A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【ライヴレポート】Tokyo Noise Meeting Jan.2025~MOGRE MOGRU 2/3/ilyons/よくばりChameleon他@吉祥寺NEPO 2025.1.13mon

2025年01月16日 00時22分15秒 | 素晴らしき変態音楽

2025.1.13 mon 吉祥寺NEPO

TOKYO NOISE MEETING Jan.2025

【出演】
ilyons
高橋ケ無 (Paris death Hilton)
yk (Hello1103)
よくばりChameleon.
knio
MOGRE MOGRU 2/3

アブストラクトな音楽が集結するNEPOのシリーズイベント『Tokyo Noise Meeting』にMOGRE MOGRUは2023年9月から毎回出演させてもらっている。二つのステージで交互に繰り広げられる多様な表現は東京ネオアンダーグラウンドの魅力の見本市のようである。もっと多くの人に観てもらいたいと願っている。


●MOGRE MOGRU 2/3(Tanao+剛田武)

トップが我々モグモグ2/3。今回はギターとエレクトリックバイオリンだけのミニマルな編成で、音楽(メロディ)的要素を極力排した物音・雑音・騒音プレイに徹した。カサコソ音から重厚なクラスターへと、録音された演奏の波形がきれいな円錐形を描いたのに我ながら感心してしまった。初めて観たお客さんがXに「mogre mogruのおじさまたち」と書いてくれたのがツボだった。おじさまたちも頑張っています(笑)

MOGRE MOGRU 2/3 (Tanao:g + 剛田武:vln) @ "Tokyo Noise Meeting Jan.2025" 2025/1/13 mon 吉祥寺NEPO

●knio

普段はヴォーカルとの歌ものデュオやDTMでの音源制作をしているギタリストkinoの初めてのソロパフォーマンスとのこと。トラック作成に時間を取られて演奏の準備が間に合わなかったと言っていたが、緩急あるトラックの完成度はなかなかのもの。繊細なギタープレイで独自の世界を作っていけるに違いない。

 

●よくばりChameleon.

Tokyo Noise Meetingには欠かせない存在と言えるシンガー&ギタリスト&トラックメーカー&ライヴペインター、よくばりカメちゃん。エレクトロシューゲイザーなヴォーカルナンバー2曲の後は、エフェクトバリバリのリキッドペインティングに幻想的なアンビエントサウンドを延々と展開。ステージが異世界にワープするシュールな演奏は新境地だった。

 

●yk (Hello1103)

デジタルノイズと映像のユニットHello1103のVJ/シンガーのyukakoのソロ。グレゴリオ聖歌のような静謐なヴォイスとタングドラムだけで催眠的なドローンアンビエントを展開する。カラフルなカメちゃんとは違ったダークな世界に巻き込まれ、意識が朦朧とするディープなリスニング体験に浸った。

 

●ilyons

Tokyo Noise Meeting主催のインプロデュオ。驚異的なテクニックのギタープレイと宇宙的なエレクトロニクスにプログレの香りを感じる。特にフリップ&イーノを思わせる前半は、筆者にとっての音の桃源郷と言える。後半激しいインタープレイに突入するスリリングな展開はロックンロールの進化形。覚醒的な30分だった。

 

●髙橋ケ無 (Paris death Hilton)

爆音シンセ+ドラムのハードコアパンク二人組Paris Death Hiltonのドラマー髙橋ケ無のCDJ2台と生ドラムによるソロ・パフォーマンス。音と音が目まぐるしく変幻するDJプレイはノイズの領域。そこに変拍子バリバリのドラミングが爆裂する。吉田達也のルインズ・アローンに対抗できる変態ドラムに感動した。CDJを使ったソロは今回が初めてと聞いて二度ビックリ。ぜひ盤魔殿にゲストDJとしてお誘いしたい。

新年早々6者6様のアブストラクト・ミュージックに浸れた秀逸なイベントで、真に幸先の良いNEPO始めだった。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【ライヴレポート】Cannonbal... | トップ | 【剛田武&MOGRE MOGRUスケジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

素晴らしき変態音楽」カテゴリの最新記事