EXHIBITIONISM-ザ・ローリング・ストーンズ展@TOC五反田メッセ 2019.3.28(thu)
前日TOC五反田メッセに『EXHIBITIONISM〜ザ・ローリング・ストーンズ展』を観に行った。平日なので混んでおらず、海外から空輸した膨大な楽器やスタジオ機器、アートワークや衣装や手書きのメモやノート等をゆっくり眺めることが出来た。特に実際に使用したギターの数々は壮観で、然程ストーンズ・マニアではない筆者の胸が熱くなった。見ると同年輩か少し上の世代の元ギター少年らしき男性が何人も目を輝かせてギターや機材に魅入っている。筆者も思わずギターを一台ずつスマホで写真に収めた。ロック少年の心はいくつになっても転がる石のままなのである。
aka presents
ニューロックの夕べVol.2
OPEN 19:00 / START19:30
前売 1,800円 / 当日 2,100円 (別途ドリンク代 500円)
PAK+招魂舎痴明/The Rocks/グンジョーガクレヨン+橋本孝之/aka-jam
一夜明けて訪れたのは最近もっぱらアイドルイベントばかりのライヴハウス新大久保アースダムであった。久々のグンジョーガクレヨン目当てで「ニューロックの夕べ」というタイトルから、若い世代のバンドがレトロなイメージに憧れて企画したイベントかと思っていたところ、出演者は殆どが還暦前後と思われる筋金入りのロック壮年ばかり。正真正銘のニューロック経験者、つまりリアルタイムでローリング・ストーンズと共に育った世代と言えるだろう。
■PAK+招魂舎痴明(Dance & Voice)
長嶌BEM(sax.etc)川合AKA(Stick.etc)
サックスとスティックの男女デュオと暗黒舞踏家の共演。長嶌 BEM 宏は1955年5月1日静岡生まれ。80年代以降、AUTOMOD、グランギニョル、暗黒大陸じゃがたら、LIBID等に参加したという。抽象的なフリー・インプロヴィゼーションを聴かせた。白塗りの招魂舎痴明の風貌が元グンジョーガクレヨンの園田游を思わせた。
■The Rocks
大和田ゲンタ(g.vo) 北澤孝一(dr.) 末広芳夫(b.)
インスト・ロック・トリオ。ジミ・ヘンドリックスの「アメリカ国歌」から始まり、クリームやジェフ・ベック風のハードロック〜ファンクロック〜ジャズロックを聴かせる。ストラトキャスターならではの艶のある音色と指で覚えたフレージングが素晴らしい。息のあったクロスプレイは現役感たっぷり。
■グンジョーガクレヨン+橋本孝之(sax.etc)
宮川篤(dr.) 組原正(g.vo) 前田隆(bs)
日本前衛ロックの真髄を体現するグンジョーガクレヨンは今年で結成40周年を迎えた。殆どメンバーチェンジもなくこれほど長い歴史を持つ地下音楽のグループは他には非常階段と陰猟腐厭くらいだろう。気合いを込めた即興演奏という手法は変化していないが、観る度に感じる圧倒的なエネルギーは、メンバーの生の波動の証である。ひと回り年少の橋本の稲妻のようなサックスが不老長寿の薬になって染み渡る。
■aka-jam
赤間哲彦 (b.) 中村清 (dr.) 小滝みつる (key.) Komatsu Bravo (g.)
Dance : Rumi・Eva・Melete
数年前国立地球屋で観たSPACE MANDALAのベーシストだったakaこと赤間哲彦、元CINEMA/ヤプーズの小滝みつる、東京ブラボーのブラボー小松、ジャングルズ/GODの中村清というJAPROCKレジェンドによるユニット。享楽的なフリー・ジャムセッションに3人のダンサーがエロティックに舞うステージは、ティーンエイジャーのロック少年が一度は夢見るパラダイスである。
「aka-jam」with RumiEva 2018 6.1 @新大久保アースダム
⇒SPACE MANDALA/グンジョーガクレヨン/HIGO SESSION@国立 地球屋 2016.10.8(sat)
ローリング・ストーンズに負けず劣らず転がり続ける日本のベテランミュージシャンのロック愛に触れることが出来て自分の中のロックスピリットが刺激された夜だった。
ギター小僧
転がる石を
追いかける
宮川篤
橋本孝之
組原正
前田隆