『風鳴村』
THE WINDMILL MASSACRE(2016年オランダ)
監督:ニック・ヨンゲリウス
脚本:クリス・W・ミッチェル
スージー・キッド
原案:ニック・ヨンゲリウス
出演:シャーロッテ・ボーモン
パトリック・バラディ
ベン・バット
石田 淡朗
バート・クレバー
キーナン・ラーヴェン
■ストーリー■
オーストラリアからアムステルダムに来ているジェニファーは身元を隠しシッターの仕事をしていたが、本名が違うことがばれ、慌てて逃げ出す。ジェニファーが街を歩いていると偶然、観光ツアー”ハッピー・オランダ・ツアー”のバスを見つけ、興味を持ったジェニファーはチケットがなかったが、運転手アーベは「罪人の席は空けてあるよ」と冗談を言って乗せてくれるのだった。
ジェニファー以外のバスのツアー客は、ダグラス、カートの親子、日本でモデルをしていたルビー、日本人タカシ、イギリス海兵隊員ジャック、医師のクーパーたちだった。ツアーは順調に進むが夕刻、突然エンストを起こし田舎道で立ち往生してしまうのだった。ケータイは圏外でロードサービスが来ないエリアで、近くの村までは1時間近くかかることから、ジャニファーとジャックは、そばにあった風車のまで助けを呼びにいくことにするのだった。
史跡の地図を持ち歩いていたクーパーは、そばにある風車が地図に載っていないことに気づき運転手アーベに問いただすが、要領を得なかった。一方、風車に近づいたジェニファーとジャックの前に、大きな鎌をもった男が現れ、ジャックを切り刻んで殺してしまうのだった、、、。ジェニファーはバスへ急いで逃げ戻るが、薬を常用していたのがクーパーに見られていたため信用してもらえないでいた。そんなとき、何かがバスの窓にあたり、バスは横転しそうになり乗客たちは、外へ逃げ出すのだった。バスは川へ横転、みんなは風車の近くの小屋へと逃げ込むのだった。
小屋ではかつて、ここに住んでいて悪魔と契約を交わしたと言い伝えのあるヘンドリックスの死刑宣告書を発見するが、、、。
■感想■
オランダの田舎の謎の風車小屋のそばで惨劇が起きるホラー映画。
普通に面白いです!!
この”普通”は悪い意味でなく、いい意味で”普通”。
だったら、”普通”の形容詞が不要なのでは??
すごーく面白い!(とても面白い!)
普通に面白い!
普通。
あまり好みでない!
時間の無駄!
こんな感じでしょうか??上の方に行けば行くほどが面白いって感じ。でも、実際はこんなに使い分けていないですねー。
今作は、【ロンド・ハットン・クラシック・ホラー・アワード】2016年で、優秀インデペンデント映画賞(ニック・ヨンゲリウス)にノミネートされました。
オランダ映画、面白すぎ!!
オランダ映画のホラー映画と言えば『武器人間』(2013年)がありましたが、今作は『武器人間』の製作者の1人ニック・ヨンゲリウスが監督&原案者です。
自分がオランダ映画を意識したのは、ディック・マース監督の『悪魔の密室』(1983年)ですが、それ以来、エンターテイメント系の作品はなるべく観るようにしているんですが、今作もすごーく面白かったです!!
オランダ映画は、ディック・マース監督の作品はもちろんですが、その他の作品でもかなり面白い作品が多いです!!
ディック・マース、ポール・ヴァーホーヴェン監督以外の作品で、けっこう面白かったと思う作品をいくつかあげると、、
児童文学作品の映画化作品『ネコのミヌース』(2001年)、『ホラーバス オノバルと魔王フェルシ』(2005年)、『タイムクルセイド ドルフと聖地騎士団』(2006年)。
ホラー映画『SHOCKER 闇の奥』(2006年)。
コメディ調のゾンビ映画『ゾンビ・クエスト』(2011年)。
ミステリー調ティーンホラー映画『YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト』(2016年)。
スマホを変えれば済むのでは??というコトは言わないように79分の『APP:アプリ』(2013年)。
ヒネリが少しだけ効いたコメディ調の『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』(2015年)。
ユルユルSci-Fiアクション映画『バトル・オブ・ガーディアン 暗黒舞台vs謎の少女』(2017年)。(今作は評判悪いみたいですが自分は好きです)
基本的にヨーロッパ映画に評価が甘いのか、けっこう好きな作品が多いです。
まぁ、オランダ映画でもベルギーとの合作『ザ・ホステージ』(2005年)とか『ALIVE アライブ 侵略』(2018年)みたいな自分的には全然ダメだった作品もありますが、、。
で、この『風鳴村』ですが、1番ダメダメなのが、日本映画に便乗したようなタイトル!!
こんなタイトルつけないで、普通のタイトルにしないとダメでしょう!!
こういうちゃんとしたホラー映画を観たいと思っている映画ファンが見逃しちゃうコトになるのでは??
マニアックなホラー映画ファンは観るんでしょうけど、、。
日本のホラー映画のタイトルに便乗しないでも十分面白い作品なのに、もったいないです!
タイトル便乗度 ★★★★★
スラッシャー映画度 ★★★★
ネタ割れ度 ★★★★
最初の犠牲者のジャックが殺人を犯したことを回想するシーンが出てくるので、勘の良い映画ファンなら、そのあたりでネタが割れちゃいますけど、今作の脚本家もそこをメインにしていないので、中盤で登場人物たちにもネタが割れちゃいます。
日本の俳優、石田淡朗が出演しています。日本語を話すシーンがありますが、彼しか日本語がしゃべれなかったのではないでしょうか??
■日本語吹替キャスト■
ジェニファー :竹下 礼奈
カート :笹島 かほる
アーベ :御子神 孝次
ダグラス :櫻井 真二郎
ルビー :和 優希
クーパー :福里 達典
ジャック :川端 快彰
ジェニファー父:常盤 昌平
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