山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

環境破壊

2009年05月03日 | 自然


昨日の産経新聞に掲載れていた記事が目にとまりました。

大阪自然環境保全協会(大阪市北区)などは、「タンポポ地図」を作成しようと「タンポポ調査・西日本2010実行委員会」を組織。

日本固有のタンポポが住めなくなった現状を通して、環境破壊の実態を訴えているそうです。
都市化が進むにつれ、外来種が増え在来種の肩身が狭くなっています。

外来種は花粉に関係なく単独で種子を作れますが、在来種は虫が花粉を運んでくれないと繁殖できないそうです。

と言うことは、今までの営みが変わると自然体形が崩れ、虫たちがいなくなると在来種は子孫を作る事ができなくなり、絶えていく事になります。

小さな花の調査ではありますが、このことにより身の回りの自然環境がどのように変わっているか自覚し、自分のできることから実践していかなければと。

山に咲いているタンポポは、よく見るとどれも在来種ばかりです。

ここはまだ自然が保たれているようです。

これからもこの自然を次の世代につなぐためにも田んぼを荒らさないように続けていきたいと思っています。


ちなみに西洋タンポポと在来種との違いは、

①花の下にある総苞(そうほう)外片という緑色の部分が反り返っているのが外来種、総苞外片が花に密着しているのが在来種です。

②在来種は春だけ咲きますが、セイヨウタンポポは度々咲いて沢山の種子を作ります。

③在来種は虫によって受粉し種子が出来まうが、セイヨウタンポポは花粉なしでも種子を作ります。虫の少ない都市では在来種にとって不利です。