一昨日、同い年の同僚とランチ中に80年代女子バンドの思い出からゼルダの話になった。ボ・ガンボスの故どんとと結婚したベースの小嶋さちほ(チホ)は現在沖縄在住らしいけど、ヴォーカルの高橋小夜子はどうしてるか知ってる?という話になり、あとでググってみたら、サヨコ本人のサイトを見つけた。元じゃがたらのOTO(g)とアフリカタイコの奈良大介(perc)とのユニット「サヨコオトナラ」を中心に、アースデイ、フジロックなど各地のオーガニック系イベントで活動中。後期ゼルダのワールドミュージック的な世界観を引き継いだ大らかな歌を聴かせる。
●サヨコオトナラ
一方チホはどんとの死後に接近した精神世界にインスパイアされ音魂瞑想法を授かり、全国の神社仏閣、神事での音魂奉納、自然の中での瞑想ツアー、ワークショップ、巡礼コンサート等で活動中。サイキックパワーに満ちた歌声とライア(竪琴)演奏を聴かせる。
●小嶋さちほ
今年の3月24日にソニーミュージックのサイトで『ゼルダ1985-1990』と題された6枚組ボックスがリリースされたことを発見。『空色帽子の日』(1985/10/21) 、『C-ROCK WORK』(1987/4/1) 、『Dancing Days』(1988/6/22) 、『SHOUT SISTER SHOUT』(1988/10/21) 、『D.R.O.P.』(1989/9/21)の5枚のアルバムと映像作品『Dancing Days』(1990/9/21)のDVDを収録。 17年に亘るゼルダの歴史の中で「ゼルダがもっとも大衆性をもち、はじけた時代」(高橋さよこ)の集大成。
●ZELDA(Late 80's)
さらに昨年12月にネットにアップされたこんな記事も発見した。
ZELDAクロニクル
80年代初頭~90年代半ばにかけて活躍したバンドZELDA。そんなZELDAへのオマージュを捧げて命名したC-ROCK WORKの第一弾プロダクト『サブカルナヴァル』に収録された、本邦初とも言われるZELDA研究・評論。
「メンバーが全員女性のガールズバンドの草分け的存在であり、女性グループとしてもっとも長い活動歴を持つことで、ギネスブックにも記載されている」というゼルダの典型的プロフィールから太字部分をDeleteして、新たに「好奇心」をキーワードにPasteして紐解いた論調は、サブカル論として一般的に見ても興味深い。
●ZELDA(1982)
昼休みの会話を含め、同時期にゼルダ関連情報が重なったことは単なる偶然とは思えない。14年前にハワイで逝去したどんとの魂が天国から手引きしているのかもしれない。
80年代前半インディ時代の音源を含む集大成、さらにチホがゼルダ以前に参加していた女子バンド「ボーイズ・ボーイズ」の音源の発掘を強く望む。
この前の日曜日に部屋の模様替えをした時に、押入れのダンボールの中から、1979年7月21日池袋西武デパートCITYにてミラーズ、マリア023との対バン・イベントで当時高校2年生の筆者が撮影したボーイズ・ボーイズの生写真を発見した。思えばこれが今回のゼルダ現象の前触れだったのかもしれない。
●BOYS BOYS(1979.7.21):Kummy(vo)&Emi(g)
35年
ぶりに再会
少年少年女子
少ない音数で繰り広げるイマジネイティブな音世界は、まるでドアーズかジョイ・ディビジョン。
サヨコ嬢の歌詞も、日本語だからスッと入ってくるんだよなぁ。声質も心地よい。
いいなぁ。
コメントありがとうございます。
ゼルダは初期と後期で音楽性や世界観が違うように思いますが、一貫しているのは、聴き手を包み込む母性愛だと思います。サヨコさん、チホさんお二人とも、オーガニックでスピリチュアルな世界を追求しているのも頷けます。
ほんとうに素敵なバンドですね。
検索でたどり着きました。
そんな音楽のことに詳しいわけじゃないですが、個人的には初期のゼルダの『うめたて』に始まるパンクっぽい刹那性に満ちた『Ash-Lah』や『Question-1』、子供時代の幻想性を引きずった『小人の月光浴』などが白眉で、『浴ビル情』あたりまでの前期ZELDAは、今聴いてもロックだなーと思います。
子供の目を失っていない「少女ロック」というか。
ゼルダの現実に向き合いながらも女性バンドにありがちなセクシーさへ逃げない姿勢は少年ナイフなどへインスピレーションを与え、昨今話題のBABYMETALまで少女ロックの系譜として流れている気がしますね。
もっともっと再評価されていいカッコイイバンドだと思います。
コメントどうもありがとうございました。
「少女ロック」とはいい言葉ですね。「女子」よりも無垢なイメージで。
個人的にはZELDAの前身BOYS BOYSの音源を聴きたいです。
ZELDAはFUKUOKAliveの神かかった盛り上がりが忘れられません
(その反対に、盛り下げちってたまりかねた他バンドがラスト曲で全員出てきちゃったECHOSの悲惨さがw)
SAYOKOさんは思いがけない旦那様の早逝もありましたが
音楽の道を見失うことなく続けておられるのが救いです。
何度聞いても、観ても、素晴らしいバンドです。
79年1月に渡米したので同じ空間を共有はしていませんが、写真、映像懐かしいですね。
ちほちゃんの近況もわかってよかったです。
こちらこそびっくりです。ブログを見つけていただきありがとうございました。
この時代のことも時どき書いていますので、これからも御覧ください。
よろしくお願いします。
管理人miro