A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【私と即興演奏】7/18(土)阿佐ヶ谷Yellow Vision『騒音天獄番外編・即興の夜』へ向けて~出演:野村雅美・剛田武・鈴木和哉・Rie fukuda+自由参加セッション

2020年07月16日 00時10分32秒 | 素晴らしき変態音楽


●私と即興演奏
①1982年荻窪グッドマン『即興道場』
1982年大学に入学し、演奏の場を探していた筆者は、ニュー・ジャズ・シンジケートのサックス奏者だった鎌田雄一が店長を務めるライヴハウス、荻窪グッドマンの「即興道場」に参加した。楽器持参でドリンク代を払えば、誰でもセッションに参加できるイベントで、毎月一回程度開催されていたのである。非常階段のヒストリー本に、JOJO広重が非常階段を結成する直前、フリー・ミュージックのイベントに参加した際、ひと回り年上のジャズ系の音楽家たちから「適当にめちゃくちゃやっているだけなのでは」「覚悟が足りない」などとさんざんバカにされたというエピソードが書かれているが、やはり正統的フリー・ジャズ出身といえる鎌田が、参加者の音楽的キャリアを問わないイベントを開催してしたことは、振り返ってみると不思議でもあり、また貴重な体験の場を提供してくれたと思う。

1982年5月3日に初めて参加した即興道場では、ギターやヴァイオリンなどで非ジャズ的な演奏をする参加者が多かった。なかでも驚いたのは、弦に金属棒を挟んで振動させたり、金属缶を使って叫び声のような音を出したり、それまで見たこともない奏法で演奏する眼鏡のギタリストだった。その彼に刺激されたのかもしれない、筆者はサックスを吹きながら2台のギター・アンプを床に叩きつけてリヴァーブの爆音を響かせてみた。それを観て、参加していたもうひとりの『No New York』風のギタリストが、一緒に演奏しないか、と声をかけてきた。「アンプを叩くとリヴァーブの音が出ることを知っているからにはロック好きに違いない」と思ったそうだ。高島暁と言う仙台出身のそのギタリストとOTHER ROOMという即興デュオを結成し、吉祥寺GATTYで活動することになる。
(剛田武著・加藤彰編ロフトブックス刊 『地下音楽への招待』からの抜粋に修正・加筆)
川島誠+河崎純@高円寺グッドマン 2018.4.14 (sat)

②2012年6月16日 アルトー・ビーツ「即興ワークショップ」@荻窪ルースター
15分の休憩の後、ワークショップ参加者を交えての演奏。いよいよ私の出番だ。こんなブログ書いてるくらいだから基本的に目立ちたがりなので人前で緊張することはないが、逆にハイになってやり過ぎてしまうのが悪い癖。しかもどうやってお客さん(および演奏者)を驚かせるか、なんてことを考えてしまう。昼間のワークショップでユミさんが「即興と言ってもあくまでグループのアンサンブルだからひとり目立とうとしないように」と言っていたことなど頭から完全に飛んでいた。フルートの代わりにサックスのマウスピースをくわえる。そしてマイクに近づけて思い切り「ピーーーーーーーッ!」と吹き鳴らす。30年前にいつもやっていた得意技(芸?)だ。ふと見るとユミさんが両耳を塞いでいる。ハッと我に帰り「ヤバい」とばかりマイクを遠ざけるが始めてしまったものは止められない。ピーピー吹き続けてクリスが乗って来るのを期待する。案の定激しいフィルインで絡んできた。このままオーヴァーハング・パーティ(阿部薫+豊住芳三郎)状態に突入だ!と思ったところで、ユミさんが大らかなヴォーカルで牽制する。ひとり突っ走る訳に行かないのでタンバリンや鉄琴、おもちゃのラッパとひよこ(これはイマイチ失敗)、お経オルゴールと楽器を取っ替え引っ替えついて行くが、個人的には最初の3分で既に終わっていた、というのが本当のところ(汗。

最後は参加者全員に梅津さんと梅津さんのバンドの女性サックス奏者、多田葉子嬢を加え全員でセッション。「渋さ知らズみたいだな~」と客席から声が上がりウケる。図らずも梅津さんのすぐ隣で演奏することに。さっきの失敗を反省してフルートで勝負。「テクスチャーを大切に」というユミさんの指示通りに抑えめで演奏するが、盛り上がって来るとまたゾロ遊び心に火が付き、用意してきた最後の飛び道具のクラッカーを取り出して演奏者の方へ向けて「パーン」「パーン」と鳴らす。ユミさんがまたビックリして睨んでいる。ほどほどにして大セッション終了。
アルトー・ビーツ「即興ワークショップ」@荻窪ルースター 2012.6.16 (sat)

来る7月18日(土)即興演奏ライヴに出演することになりました。昨年から盤魔殿のイベントでDJ Necronomiconとして橋本孝之のサックスやRie fukudaのシンセとコラボすることはありましたが、DJ抜きのミュージシャンとして人前で演奏するのは8年ぶり。自由参加セッションもあるので38年前の即興道場を思い出すかもしれませんね。昔は音量対決みたいになることが多々ありましたが、年月を経た今は戦闘モードになることはおそらくないと思います。果たしてどのようなセッションになるか、当日まで誰にも分りません。10名限定、感染防止対策も実施されるので、ぜひとも安心して観に来てください。(剛田武)


騒音天獄番外編・即興の夜

7月18日(土曜日)  東京・阿佐ヶ谷Yellow Vision
開場19時開演19時半
チャージ 千五百円飲み物別
※観覧のみの方は千円飲み物別

出演:
野村雅美
剛田武
鈴木和哉
Rie fukuda
※2〜3セット出演者で演奏し、その後は自由参加のセッション予定です。

久しぶりの自主企画、騒音天獄を開催します。
ご存知の通り、"好きな音でなければ何でも騒音である"と言うスローガンを掲げたこの企画、通常はブッキングスタイルなのですが、良いタイミングで人が集まり、初めての即興セッションとなりました。二セットを出演者で演奏し、後はご来場いただいた方も参加出来るフリーセッションとします。ご希望の方は楽器をお持ちの上ご来場下さい。また観覧のみでも入場可能です。
十名までの来場制限がありますので、会場のイエロービジョンのイベントトピックに参加表明をいただくか、出演者までご連絡下さい。
是非、一緒に楽しみましょう。お待ちしております。(主宰:Rie fukuda)

Yellow Vision ライブのご予約はコチラ
当面の間は10名様までとさせていただきます。(要予約)
(ご予約はフェイスブックメッセンジャー、メール、お電話でお待ちいたしております)
https://www.facebook.com/jun.kobayashi.2020
yellow_vision@lake.ocn.ne.jp
03-6794-8814

【出演者プロフィール】
野村雅美(のむら まさよし)
音楽家・美術家。1964年4月2日生まれ。1986年よりセッション・ギタリストとして活動を開始数々のレコーディング及びツアーに参加。その後1994年より即興演奏及び作曲活動を開始継続。21世紀に入り独自のミニマリズムによる作曲及び演奏形式を確立。限界ともとれる極少音数での作曲は多方面で受入れられ毎年日本全国各所での演奏会や舞台作品や映像とのコラボレーションも頻繁に行なわれている。生粋の左利き。

野村雅美さんライブ録音 の一部 at ACY 2016/6/12



剛田 武 Takeshi Goda
1962年千葉県生まれ。77年パンクに衝撃を受けマイナー音楽に目覚め、バンド活動開始。80年代前半地下音楽と交わる。サイケバンドでTV番組『イカ天』に出演するも94年に解散。サラリーマン生活の傍ら2005年にブログ「A Challenge To Fate」を始め、音楽サイトJazzTokyo等で執筆活動。2016年著書『地下音楽への招待』をロフトブックスより出版。DJイベント『盤魔殿』を主宰しDJ Necronomiconとして活動中。2020年5月名古屋在住の地下音楽家・春日井直樹とのコラボレーション・アルバム『Walk 2020/1/30』をアナログLPでリリース。

Naoki Kasugai(春日井直樹) / Takeshi ‎ Goda(剛田武)– Walk 2020 / 1 / 30



鈴木和哉(スズキカズヤ)
ドラム奏者
1990年代 多摩美術大学在学中オリジナル楽曲のポップロックバンドのドラマーとして、同シンガー・ソングライターの自主アルバム制作、ライブにパーカッションとして参加。
令和を期に即興演奏の表現活動を再開。
現在、精力的に活動中。

SamuraiFreeSession83♮神無月Pt.⑦_2019.10.27/鈴木和哉 (スネアとシンバル)Solo



Rie fukuda
2009年2月、騒音天獄第一夜を開催。
2005年1月より、朗読家としての活動を開始。最初はソロ、その後なかおちさと、田畑満等、多くの演奏家とのユニットやセッションで活動。
数年前より朗読のSEをシンセサイザーで即興演奏するスタイルが定着する。
2018年田畑満とのデュオで"precog"をオースチンレコードよりリリース、2019年スウェーデンのskitnaste recordより、i,eternalとのスプリットをデジタルリリース。
またDJ Ipetam名義で主に盤魔殿に参加、と大層マイペース。

Rie fukuda/2020.1.28 EARTHDOM


即興は
感染リスクは
ありません(たぶん)

DJ Necronomicon + 橋本孝之(.es) Live at FORESTLIMIT
コメント
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