光束夜の金子寿徳氏の突然の死からこの日が丁度一周忌。金子氏ゆかりのアーティストが集まり、氏を偲ぶ演奏会が行われた。毎度の裏窓企画で、タイトルは「オリーブとカタコム」と読む。参加アーティストは灰野敬二(vo,g)、工藤冬里(kbd,g)、工藤礼子(vo)、白石民夫(sax)、ミック(vo,b)、高橋幾郎(ds)の6人。昨年9月1日吉祥寺曼荼羅で行われたライヴの続編といった顔ぶれである。灰野さん曰く吉祥寺マイナーの同窓会。70年代終わりの日本のアンダーグラウンド・シーンの再現。ポリスの再結成を観に行くのと同じ感覚だ。違うのは全員現在でもアンダーグラウンド・シーンを象徴する存在として現役で活躍していること。これは重要なポイントだ。
平日ということを差し置いても動員が寂しい。フロアはガラガラである。各アーティストの知名度を考えるともっと入ってもいいと思うのだがこれだけ濃い面子になると逆に恐怖感があるのだろうか?
全員一緒の演奏。ヴォーカルがミック(光束夜の曲)→灰野(アコギで「Born To Be Wild」の日本語ヴァージョン)→白石(アジ演説)→礼子(清浄な"歌")と進行していく。演奏は硬質なインプロ。灰野さんはいつも通りの轟音ギター演奏。冬里氏の暴力的なオルガンがドアーズを思わせる。後半にはスライド・ギターも弾く。白石氏は時折ステージを降りて観客に交じりサックスのフリークトーンを鳴らす。PAを通しても生音でも関係なく高周波音が響く。ミックさんはベースを置くとピンクのレースの布を手に踊る。ひらひら舞うレースが天国の金子さんへの惜別のようだ。最後は再びベースを持ち光束夜の曲を基にしたインプロ。80分の哀悼の演奏だった。
多少とりとめのない混沌とした演奏だったかもしれない。でもこういうカオスこそ金子さんが愛したものなのだ。
終演後楽屋に挨拶に行き、礼子さんの最新CD「塵をなめる」に礼子さん、冬里さん、灰野さんのサインを貰う。灰野さんはここ2日間体調が悪くて何も食べていないそうだ。モダーンミュージックの生悦住さんもいて、猫好きの灰野さんが工藤家の暴れ猫を手なずけた話、三上寛さんの息子が幼い頃灰野さんを見て「ばか!」と呼んだこと、など面白い話を伺った。
騒音で
眠れる魂
呼び醒ます
15000円で買った灰野/My Cat Is An AlienのスプリットLPがCD化された。タイトルは「Cosmic Debris Vol.III」。灰野さんのライヴ会場で買えます。
映像は2001年大阪での光束夜のライヴ。
平日ということを差し置いても動員が寂しい。フロアはガラガラである。各アーティストの知名度を考えるともっと入ってもいいと思うのだがこれだけ濃い面子になると逆に恐怖感があるのだろうか?
全員一緒の演奏。ヴォーカルがミック(光束夜の曲)→灰野(アコギで「Born To Be Wild」の日本語ヴァージョン)→白石(アジ演説)→礼子(清浄な"歌")と進行していく。演奏は硬質なインプロ。灰野さんはいつも通りの轟音ギター演奏。冬里氏の暴力的なオルガンがドアーズを思わせる。後半にはスライド・ギターも弾く。白石氏は時折ステージを降りて観客に交じりサックスのフリークトーンを鳴らす。PAを通しても生音でも関係なく高周波音が響く。ミックさんはベースを置くとピンクのレースの布を手に踊る。ひらひら舞うレースが天国の金子さんへの惜別のようだ。最後は再びベースを持ち光束夜の曲を基にしたインプロ。80分の哀悼の演奏だった。
多少とりとめのない混沌とした演奏だったかもしれない。でもこういうカオスこそ金子さんが愛したものなのだ。
終演後楽屋に挨拶に行き、礼子さんの最新CD「塵をなめる」に礼子さん、冬里さん、灰野さんのサインを貰う。灰野さんはここ2日間体調が悪くて何も食べていないそうだ。モダーンミュージックの生悦住さんもいて、猫好きの灰野さんが工藤家の暴れ猫を手なずけた話、三上寛さんの息子が幼い頃灰野さんを見て「ばか!」と呼んだこと、など面白い話を伺った。
騒音で
眠れる魂
呼び醒ます
15000円で買った灰野/My Cat Is An AlienのスプリットLPがCD化された。タイトルは「Cosmic Debris Vol.III」。灰野さんのライヴ会場で買えます。
映像は2001年大阪での光束夜のライヴ。