A Challenge To Fate

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【クラウド盤魔殿 第3弾速報】DJ+Sax即興デュオ、DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+橋本孝之(.es) 最新音源『Cloudy Blue MIX』公開中!

2020年05月30日 01時26分26秒 | 素晴らしき変態音楽


6月1日に正式オープンになる『クラウド盤魔殿 第3弾 Disque Daemonium Soundcloud vol.3』のために、DJ Necronomicon(剛田武)とコンテンポラリー・ミュージック・ユニット.esのサックス奏者・橋本孝之のコラボレーションMIX音源を制作した。これまで3回ライヴでコラボレーションしたが、今回はリアルタイムではなく、録音された橋本の演奏に、PC上で既存の音源を重ねるバーチャル・コラボである。手法的にはいわゆる「即興演奏」とは呼べないかもしれない。そもそもDJプレイとは録音された音源を用いる手法であり、レコードをスクラッチしたり、ピッチやBPMを操作したりといったギミックなしで、元の音源をそのまま聴かせるのがDJ Necronomiconのポリシーである。しかし、音源を直感的に選び再生すること、すなわちレディメイドを無作為に組み合わせることで、本来の制作者(元の音源の演奏者)はもちろん、二次制作者(DJ)も予期しない偶然性の音楽が生み出される。これはIMPROVISATIONと言えないだろうか?
橋本が<最弱音>という条件付きで新たな演奏法に挑んだアルトサックスを核とする30分のMIXが、アフターコロナの即興演奏のひとつの在り方を提示できたすれば、引き籠りGWも悪くない、と言えるだろう。

●DJ Necronomicon + 橋本孝之- "Cloudy Blue MIX"

リアル盤魔殿で生まれたユニット、DJ Necronomicon a.k.a.剛田武とサックス奏者・橋本孝之のヴァーチャル・コラボレーション。
『Cloudy Blue』とは橋本が2018年に自室で密かにレコーディングして温めていた未発表サックスソロ作品の仮タイトル。成仏した音楽が昇天していく先は曇りの青空に違いない。緊急事態宣言下のゴールデンウィークの西東京は霹靂すらない青天だった。

【使用音源】
1. .es / Speaking -予兆 from the album ".es" (2010) 


2. atomicfarm / かくれんぼ from the album "usoneue" (2020)

参考記事⇒【地下音楽の新たな波】ノイエ・シズオカ・ヴェレ ~atomicfarm(アトミックファーム)の新作2作『utaneue(うたのいえ)』『usoneue(うそのいえ)』を聴く。

3. Pierre Henry / Sauts from the album "Mise En Musique Du Corticalart De Roger Lafosse" (1971)

参考記事⇒【お悔やみ】ピエール・アンリ死去〜フランスの作曲家にしてミュージックコンクレートの父

4. Krishna Das / Devi Kirtan and Puja from the album "Love Serve Remember" (1973)

参考記事⇒【私のB級サイケ蒐集癖】第27夜:LSDの先駆者からニューエイジの伝道師へ〜ババ・ラム・ダス(Baba Ram Dass)と『LOVE SERVE REMEMBER』

5. 透過性分子 / Luverd from the album "Meta-Inorganicmatter Meta-Newlon" (1986)

参考記事⇒【私のB級サイケ蒐集癖】第20夜:サイケな魂は透明塩ビ盤に宿る『ファウスト』『C.C.C.C.』『透過性分子』

6. Luc Ferrai / Music Promenade from the album "Und So Weiter / Music Promenade" (1969)

参考記事⇒具体音楽のエチュード/ミュージック・コンクレートの素晴らしき世界

7. .es / Entrance / Exit -世界 from the album ".es" (2010)


8. Field Recording : 東京都立 小金井公園 2020/5/6 11:00am


9. Horacio Vaggione / Ash from the album "Points Critiques" (2012)


【録音クレジット】
橋本孝之:Alto Saxophone
2018/6/3 東京
2016/9/9 福島パスタン
2013/7 大阪

剛田武:Reed Flute
2020/3/8 吉祥寺スタジオペンタ

Mixed by DJ Necronomicon 2020/5/23,24

【プロフィール】
橋本孝之 Takayuki Hashimoto - alto sax, guitar, harmonica
.esとしての活動に加え、ジャンルを縦横無尽に横断する音楽家として独自の存在感を放つ。
ソロアルバムとしては2014年サックスソロ「COLOURFUL」、藤本由紀夫作のオルゴール・ギターソロ「Sound Drops」、2016年ハーモニカソロ「SIGNAL」、2017年2ndサックスソロ「ASIA」と実験的なリリースを短期間で成し遂げ、エクスペリメンタル音楽シーン屈指の存在として国内外のメディアで高評を博する。
2015年kito-mizukumi rouber(キト-ミズクミロウバー)正式参加、2016年に結成37周年を迎えた日本の前衛ロック界の伝説的グループ「グンジョーガクレヨン」新譜にアルトサックスでゲスト参加。2017年より内田静男とのユニット「UH(ユー)」始動。
橋本孝之(.es)インタビュー:確かな「心」の芽生えと「自己」の消失の先にあるもの

剛田武 Takeshi Goda
1962年千葉県生まれ。1978年から「ALAMAR」「GLANDES」「鰺tation」「OTHER ROOM」「Rajio」等のバンドとソロ・ユニット「Euqisumorih」で音楽活動、「FLOWER TRIP」でTV番組『イカ天』に出演するも94年に解散。サラリーマン生活を続けながら、2005年からブログ『A Challenge To Fate』をスタートし地下ブロガーとして活動。2016年著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス)を出版。DJイベント『盤魔殿』を宇田川岳夫らと主宰し、DJ Necronomiconとして活動する。
『地下音楽への招待』刊行: 剛田武インタビュー

DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+橋本孝之(.es) ライヴ記録
2019/4/12 fri 【∵23∵盤魔殿】盤魔殿Vol.23@幡ヶ谷FORESTLIMIT
2020/1/26 sun 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.32』 @渋谷DJ Bar EdgeEnd
2020/1/27 mon FIRE MUSIC極秘上映会@渋谷DJ Bar EdgeEnd

いろいろな
実験あります
盤魔殿

▼橋本孝之が参加するkito-mizukumi rouber(キト-ミズクミロウバー)LIVE PV解禁!
【Live】Kito mizukumi rouber 「Na guri Bo toke」※最後におまけMCあり


Kito mizukumi rouber facebook
https://www.facebook.com/kitomizukumi...

【MEMBER】
(Guitar) Papekyowance Pyorotomy
(Guitar,Vo) Tecondo ookuninushino Makoto
(ThanksSax) Mar mar sumol Ma rmar
(Drums) Papa Big Papa


▼『春日井直樹&剛田武 - Walk 2020 / 1 / 30』 (カセット+QRコードポストカード付きLP盤) 発売中

Naoki Kasugai(春日井直樹) / Takeshi ‎ Goda(剛田武)– Walk 2020 / 1 / 30

【特別寄稿】“パンデミックの中で生き延びる希望” (宇田川岳夫)~『春日井直樹&剛田武 - Walk 2020 / 1 /30』『春日井直樹 / VINYL MASOCHISM』レコード評
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