![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/9d/4db178316dae8591d67c85ecccf5e214.jpg)
数あるパピルスの中から、この絵を選んでいただきました。
おそらくこれが生命の木だと直感したから。
じっくり観察して見たら、
五匹の鳥の向きが異なるのにはわけがあるに違いないと思えた。
調べてみたら案の定。
生命の樹に留まる4匹の鳥たちは東(右)を向いているのに対して、晩年を示す最後の鳥は西を向いているのは、死への旅立ちを意識しているからです。
このパピルスは北の壁に飾ることをおすすめします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7e/0dcfaaf4825fa3e89b8cf11494f999e5.jpg)
ツリーオブライフ
クヌムホテプⅢ世の墓に描かれているもので、アカシアの生命の木に留まる鳥たちはエジプト独自の死生観を元にした人間の一生を表しています。
右下に留まる鳥を出生期として、その上が幼年期、一番上は少年期というように反時計回りに成長していきます。
少年期が終わるといよいよ社会へと羽ばたきます。左上に留まるのは青年期の鳥です。仕事や結婚、子供の誕生といった、人生において活動的な時期を羽を広げた姿で表しています。
ひと通りの人生を経験し終えると、広げていた翼を閉じ、頭に冠を携えて静かに木に留まります。左下の鳥がそれで、晩年期を表しています。
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