いまだに一度も使わないまま仕舞われているのもたくさんあります。
こうした時代に比べるとマイカップ嗜好はいいことですね。
お気に入りは、眺めるだけでなく、どんどん日常で使います。
日曜日に実家の法事があり、その後の食事会は近くのイタリアレストランでした。
ここの食器はすべてウェッジウッドで揃えられ、紅茶カップなどはいろいろなデザインのものが使われていました。
当店のオークションでもウェッジウッドやリチャードジノリ、ロイヤルコペンハーゲンなど人気があります。
食器棚で飾られていただけのマグカップや、
ロイヤルコペンハーゲンも2客だけお使いで、3客不用品ものなどなど、明日・明後日とマイカップオークションが終了します。
ポピュラーでないものは、ウンチク調べに時間がかかります。
特に食器は箱書きや中にリーフレットなどがない場合、底裏の銘から調べますが、楷書体でない漢字を推測するのが一苦労です。
上の画像の平戸松山 献上唐子絵 珈琲碗 は、裏の字が、平戸松山と判明するまでにずいぶん時間かかりました。
そして同じ画像を見つけた時の喜び!
次にほしい情報はそれがいくらで販売されているかということです。
この同じ商品はジャパネット高田で1客8,400円で販売中でした。
いろいろ探して書いたウンチクは、
「平戸松山窯(ひらどしょうざんかま)は、平戸藩の御用窯元として、三川内焼の代表作 の「献上唐子」の技法を代々継承してきました。
唐子絵元祖窯元として一絵一筆に精魂込めて唐子が描かれています。
献上唐子は、平戸松浦公の指定図柄として考案された手書きの唐子絵で、朝鮮や将軍家への献上品として作られました。
その絵柄は「五人唐子」「七人唐子」と決まっていて、明治以前には庶民はほとんど使うことのない器だったそうです。
松の木の下で蝶と戯れる唐の時代の子供たちは、三川内焼を代表するもので、不老長者の図案として愛用されています」