『アジョシ』
THE MAN FROM NOWHERE(2010年韓国)
監督 イ・ボンジョム
脚本 イ・ボンジョム
出演 ウォン・ビン
キム・セロン
キム・ヒウォン
タナヨン・ウォンタラクン
■ストーリー■
雑居ビルで質屋を営む、寡黙で孤独な男テシクのもとに、隣の部屋に住む少女ソミは、ちょくちょく来て過ごしていた。ソミの母親はダンサーで、母親と2人で暮らすソミもさびしく過ごし、テシクを慕っていたのだった。そんなある日、麻薬中毒のソミの母親が、マンソク、ジョンソク凶悪な兄弟たちの組織から麻薬を盗み出してしまうのだった。組織は、すぐに盗んだ犯人をつきとめソミの母親のところへやってくるのだった。組織はソミの母親がテシクに預けたカバンを取り戻そうと質屋にやって来るのだった。しかし、テシクは組織の人間を返り討ちにするのだった。しかし、ソミと母親を捕らえられてしまいテシクはカバンを渡すのだった。組織はテシスが今回の事件に関わっていると思い込み、テシスを罠にはめようとするのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
ウォン・ビンが心に傷を持った元特殊部隊員を演じた韓国製アクション映画。
実は、あんまり韓国映画は好きじゃないんですけど、ひっそりと暮らす元特殊部隊の男が、隣の家の少女のために戦うっていう設定だったら、もう観るしかないですよね。
自分は、この“セガール度 ★★★★★” な設定だけで、期待度120%状態になっちゃいます。
実際、主演がスティーヴン・セガールで、アメリカでリメイクしても、全然大丈夫な感じで映画が進んでいきます!ウォン・ビンが、蹴る!殴る!倒す!斬る!撃つ!
このアクション映画ファンおなじみの単純な設定のおかげで、楽しく観るコトができました!
「面白い!面白い!」
普通に面白かったです!
今まで自分が観た韓国映画で面白いと思った作品は、アクションシーンがしつこすぎの『シュリ』(1999年)と、アンドリュー・ラウが監督、フェリックス・チョンが脚本をリライトした、ほとんど香港ノワールの『デイジー』(2006年)くらいでしたけど、今作は、その次あたりに面白かったです。まぁ、もともと、韓流の映画は観ていないので、面白い作品はもっともっとあるのかもしれないですけどね。
でも、今作はアクション映画ファンは大喜びで観れる作品になっています!本当に、スティーヴン・セガールが主演で、ハリウッドでリメイクして欲しいくらいです!
セガール映画のように、主人公が向かうところ敵なしで、ほとんど無敵ではまずいと思ったのか、ベトナム人のスゴ腕の用心棒をライバル役として登場させています。
この用心棒がスゴいのは、対立する組織を単独で壊滅させるシーンがあるので分かりますけど、キャラクターの設定で、もっともっと説明して欲しかったですね。元特殊部隊とか用意しといてくれたら良かったのに。
ベトナム人の用心棒っていう設定よりも、元スペッナズとか、元シールズとかの設定の用心棒とかだったらもっと盛り上がったのにね。
今作も、もっと宣伝すれば観るアクション映画ファンが増えるかも??
「この質屋、最強!」とか言って、TV宣伝をたくさん入れれば観る映画ファンが増えるかも??
でも、普通に面白い今作ですが、ラストがいかにも普通のドラマファンを意識したような展開でちょっと興ざめでした。スティーヴン・セガールの作品のように、組織をぶっ潰して終わりで良かったのに、なぜか警察に連行されるシーンまでくっつけちゃって、アクション映画ファンの自分的にはマイナス20点って感じです。
ここまでリアルでない設定で、展開していたのに、なぜかラストは、ちょっと現実に引き戻すって、どういうコトなんでしょう?
ノーテンキに終わっちゃいけないっていうのは、監督や脚本家のアクション映画に対する意識の違いなんでしょうかね?? 65点
アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [DVD] | |
ウォンビン,キム・セロン,キム・ヒウォン,キム・ソンオ,キム・テフン | |
Happinet(SB)(D) |
アジョシ ウォンビン・エディション(初回生産限定) [DVD] | |
ウォンビン,キム・セロン,キム・ヒウォン,キム・ソンオ,キム・テフン | |
Happinet(SB)(D) |
アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [Blu-ray] | |
ウォンビン,キム・セロン,キム・ヒウォン,キム・ソンオ,キム・テフン | |
Happinet(SB)(D) |