうんですから。TV朝日の沢村一樹主演のスペシャルドラマも放送当時はけっこう宣伝してたと思うんですけど、自分は宣伝すら見た記憶がない、、。
これは『白い悪魔の囁き ドクター・デス』(1973年)の海外版DVDです。通常のプレイヤーでは再生できません。字幕もないです。