A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

久方ぶりのノイズ特集~THE DIG No.51

2008年01月02日 17時13分43秒 | 素晴らしき変態音楽
シンコーミュージックの音楽雑誌「THE DIG」の最新号に"FEEL THE NOISEノイズ・ミュージック~雑音の果てに"としてノイズの特集記事が掲載されている。アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(まだ活動中だって!最新アルバムが間もなく出るらしい)のブリクサ・バーゲルトの最新インタビューを核に、70年代後半から現在に至るノイズの歴史を紐解く総括的な特集だ。
3年くらい前まではMSBRの故田野幸治さんが主催していた雑誌「電子雑音」と海外のイズアーティストの招聘により、日本におけるノイズ・シーンがかなり活況づき、過去現在問わずノイズがかなり支持された状況があった。また「スタジオボイス」誌がノイズ特集号を出したり、「Quick Japan」が特集したり、ノイズは音楽シーンにおいてある程度有力な存在だった。Disk Unionのノイズ/アヴァンギャルド・セールにはかなりの数の愛好家が朝早くから並んだものだ。
それが2005年の田野氏の急死以降、ノイズの今を情報として伝達するメディアも無くなり、最近は少しシーンが停滞している感がある。
そんな時期にメジャー雑誌「THE DIG」の特集である。これは喜ばしい事だ。小野島大氏の総論はノイズ最初期から分かり易く歴史を紹介したもので初心者にも分かり易いし、非常階段のJOJO広重氏による記事は日本のノイズ・シーンに関して目から鱗の秀逸なものである。ディスク紹介は余り偏りなく世界のノイズを取り上げている(私も微力ながら協力させていただいた)。
従来からのノイズ・マニアにとってはあれが抜けてる、これに言及してない、など不満は色々あるかもしれないがRadioheadが表紙のメジャー雑誌での特集は意義のある事だと思う。これをきっかけに停滞気味のノイズが少しでも盛り上がりを見せてくれれば嬉しい。JOJOさんの書いているように、"ノイズには全ての音楽が詰め込まれた豊穣なサウンド・パワーがある"のだから。

雑音と
ノイズの違いは
意志の有無

年末のゆらゆら帝国のライヴのゲストにインキャパシタンツが出演した。さすが坂本慎太郎、わかっている。
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