A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

イタリア産、大地と交信するドラム&エレクトロ・デュオ『TRRMA'』2019年2月来日ツアー

2018年11月08日 00時57分49秒 | 素晴らしき変態音楽


モノクロの胸像が掘り出された大地の底から湧き出すクリック音と地下に眠る蟲たちをパニックに陥れる重低音の振動が、灰色の孤独の帷を切り裂きジャックナイフの如く一念勃起させる。怒張した大脳皮質の表皮に刻まれた襞は痺れながら洗脳運動に玩ばれる。不整脈の乱打と律動が精神分裂を促すように耳核を愛撫する。闇の中の二者の弄り合いは、ジャズではなくエレクトロでも、ましてやノイズでも有り得ない。巻き舌でトゥルレ魔と発音するというイタリアの二人組音楽ビジュアルユニットが「TRRMA'」である。

TRRMÁ || ... || Dalek Session #18


メンバーは、ジョヴァンニ・トディスコ Giovanni Todisco (perc)とジュゼッペ・カンディアーノ Giuseppe Candiano(synth)。2015年に結成され、イタリア内外の音楽フェス、ギャラリー、アート・スタジオ、クラブの現代/実験音楽シーンで活動する。これまでイタリア、フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリア、スイス、スロベニア、マケドニア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、セルビア、ボスニア、ポーランド、ラトビア、リトアニアをツアー。常に音楽シーンの新しい動きに目を光らせて、ハイクオリティなレコード/ライヴを進化させている。



彼らのユニークなプロジェクトが「MISSION(使命)」。前衛性と先祖代々の遺産の普遍性を引き出すことによって原始的な音の経験がもたらそうとする試みである。具体的には機材を歴史的または景観的に有名な土地へ持ち込んで演奏する。それを動画に記録することで、全世界へ公表する可能性が担保されるのである。

TRRMA' - MISSION - (1)BUZLUDZHA


https://trrmaduoband.bandcamp.com/

テラの海
テプラの海鳥
ルネサンス

2019年2月に来日ツアーが予定されている。

TRRMA' JAPAN TOUR February 2019
2/02 東京@Nine Spices
2/03 青森@サブライム
2/04 札幌@サウンドクルー
2/05 盛岡@TBA
2/06 仙台@バードランド
2/09 郡山@ピークアクション
2/08 東京Hikari no Uma
2/09 磐田@FMステージ
2/10 名古屋@なんや
2/11 岐阜@キングビスケット
2/12 大阪@Bears
2/13 神戸@Louie Louie
2/14 大分@ATホール
2/15大牟田@Fuji
2/16 福岡 @ Gig bar
2/17 萩@新玉ねぎ畑
2/18 防府@ Hindo- YO
2/19 広島@オーティス
2/20 岡山@Crazy Mama Studio
2/21 大阪Hokage's Club
2/22 奈良@ネバーランド
2/23 京都@ソクラテス
2/24 彦根@ダンスホール紅花
2/25 東京 Odawara???
2/26 東京Bonobo
2/27 東京Club Goodman
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【告知:11/25(日)開催】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.19〜ライヴゲスト『One Third Of Paganz』(Chihiro S. & Tarot 続木)

2018年11月07日 01時23分13秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.19
Nuit païenne en novembre


2018.11.25 sun DJ Bar 渋谷EdgeEnd
18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink

盤魔殿DJ ALL STAR
    +
Special Live(投げ銭ライヴ)
One Third Of Paganz
Chihiro S. (vo, saz, MEL9) & Tarot 続木 (violin, chorus)


音楽で交歓する快楽空間
Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!
★来場者にZINE『盤魔殿アマルガム』無料進呈!


Special Live
●One Third Of Paganz


LACRYMOSAのChihiro S.と民族音楽プログレの佐藤圭一による、民族楽器とシンフォニック・ロックの絶妙な絡み、チェンバー風味の緻密なアレンジと、豪快なダイナミズムを持つ唯一無二のグループ「まぼろしペイガンズ」の3分の1のメンバー編成による盤魔殿の為の特別プロジェクト!1時間近いロングセットライヴを予定(投げ銭制)。

MEMBERS:
Chihiro S. (vo, saz, MEL9)
’80年、KATRA TURANA にベーシストとして参加。ソノシート/コンピレーション/1stアルバムを録音。
’82年にアコスティック編成のチェンバー・ロック・バンド、LACRYMOSAを結成。室内楽/現代音楽的な作曲/編曲面でも、注目を集め、’84年の1stアルバムは、英レコメンデッド・レーベルのディストリヴュートにより、海外でも高い評価を得る。
’85年にGOLDEN AVANT-GARDEを結成。以前の作曲技法を踏襲しつつ、エレクトリックなサウンドと、スペーシーな効果音で新たな一面を提示。
’90年にLACRYMOSAを再編、’94年に2ndアルバム「破船の歓び」をリリース。’90年代半ば以降ZIPRESSEN、細川正彦等のアルバムをプロデユース。
’98年に結成したOPTIONIUMで、ドイツの伝説的ドラマー、マニ・ノイマイヤーと’99年に、シルバー・エレファントで共演。
’90年代後半から、微分音追求のため、トルコの弦楽器sazを手にし、細田茂美とのデュオDowner Oneでアルバムを3枚リリース。アシッド・フォーク路線に、持ち味であるチェンバー風味を加えた作風。
Euro Rock Press 誌初代編集長であり、プログレッシヴ・ロック系音楽ライターとしても著名。古くはフールズ・メイト誌/マーキー誌などでの活動も、よく知られている。LP/CDライナー執筆多数。

Tarot 続木 (violin, chorus)
大学在学中より、ロック・ポップスをフィールドとした、バイオリン弾きとしての活動を開始。
2004年「ばんどえんど.」結成。シングルCD 「うどん」にてメジャーデビュー。プログレ、ジャズ、演歌等をミックスした曲調と、破壊的な演奏で注目を集める。
現在、「Ambrosia」「Westenpals」「砂山続き」「あきらめのない世界」などのユニットで活動する他、インディーズアーティストへの曲提供、アレンジ、プロデュースを行なう。
ECHO Records 主催。

One Third of Paganz pv



異端DJの聴かせどころ
●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
「人生はカットアップだ」とはバロウズの有名すぎる言葉ですが、まあ自分もツギハギだらけの酩酊人生を半世紀にも渡って生きてきた訳で、なんと言いますか「人生はコラージュとサイケデリックだ」と…あと知らずにキノコ食わされて(と証言してる)「助けてー」と交番に駆け込み日本のM Mカルチャーにトドメを刺した伊藤英明氏に捧げてのDJでもありますね今回は…

The Tape-Beatles - Listen to the Radio

A song by plunderphonics group the Tape-Beatles, from the album A Subtle Buoyancy of Pulse.




●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
今回はフィメール・ヴォーカル特集第2弾!(笑) しかもジャパニーズ・フィメール・ヴォーカリスト限定です!!シャウトからウィスパーヴォイス、アコースティックからハードコア、ラップからリン・ミンメイまで(笑)、まさに花びら大回...いやいやヴァラエティに富んだマテリアルをあなたのハートにお届けしちゃいますぞ!




●DJ Paimon a.k.a. Moppy
今回は日本のアシッドなフォークを中心に選曲予定です。

Tokedashita Garasubako — Anmari Fukasugite



●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
今回はズドンと重たい音を中心に廻させていただきます…




●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
念願の「まぼろしペイガンズ」ゲスト出演を祝して「私の考えるペイガニズム」を特集。ジョスカン・デュプレ/バルトーク/パイプオルガン/PSYCHOMODO さかしま/悪魔巣取金愚/堕天使ロック/魔法少女/アシッドフォーク/四畳半フォーク/百均フォーク/One Hundred Folks

夢眠ねむ|魔法☆少女未満|わくわく運動会@MOGRA 秋葉原


●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
レアフォーク中心にDJします。もちろんアナログ中心です!


●DJ Bothis a.k.a. 山田遼
今回のテーマは「書物に付随する音楽」です。世の中にはCD等の音楽メディアとセットで出版される書物が存在します。身近なお方だと本イベント「盤魔殿」主宰の<剛田武(著) 『地下音楽への招待』 (ロフトブックス) (2016)>、<J・A・シーザー (著), 宇田川岳夫 (著), 井上誠 (著)『J・A・シーザーの世界[完全版] “天井桟敷"から“ウテナ"まで、世界が認めた音楽家の軌跡』 (DU BOOKS) (2016)> など、書物により紹介されたアーティストの音楽や書物そのものの世界観が表出したCDをセットで出版される方々がおられます。そのほかにも面白い出版がいくつかありまして、2015年に映画『神々のたそがれ』(アレクセイ・ゲルマン監督)が公開された際に、Hair Stylistics(中原昌也)が映画内で使われた効果音等をリミックスして製作された作品『HARD TO BE A GOD REMIX』がCD-Rとして映画のパンフレットと共に渋谷の映画館「ユーロスペース」で販売されました。また、日本のロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のボーカル・ギター後藤正文が発表した小説<『YOROZU~妄想の民俗史~
』(ロッキング・オン) (2017)>に読書用のオリジナル・アンビエント音源収録のCDを付録するなど、面白い出版作品にここ最近触れる機会が多いです。こういった作品群を中心に選曲していきます。

15年掛けて製作された巨編!映画『神々のたそがれ』予告編



盤魔殿
19回目の
神経快楽

The Rolling Stones - 19th Nervous Breakdown - Live
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【JazzTokyo#247更新】ウェストコースト・アンダーグラウンド通信第2回:モー・スタイアーノ/シェルドン・ブラウン・グループ/PG13(フィリップ・グリーンリーフ)

2018年11月04日 00時03分59秒 | 素晴らしき変態音楽


音楽ウェブサイト『JazzTokyo - Jazz and Far Beyond』最新号が公開された。カバーストーリーはアート・ブレイキー、小杉武久追悼特集。剛田武はアメリカ西海岸のユニークな音楽シーンを探るレント・ロムス/ウェストコースト・アンダーグラウンド通信」と2枚のアルバム・レビューを執筆した。

●レント・ロムス/ウェストコースト・アンダーグラウンド通信 再2回

ウェストコースト・アンダーグラウンド通信 第2回:Moe Staiano Large Ensemble, Noertker’s Moxie, Pikuva Sielu

破壊から創造へのシンフォニックな儀式に燃えたオークランドの夏の夜
ミュージシャンにしてレーベル・オーナー、レント・ロムスによるアメリカ西海岸即興シーンの今を伝える連載第2回。パンク美学を実践する実験音楽家モー・スタイアーノによる衝撃的なパフォーマンス『ピアノの死』などをドキュメント。

DEATH OF A PIANO- Moe Staiano Ensemble @ Church of the Buzzard



●シェルドン・ブラウン・グループ/ブラッド・オブ・ジ・エア

#1559『Sheldon Brown Group / Blood of the Air』

伝説的シュールレアリズム詩人と21世紀のインプロヴァイザーの血の繋がり

今は亡きシュールレアリズム詩人の生前のポエトリー・リーディングと今を生きる前衛ジャズの共演は、ビート・ジェネレーションの血が受け継がれる西海岸の即興シーンの豊潤さの証である。

Sheldon Brown’s Blood of the Air 7-27-17 16th Annual Outsound New Music Summit



●PG13(フィリップ・グリーンリーフ)/PG13

#1558『PG13 / PG13』

ペットロスから産まれた怒濤のプログレ・メタル・ジャズ
サックス/ギター/ドラムによる重金属&変拍子&前衛ジャズが、ウェストコースト・アンダーグラウンドの雑食性ハイブリッドの優位性を暗示する。

Jim Black, Steuart Liebig, GE Stinson, Phillip Greenlief 2018-09-18 Blue Whale - Set2 (cvGE


西海岸
雑食主義者の
棲む処

▼12年前の『ピアノの死』の演奏。
MOE!KESTRA -Death of a Piano
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