チェリーセージは、春から秋まで咲き続ける鑑賞用のハーブ。
紅白のツートンは「ホットリップス」というようです。
気温などの条件によって花色が変わり、気温の高い時期には赤、低温時には白の単色になりやすいと書かれてありました。
ハーブのセージといえば、
「スカボロー・フェア」の
Parsley, sage, rosemary and thyme♪
このフレーズが口について出てきます。
高校生になって父からパイオニアのステレオを買ってもらい、一番最初に買ったLPがサイモンとガーファンクルだった。
そのアルバムの中に収録されてた
スカボロー・フェア、
ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』の挿入歌としても有名です。
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me to one who lives there,
For she once was a true love of mine.
当時、セージってハーブの一種だろうけど、
どんなものか知らなかったし、知ろうともしなかった。
今回、初めてちゃんと調べてみた。
Scarborough Fair は英国の伝統的バラードで、サイモン&ガーファンクルのはアレンジ・ヴァージョンのひとつだった。
Wikiページには
「反戦的な意味合いを持たせており、ベトナム反戦運動が盛んだった時代らしいものになっている。
つまり、戦争により悪霊(エルフ)と化した少年が旅人に話しかけ、旅人は魔除けの言葉(パセリ、セージ、ローズマリーにタイム)を唱える。
そして、海水と砂浜の間の土地は霊の住む場所、縫い目のないシャツは霊の衣服、革の鎌は武器となり得る鉄の鎌を拒否するという意味を帯び、戦死者に対する追悼の意識が含まれることになる。」
当時も、つい先ほどまで、歌の意味を全く意に介さず、
ただ単に
"parsley, sage, rosemary and thyme"
何度も繰りかえされる、なんか呪文のようだなとは思ってた。
パセリは今日まで消化の助けになり、苦味を消すと言われており、そして中世の医者はこれを霊的な意味としても捉えた。
セージは何千年もの耐久力の象徴として知られている。
ローズマリーは貞節、愛、思い出を表し、現在でも英国や他のヨーロッパの国々では花嫁の髪にローズマリーの小枝を挿す慣習がある。
タイムは度胸の象徴であり、歌が書かれた時代、騎士達は戦いに赴く際に楯にタイムの像を付けた。
歌での話し手は、4種のハーブに言及することで、
二人の間の苦味を取り除く温和さ、互いの隔たった時間を辛抱強く待つ強さ、孤独の間彼を待つ貞節、出来ない仕事を果たす矛盾した度胸を具えた真の恋人、そして彼女がそれらをできた時に彼の元に戻ってくることを望んでいる。
また、一説にはスカーバラの市には処刑台があり、そこから魔除けの効果があるとされるこれらの香草が歌に織り込まれたともされる。
本来の「スカボローフェア」はベトナム戦争とはまったく関係がない、男女間のナンセンスな問答歌でした
→
スカボローフェアの謎