A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二+MUSQIS/森田潤/VELTZ+伊東篤宏+カイライバンチ @六本木SuperDeluxe 2018.9.7 (fri)

2018年09月13日 08時50分07秒 | 灰野敬二さんのこと


Keiji Haino + MUSQIS release party
“NEUROGRYPH 34”

六本木SuperDeluxe
開場 19:30 / 開演 20:00
料金 予約3000円 / 当日3500円(ドリンク別)

出演:
灰野敬二( Keiji Haino ) + MUSQIS
(野口英律 / Hidenori Noguchi , 安藤裕子 / Yuko Ando , Tsubatics , 永田健太郎 / Kentaro Nagata , 武田理沙/ Risa Takeda , 石原雄治/ Yuji Ishihara , 桑原渉 / Wataru Kuwabara )

森田潤( Jun Morita , Omega f2;k )

VELTZ ( analog TV ) + 伊東篤宏( Atsuhiro Ito , Optron ) + カイライバンチ ( kairaibunch )

DJ:37A


男女混合不定形爆音オーケストラ・インストバンドMUSQISと灰野敬二はこれまで、2016年1月東高円寺二万電圧、2017年10月9日新宿JAMで共演し、新宿JAMでのライヴはCD『灰野敬二 MUSQIS』として2018年7月20日にリリースされた。3回目となる今回の共演は、そのCDのリリース記念イベントである。対バンの顔ぶれも興味深い。客層は比較的若く、ミュージシャンやアート関係者も多い気がした。開場時には座席が作られておらず、観客が簡易イスを好きなところに置いて鑑賞するスタイル。欧米の学校みたいで楽しい。
灰野敬二+MUSQIS/ごのせん/HIMO@東高円寺 二万電圧 2016.1.28(thu)

●DJ:37A


クラシック/現代音楽/電子音/ノイズ/ジャズなど様々な音源をミックスした37A(さなえ)のDJは開演前〜転換中〜終演後の空白を埋める聴覚的インテリアとして無意識を刺激する。意識するとDJ自体が演奏行為に他ならないことがわかる。

●VELTZ+伊東篤宏+カイライバンチ


テレビ+蛍光灯+音響マシン。デジタル時代に於いてはレトロなテクノロジーの饗宴であるが、視覚と聴覚に訴えかける熱量は、紛れも無く3人の肉体と思考の交感による摩擦熱である。一方機械派リスナーからすれば、突然動き出すローテクマシンの可愛らしさに最高に萌える現場であった。

●森田潤


モジュラーシンセ番長の異名を取る森田潤はDJブースから複合的な電子音響をクリエイト。これまた反デジタライズ運動の現れであろうか、様々な具体音のイメージが去来する一続きのサウンドコラージュは、20世紀のテープ音楽、電子音楽、ミュージックコンクレートを継承するマッドサイエンティストのご乱行の相を呈した。

●灰野敬二+MUSQIS


ツインドラム、ギター、ベース、キーボード、トランペット、ソプラノサックスの7人編成のMUSQISはこれまで観た内で最大の編成。不定形楽団の醍醐味である。真ん中のイスに座った灰野は、時折メンバーに指示を出すものの、全体のアンサンブルを重視して「灰野敬二+MUSQIS」というひとつのバンドとして溶け合った。個人的には、管楽器が醸し出すカンタベリー系ジャズロックのサウンドを灰野の断片的な歌がかき乱すケイオティックなコスモスが面白い。演奏を終えて灰野がガッツポーズをしたのが印象的だった。

いずれのアクトも「人間」としての音楽表現を最大限に発揮した有意義なイベントだった。

ニューロマン
ニューログラフ
ヒューマニズム

<灰野敬二 NEXT LIVE>
9月27日(木) 東京・代官山UNIT


RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018
NAZORANAI


音楽の解体。
不失者の創設者であり、その音楽はノイズ、ロック、ミニマリズム、ドローン、サイケデリック、インプロビゼーションと多岐に渡る、日本の実験音楽の重鎮、灰野敬二。USドローン・ノイズユニット、Sunn O)))、Khanate、Burning Witchのスティーヴン・オマリー(Stephen O`Malley)。そしてオーストラリア出身のマルチミュージシャン、オーレン・アンバーチ(Oren Ambarchi)によるトリオ。轟音と静寂。心地良い緊張感が、代官山のライブハウスを包み込む。

開場19:00/開演20:00
料 金:前売2,000円
出 演:なぞらない(灰野敬二+スティーヴン・オマリー+オーレン・アンバーチ), 石橋英子

詳細・チケット購入⇒https://www.redbull.com/jp-ja/music/events/nazoranai

コメント (1)
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