A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【来日直前】酔どれ詩人のロックンロールを体験せよ!〜タイラ from ザ・ドッグス・ダムール TYLA from THE DOGS D'AMOUR 東京公演2020

2020年03月03日 01時35分37秒 | ロッケンロール万歳!


擦り切れたクラシックコートに身を包んだ酔どれロッカーが奏でる英国らしい陰影のあるギターロックと哀愁のメロディ。ドッグス・ダムールの魅力はそれに尽きるのではないだろうか。バッドボーイズロックとかスリージーロックと呼ばれた80年代後半の「悪ガキ」ロックブームの最中にデビューしたドッグスもその範疇で語られたが、ガンズ・アンド・ローゼズやモトリー・クルーをはじめとするアメリカのハードロックルーツのバンドとは明らかに立ち位置が違っていた。当時はローリング・ストーンズやフェイセズ、さらにハノイ・ロックスのグラム・パンクをルーツに持つバンドと呼ばれたが、独特のルーズなサウンドやダミ声でロマンティックな歌詞を歌う泣きのメロディは、むしろアメリカのブルースやボブ・ディランのフォークロックのイメージに近いのではないだろうか。それはタイラがアメリカの詩人・作家のチャールズ・ブコウスキーを敬愛していることでも明らかだ。

Tyla J. Pallas - Strings, Clarets & Quills (DVD Trailer)

時代を超えた酔いどれロックンローラー、ザ・ドッグス・ダムール

2年前の2017年12月ロンドン北部のライヴハウスでタイラズ・ドッグス・ダムールのライヴを観た。天井の高いパブリックホールのような会場に集まったのは見るからにロッカーズ然とした若者もいたが、大半は普通のパブにいるような少し年配の庶民的な男女の姿だった。長年のファンも大いに違いない。前座二組が終わりタイラがステージに登場すると、それまでバーやテーブルで談笑していた観客が一斉にステージ前に集まり、ドッグス・ダムールの演奏に合わせて身体を揺らし始める。サビで大合唱になるパートも多く、ドッグスの歌が愛され続けているのが分かる。特に30代後半の男性二人が肩を組んで合唱し、時に目に涙を浮かべている姿が印象的だった。タイラは画家・詩人としてイラスト入詩集を出版している。ドッグスの歌詞と同様に、無法者のロマンティックな恋愛をテーマにした詩が多い。彼らの歌が英米人に愛される理由は、その歌詞にあることは間違いない。日本語に訳すと失われてしまう、英語圏ならではの表現が産み出す世界感は、日本人には本当の意味で理解することは困難であろう。



オリジナルラインナップのドッグス・ダムールが1991年に解散した後も何回かメンバーを変えつつ再結成されている。その間もタイラは自らのレーベル「King Outlaw」からTyla名義でソロ活動を続け、2011年のアルバム『Quinquaginta』(ラテン語で50の意味。タイラの50歳の誕生日にリリースされた)からはTyla J. Pallas名義で、これまで40作近いソロ・アルバムをリリースしている。また、2017年からは自分のバンドをタイラズ・ドッグス・ダムールと名乗り、アルバムも4作リリースしている。



すべてのリリースのアートワークをタイラ自身のイラストと手書き文字で飾り、「これぞタイラ・ワールド」と呼ぶしかない独特の世界を作り上げている。タイラズ・ドッグス・ダムールの来日公演は8,90年代の代表曲中心のセットリストになると思われるが、先立つソロ名義の来日公演では、よりパーソナルな世界を、新旧取混ぜた選曲で聴かせてくれるに違いない。50代後半に差し掛かったタイラは昔ほど派手な衣装衣装やメイクは控えていて、声も年相応の深みと渋みを備えている。人間のロマンを歌い続ける永遠の酔どれ詩人の歌をひとりでも多くの人に聴いてもらいたい。

Tyla's Dogs D'Amour - I Don't Love Anyone


【TYLA from THE DOGS D'AMOUR TOKYO GIGS 2020】
80年代末、GLAMやPUNKの範疇を超え、日本では"BAD BOYS ROCK"、"SLEAZY ROCK"と称せられるムーブメントの中でも英国独自の哀愁のメロデイーを武器にシーンのトップを走った【THE DOGS D'AMOUR】。リーダーでボーカリストTYLAをメインに何度目かの再結成。2019年11月にはミニアルバム"Jack O’Byte Bluesey"のリリースとともにシーンの最前線へ。



英国音楽/VINYL JAPAN proudly presents
【TYLA from THE DOGS D'AMOUR】special guest DAVE KUSWORTH (ex: The JACOBITES)
2020 MARCH 07 (sat) & 08 (sun)
代々木ZHER THE ZOO
ローソンチケットL-CODE: 71150
07(sat) Doors Open 18:00/Show Starts 19:00
08(sun) Doors Open 17:00/Show Starts 18:00
Ticket in advance 7,000yen (inc VAT)
plus one drink charge at door of the venue


英国音楽/VINYL JAPAN presents
【TYLA’s DOGS D'AMOUR】
2020 MAR 10 (tue) & 11 (wed)
新宿LOFT
11(wed) w/YOUNG PARISIAN
ローソンチケットL-CODE: 74917
Doors Open 18:30/Show Starts 19:30
Ticket in advance 7,800yen (inc VAT) plus one drink charge


こちらの公演に関しましては残念ながら延期とさせていただきます。
今後、振替公演に日程を調整いたします。お手持ちのチケットは振替公演に有効となりますので、紛失されないよう大切に保管いただきます様、お願い致します。
また、振替公演に都合がつかないお客様には、払戻しの対応をさせていただきます。
払戻の詳細は振替日程の発表の際にあわせてご案内致しますので今暫くお待ちください。
また、お手持ちのチケットで以下の振替も可能となります。
【Dogs D'amour】のチケットにて【Tyla & Dave Kusworth】公演への振替
→会場にて差額を返金いたします。
【Tyla & Dave Kusworth】のチケットにて【Dogs D'amour】振替公演への振替
→振替公演までチケットを大切に保管願います。
今回の公演を楽しみに待っていてくださったお客様には御迷惑をおかけしますことをお詫びいたします。
このような不測の事態ではございますので、急遽の変更等が生じた場合は、改めて速やかにお知らせいたします。


More informations at
英国音楽/VINYL JAPAN:03-3365-0910

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