2022年2月19日(土) べノア銀座
マキシマムえいたそ生誕祭えいカラ2022!
昨年は卒業とコロナ禍のため開催されなかったえいたそ☆成瀬瑛美さんの生誕記念イベント「えいカラ」が復活!えい推しになって約半年後の2014年2月7日の第1回(まだえいカラというイベント名ではなかった)に参加して以来、2015年、2017年、2018年、2020年(オンライン視聴)と参加してきたドキ+ワクな恒例行事。感染防止のため例年のようにえいたそがテーブルを回って会話やデュエットをすることは出来ないが、8年間に亘る不動の推しメン、マキシマムえいたその弾けた歌と踊りを至近距離で観られる幸せにドキ+ワクしながら銀座のど真ん中の豪華カラオケホールの階段を地下2階まで下っていった。
VIPチケット(8130円)なので、入口でサイン入りポストカードを受けとり前列3列目に座って開演を待つ。最新ソロ・シングル『ハートフルフル♡超冒険記』のジャケット通りのメイクと衣装でえいたそ登場!大歓声で迎えたいところだが声出し禁止なので拍手で迎える。いつもの調子でにぎやかなトークを交えながら、来場者が送ったリクエスト曲リストを見ながらリアルタイムで選曲し、リモコンで検索&入力し、1コーラス歌う、という一人4役の離れ技。J-POP、J-Rock、歌謡曲、アニソン、でんぱ曲、アイドル曲が次々飛び出す。知らない曲でも歌ってしまう度胸は見習いたい。「リンダリンダ」は出なかったが、もう1曲リクエストした蜉蝣の「縄」を歌ってくれて超サンクス!2017年の神神イベントでえいたそがはにかみながらそっと教えてくれた想い出の曲であることを彼女も思い出したに違いない。
最後にでんぱ組の『子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡』と最新曲『ハートフルフル♡超冒険記』をフルで披露、4月に新曲CDをリリースするという嬉しいお知らせとともに全31曲のステージが終了。その後VIP特典ツーショット撮影。ツーショは2年以上ぶりだが思ったほど緊張感はない。接触がなくても常に心の中で思い続けてきたえいたそとは、黄色い糸で結ばれていつも一緒にいてくれたからだろう。物販で購入したえいたそ&きりのクッションを抱いた筆者を満面の笑顔で迎えてくれて、前回のブログでの『ハートフルフル~』の分析がよく書けていたとお褒めの言葉を賜った。別れ際に「次は冒険で書くから」と伝えると「楽しみにしてるね」と期待の籠った視線を投げてくれた。こうして筆者の2022年最初のドキ+ワクな一日はハートフルフルなトキメキとともにハッピーに過ぎて行った。
ハートフルフル♡超冒険記
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— マキシマムえいたそ☆成瀬瑛美 STAFF【公式】 (@eitaso_official) February 19, 2022
【えいたそモダニズム】Episode 38『終わりなき超冒険』
子供の頃は冒険が大好きで、危険な遊びも気にしないでやっていたが、大人になると理性や恐怖心が働き、ちょっとでも危ないことやリスクがある冒険に挑戦することが少なくなる。何も怖くなかったあの頃に戻りたい、という気持ちは殆どの大人の心の中にあるだろう。それだけに「冒険=Adventure」をテーマにしたエンターテインメントは冒険映画、冒険ドラマ、冒険小説、冒険漫画、冒険ゲーム、冒険アトラクションなど数多い。しかしながら冒険音楽という言葉は聞いたことが無い。一体全体音楽は冒険足りえないのか?
Wikipediaによれば「冒険(ぼうけん)」とは、日常とかけ離れた状況の中で、なんらかの目的のために危険に満ちた体験の中に身を置くことである。あるいはその体験の中で、稀有な出来事に遭遇することもいう。冒険するためには、危険な体験に“身を置く”こと、もしくは物語や映像により“疑似体験”することが必要なのであって、聴覚メインの音楽では、危険を(疑似)体験することが難しいということだろう。いやいや、80年代のハードコアパンクのライヴでは喧嘩や流血騒ぎは日常茶飯事だったし、ハナタラシのライヴはドラム缶やビール瓶、板ガラスや爆竹を客席に投げ込み、挙句の果てにユンボやダイナマイトを持ち出して破壊行為・爆破未遂まで起こす危険な体験だった、という人もいるかもしれない。しかしそれらはただの暴力の暴走やフラストレーションの発散であって、冒険とは呼べないことは明白である。冒険にはドキドキやワクワクが必要なのだ。
しかしながら、冒険に於いて他のエンタメ・ジャンルに比べて不利な立場に置かれた音楽家の中にも、敢えて冒険をテーマとして危険の中に潜むドキ+ワクを歌おうとするチャレンジャーが少なからず存在する。分析をしていくと、そんな挑戦者、いや冒険者の筆頭に挙げるべきが我らがでんぱ組.incに他ならないことに気づかざるを得ないのである。
●でんぱ組.incの<冒険>ソング
1.♪信じる女の子は無敵 パラレルパノラマ大冒険♪ 「BEAM my BEAM」発売日(以下同)2011年12月14日
2.♪ジャパンの果ての果てまで 君と私の冒険(テクるか徒歩るか?)♪ 「でんぱれーどJAPAN」 2012年5月23日
3.♪冒険だ!でんでんでんでんでんでんぱっしょん!あどべんちゃ?♪ 「でんでんぱっしょん」 2013年5月29日
4.♪あっぱれあっぱれアドベンチャー♪ 「サクラあっぱれーしょん」 2014年3月12日
5.♪僕ここに来るのは初めてで、というか普段あまり冒険したりするタイプではなく、どちらかというと・・・♪ 「Dear☆Stageへようこそ」 2014年5月14日
6.♪これからさ まだ終わらんよ 大大大冒険さ♪ 「FD2 ~レゾンデートル大冒険~」 2015年2月18日
7.♪コロコロコロと心は 冒険に出て世界と繋がりだすのさ♪ 「アキハバライフ♪」 2015年9月16日
8.♪描き出せ 伝説のあどべんちゃ♪ 「ファンファーレは僕らのために」 2016年2月5日
9.♪ララ大大大大 大冒険!♪ 「Ψ発見伝!」 2018年1月30日
10.♪NEO NEO SEKAI 冒険時代♪ 「FD3, DEMPA ROCKET GO!!」 2019年1月1日
でんぱ組の歌詞は字数が多いので歌詞カードの文字が細かすぎて読みにくいことで定評がある。しかも老眼の筆者が拡大鏡を使って苦労しながら調べた曲だけなので、他にもあるかもしれないが、少なくとも2011年から2019年までの9年間に10曲、つまり毎年1曲を超える頻度で<冒険><アドベンチャー>という歌詞の曲を発表しているグループは他にはいないのではないだろうか?特筆すべきは5.「Dear☆Stageへようこそ」で、この歌詞はメンバーではなく、歌の中に登場する田中と称するしがないサラリーマンが、でんぱ組が所属する秋葉原のイベントバー、ディアステージを初めて訪れた時に発するセリフである。つまりディアステージに来ること自体が<冒険>という訳だ。そんなディアステージで誕生したでんぱ組.incこそ、“冒険の冒険による冒険のためのアイドルグループ(Idol group for the adventure by the adventure of the adventure)”であることは間違いない。そして成瀬瑛美=“マキシマム”えいたそは生まれながらの<“超”冒険者>なのである。
でんぱ組.inc「WWD大冒険TOUR2015」LIVE Blu-ray&DVD Trailer
さらにでんぱ組に繋がりのあるアイドルグループがやはり<冒険>を歌っていることも明らかになった。
●虹のコンキスタドール『限りなく冒険に近いサマー』
2014年結成、ディアスステージ所属のアイドルグループ、通称「虹コン」。自称アイドル界イチの夏曲の多さを誇るが実際は直射日光が苦手な室内派という一筋縄ではいかないコンセプトがディアステらしい。でんぱ組のプロデューサーのもふくちゃんこと福嶋麻衣子がプロデュースを務めていた縁もあるが、なんといってもでんぱ組との繋がりは虹コン第1期メンバーのねもこと根本凪が2017年12月30日にでんぱ組に新メンバーとして加入したことである。夢眠ねむの引退に伴いミントグリーンを継承し、虹コンの活動と兼任しながら、でんぱ組一のグラマーボディで歌に踊りにグラビアに活躍してきたが、体調不良により2022年4月でアイドル活動を卒業予定。今後はクリエイターとしてディアステージに所属し、イラストレーターや衣装デザイナーとして新たな冒険に挑戦するという。これからもでんぱ組やえいたそとコラボしてくれることを期待したい。
【MV】虹のコンキスタドール「限りなく冒険に近いサマー」(虹コン)
●LinQ『冒険』
LinQは福岡を拠点に2011年に結成されたアイドルグループ。グループ名は「Love in Qsyu(九州)」の略語だという。でんぱ組との繋がりは2014年の10枚目のシングル『ウェッサイ!!ガッサイ!!』のタイトル曲をでんぱ組プロデューサーのもふくちゃんが全面プロデュース、ミュージック・ビデオを夢眠ねむと映像監督のスミスによる映像ユニット・スミネムが監督し、相沢梨紗が衣装デザインを担当したことである。そのカップリング曲が「冒険」というのも、LinQがリスクを顧みずあらたなコラボレーションに挑戦した意気込みを感じさせる。
冒険 · LinQ
●DIALOGUE+『大冒険をよろしく』
DIALOGUE+(ダイアローグ)は、2019年6月に結成された女性声優8人による声優アーティストユニット。音楽プロデュースは全曲UNISON SQUARE GARDENの田淵智也が務めている。さすが声優だけあって声のバラエティと歌のうまさは群を抜いている。でんぱ組との直接の繋がりはなさそうだが、メンバーのひとり稗田寧々がでんぱ組が主題歌を提供した「斉木楠雄のΨ難」やえいたそがハマっていた「弱虫ペダル」に出演していたので、少なくとも声は聞いている可能性が高い。この「大冒険をよろしく」のスカビートと電波ソングを融合したような曲調はでんぱ組に通じる気がする。どこかでえいたそと運命が交差する日が来れば面白い。
DIALOGUE+「大冒険をよろしく」MusicVideo full ver.【Mini Album「DREAMY-LOGUE」】
以上、でんぱ組にまつわる冒険分析をしてきたが、当然音楽界には他にも冒険を歌うアーティストが存在する。
【歌謡アイドル】
●菊池桃子『アドベンチャー』
1983年デビュー、1984年第26回日本レコード大賞新人賞受賞。2012年(平成24年)に法政大学大学院政策創造研究科で雇用問題を専攻し、修士号を取得。最近はシティ・ポップブームで山下達郎・竹内まりやなどとともに再評価されている。『アドベンチャー』は1986年のサード・アルバムのタイトル曲。東京湾をスクール水着で水中冒険するのだろうか。
菊池桃子 ADVENTURE
●酒井法子『夢冒険』
1986年デビュー、愛称のりピー。90年代からアジアで人気タレントとなり、日本でも育児と女優活動を両立して活動していたが2009年に夫とともに覚醒剤取締法違反事件を起こし有罪判決を受ける。しかしながら夢を忘れず現在も紆余曲折ありながらも芸能活動(冒険)を続けている。『夢冒険』は87年の4thシングル。
酒井法子 夢冒険(1988年1月27日)
●中村由真『さよならの冒険者たち』
1986年デビュー。ドラマ『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』に出演し、大西結花、浅香唯とともに風間三姉妹としても活動。2005年3月下旬にアメリカに渡りロサンゼルスを経て現在はオースティン在住。『さよならの冒険者たち』は90年の11作目のシングル曲。このシングルを最後にアイドル歌手としての活動(冒険)にさよならした。
中村由真 さよならの冒険者たち
●中山美穂『女神たちの冒険』
1982年モデル・デビュー、85年女優・アイドル歌手デビュー、愛称ミポリン。『女神たちの冒険』は90年の11作目のシングル曲。1980年代にデビューした多くのアイドルが女優もしくはバラエティーアイドルへと転向を図る中、90年代も歌手と女優の活動を両立していったミポリンの心境を歌ったのだろうか。しかし彼女も2000年以降は女優、モデル活動が中心になった。また冒険(歌手活動)を始めてほしいものだ。
【HD画質】中山美穂 女神たちの冒険(1990年7月21日)
【洋楽ロック】
●テレヴィジョン『アドヴェンチャー』
Television / Adventure
1973年にニューヨークにて結成されたパンク・ロック・バンド。リーダーのトム・ヴァ―レインの文学的な歌詞とデリケートなギター・サウンドが後のニューウェイヴやオルタナティヴロックに大きな影響を与えた。『アドヴァンチャー』は1978年のセカンド・アルバム。緊張感に満ちたデビュー作ほどのインパクトはないが、リラックスした中に豊かな詩情が漂う良作になっている。
Television - Adventure
●ザ・スリッツ『アドヴェンチヤーズ・クロース・トゥ・ホーム』
The Slits / Adventures Close To Home
1976年にロンドンで結成された女性パンク・ロック・バンド。パンク・ムーヴメントに女性の進出する大きなきっかけをもたらした。『アドヴェンチヤーズ・クロース・トゥ・ホーム』は79年のデビュー・アルバム『CUT』収録曲。泥を塗ったヌード写真のジャケットが印象的だが、ダブ・ミュージックの巨匠デニス・ボーヴェルをプロデューサーに迎えた冒険的なサウンドこそがパンク/ニューウェイヴ・シーンに本当の衝撃をもたらした。
The Slits Performing 'Adventures Close to Home', London, Early 1980s | Don Letts | Premium Footage
●R.E.M.『ニュー・アドヴェンチャーズ・イン・ハイ・ファイ』
R.E.M. / New Adventures in Hi-Fi
1980年にアメリカ、ジョージア州アセンズで結成されたオルタナティヴ・ロックバンド。文学的・政治的なメッセージや、楽曲の高いアート性で、80年代アメリカのアンダーグラウンド・ロック・シーンの活性化をもたらした。『ニュー・アドベンチャーズ・イン・ハイ・ファイ』は96年の通算10枚目にしてオリジナル・メンバー4人でのラスト・アルバム。この後彼らは本当の新たな冒険に旅立つことになった。
R.E.M. - Bittersweet Me (Official Music Video)
【コメディ・ソング】
●ハナ肇とクレイジー・キャッツ『大冒険マーチ』
1955年に結成され60年代に一世を風靡したコミックバンド。ハナ肇(ドラムス)、植木等(ボーカル・ギター)、谷啓(ボーカル・トロンボーン)など昭和を代表するコメディアンが在籍。『大冒険』は1965年に結成10周年記念として制作された主演映画。当時流行していたスパイ映画を題材に初めて円谷英二の特撮を取り入れた冒険活劇である。「無責任男」と自称する植木等の底抜けな明るさは、えいたその口癖“バビューン”に継承されている。
大冒険マーチ/ハナ肇とクレイジー・キャッツ
●つボイノリオ『金太の大冒険』
1970年デビューのラジオパーソナリティ兼シンガーソングライター。70年代前半名古屋を中心にラジオDJをしつつ放送禁止指定曲を多数発表。もっとも有名な「金太の大冒険」は1975年に発売され発売後20日で日本民間放送連盟の要注意歌謡曲指定制度によりAランクの放送禁止となったが、子供たちの間で徐々に歌い継がれ人気を博した。筆者はより過激な「吉田松陰物語」が好きで、今でも時々心の中で口ずさむことがある。Hな同人誌に慣れ親しんだえいたそにとっては刺激が足りないかもしれないが・・・。
つボイノリオ先生改「金太の大冒険」
えいたその超冒険に終わりが来ることは一生無いに違いない。
えい推しは
一生かけて
冒険たそ
●小嶋りん & ひろミサ『終末の冒険譚』
プログレッシブアイドルXOXO EXTREMEの小嶋りんちゃんのオリジナル作品「冒険」をアレンジしました。なんだか終末観が漂う曲調になったのでタイトルは「終末の冒険譚」😅#キスエク #小嶋りん #りんりん #アイドルと芸術フルバージョンはこちら→https://t.co/2mT39iTfHa pic.twitter.com/Eso6SSbu4E
— ひろミサ✰剛田武 (@mirokristel) September 14, 2021
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