旅立つ数日前のニュースで、和歌山拘置所で熱中症で一人死亡。
前日には、JRきのくに線運転手が熱中症。
夏の刑務所って、冷房あるわけではないしドンだけ暑いんやろうと案じていました。
最初に、管理棟の視聴覚室で約1時間、パワポを使って説明受けます。
この画像撮影してよいと許可もらったのでご紹介しました。
全国の女子刑務所はこれだけしかありません。
だからどこも満員です。
和歌山刑務所も定員500名のところ570名ほど収容されているそうです。
スライドの最後は、中庭に設置されている母と子の彫像。
ほとんどの受刑者は母親でもありますから。
パワポガイダンスの後、鍵のかかった所内を2列縦隊で巡りました。
懲役の作業所は窓外から作業する後姿をのぞいただけです。
中に入ってないからわかりませんがエアコンがあるので快適らしい。
しかし休むための収容棟はエアコンありません。
窓が開け放たれていて風が通っていたので思ってたより涼しかった。
大阪の密集した民家より涼しいように思えました。
うちの家のほうが室温36度とかなりよっぽど暑苦しい。
猫のために一部屋だけずっとエアコンつけてるぐらいです。
しかし定員超えてますので、一人部屋に二人収容なんて超お気の毒。
6人部屋に8人収容ともなれば人の体温で室温上がります。
ストレスも倍になり不快指数跳ね上がることでしょう。
酷暑の刑務所の問題点は、暑さよりも他にありました。
今一番の問題点は高齢化。
これはここだけではありませんが、まるで老人ホーム、究極の生活保護化してることです。
70才以上 平成19年は4.6%→平成26年には11.4% と3倍近くに。
8/5現在、最年長受刑者は91才だそうです。
そして世話する刑務官は低年齢化し、職員の平均年齢34.9才。
現場最前線の処遇部門では31才。
勤務年数も5年未満の孫のような若い刑務官が海千山千の老婦獄中者の世話をする…
施設研修終えたら、隣接する刑務所内作業物品販売所へ。
寄付の意味もあり、皆さん何なりと購入されます。
ここは女子刑務所なのでミシン使った縫製品が多いです。
エコバッグやエプロンや台所用品など。
革小物や革靴、木製家具などは他の刑務所の製品です。
跳び箱まで購入された方がいて自宅まで配送頼まれました。
大量お買い上げに感謝して、刑務官が帰りのバス発車前にお礼に来られたぐらいです。