暗黒系アイドルユニット、ネクロ魔ことNECRONIMIDOL2017年振り返りツアーの最後を飾る恵比寿リキッドルームワンマンの前夜、記念すべき日を応援するために音楽界を代表する白塗りジャケットが世界中からGoo Brogに結集した。
●キッス『地獄からの使者 』
1973年にデビューしたアメリカン・ハードロックの雄にして白塗りバンドの最右翼KISSの74年のデビューアルバム。KISSがいなければ音楽界の白塗り事情は大きく変わっていたに違いない。白塗りをメジャーに押し上げた功績は、ハードロック界に与えた音楽的影響以上に大きいかもしれない。
●ルー・リード『トランスフォーマー』
65年にNYで結成されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのリーダーとしてロックのみならずアートシーンに多大な爪痕を残したルー・リードの72年のセカンド・ソロ。ケバケバしいメイクと衣装で一世を風靡するグラムロックの先輩格でもあるルー・リードの白塗りはアンダーグラウンドの王者の風格がある。
●ボブ・ディラン『激しい雨』
ノーベル賞受賞歌手の称号を得たボブ・ディランの76年のライヴ・アルバム。ローリング・サンダーレビューと銘打ったツアーで全米の小規模なコンサートホールを予告無して回るという吟遊詩人ライヴを収録。ジプシー風の白塗りは旅芸人のルーツに回帰した原点振り返りの意味があったという。
●ハロー・ピープル『Have You Seen The Light』
67年にニューヨークでデビューしたB級サイケバンド「ハロー・ピープル」。トッド・ラングレンのバックバンドも務めた実力派。メンバー全員ピエロ風の白塗りで映画『時計じかけのオレンジ』をオマージュした。サウンド的にはB級ソフトロック。67年〜75年の活動期間に7作のアルバムをリリースしたから結構人気があったようだ。
●ゴーゴーズ『ビューティー&ビースト』
78年にロサンゼルスで結成されたオールガールバンドThe Go-Go'sの81年のデビューアルバム。厳密にいうと白塗りではなくお化粧パックだが、素顔を隠した姿でデビューしたのは、白塗りアイドルと同じ変身願望かもしれない。下着で歌うランナウェイズに対抗して女子のキュートさで世界的人気を博した。
●遠藤ミチロウ『The End』
福島県二本松市出身。コケシドール、バラシ、自閉体、ザ・スターリン、Michiro,Get the Help!、ビデオ・スターリン、NOTALIN'Sなどバンド活動を経て還暦を越えた現在も精力的にライブ活動を行る日本を代表するパンク歌手。ポジパン、ゴス、ヴィジュアル系などロック界に白塗りは数多くいるが、全裸で放尿して臓物投げるミチロウほどスキャンダラスな白塗りはいない。
●山下洋輔トリオ、ジェラルド大下、大駱駝艦『嵐』
さすがにジャズ界に白塗りはおるまいと思ったら、やはり居ました掟破り。格闘技ジャズで世界を震撼させた山下トリオが、76年に麿赤児率いる舞踏グループ「大駱駝艦」とジョイントしたライヴドキュメント。激烈なフリージャズに加え白塗り集団の足音、うめき声、セリフ、何やらガオーッガバガハとかいううなり声などが収録された地下音楽の饗宴。
●BiS『WHO KiLLED IDOL? 』
現在は「顔面白塗りアイドル」キカ・フロント・フロンタールを擁する新生アイドル研究会BiSは、旧メンバー時代から白塗りストだった。2014年のメジャーセカンドアルバム『WHO KiLLED iDOL』で墓穴の底から不気味に微笑むメンバーは亡霊なのか偶想か。最近ペリ・ウブが奇麗になったともっぱらのうわさ。会いに行こうか久々に。
●NECROMONIDOL『NEMESIS』
アイドル界の白塗りの真打ち登場。記念すべき1stフルアルバム『NEMESIS』こそは新世代白塗りズムの第一戦。リリース日の2016年2月からはやくも1年半が過ぎ表現のパワーが最高潮、全身全霊想いを込めてパフォーマンスを披露する今宵のネクロ魔ワンマン@恵比寿リキッドルーム、君もぜひとも時代の目撃者になってみないか?
NECRONOMIDOL - ABHOTH 白塗り百鬼夜行ドキュメント
ネクロ魔の
ワンマン行けなく
なりにけり
遠くにありて
思うしかなし
いよいよ本日開催!
NECRONOMIDOL
ワンマンツアーFINAL
SCREAMING FOR VENGEANCE」
BEYOND THE REALMS OF DEATH
9月30日(土) op18:00/st19:00
恵比寿LIQUIDROOM
ネクロ魔BAND有り
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