20歳ころの湯浅誠氏と会って、イラーク支援の為の助言を得ていた頃、一方で私は、外国の支援より日本で困っている人達の支援のほうを優先すべきであるとも思っていた。それは、日ごろインド旅行に行って、古着などを特にヒマーラヤ地方の人達に上げて来たりしていたが、日本にも野宿する人達がいるのだから、その人たちの困窮をまず救済しなければならないのではないかと思っていた。しかし、現実にはその貧困層との接点は見付けられなかった。私とインドに行く人達の中には、ネパールの子供の里親になる人もいた。それはそれで好いのだから、それに異論は挟まなかったが、日本にもそのような子供はいるのではないかと思っていたし、日本が金持ちというのは一部だけではないかと思っていた。。そのような思いを当時湯浅誠氏に話したかどうか覚えていないが、湯浅誠氏は、その私の思いをこの20年で実現してくれたのだ。彼は活動を始めて、そのような人達からの接近がえられるのに数年かかったことが分かった。押し付けるわけにはいかないのだから、求められて始めて相談に乗るというやり方である。それから貧困層の奥の深さを知ることが出来たのであろう。
今となると、私が出来るのは、収入の一部をカンパするくらいだ。彼のNPO「もやい」からは、わざわざ、絵で全員が頭を下げ、遠方からの支援ありがとうございますというハガキが来た。そういうところは、『国境なき医師団』と似ているが、国境なき医師団に寄付すると、それは、所得税から、寄付行為として減税され、その寄付をなんどもしてほしい旨しょっちゅう求めてくるようになる。一番気楽だったのは、郵便貯金の利子の一部を寄付して福祉につかって貰うのだったが、郵便局の民営化とともになくなった。これなどは残念なことである。「もやい」もそのうち、所得税減税の手続きをすれば、カンパを集めやすくなるであろう。
今となると、私が出来るのは、収入の一部をカンパするくらいだ。彼のNPO「もやい」からは、わざわざ、絵で全員が頭を下げ、遠方からの支援ありがとうございますというハガキが来た。そういうところは、『国境なき医師団』と似ているが、国境なき医師団に寄付すると、それは、所得税から、寄付行為として減税され、その寄付をなんどもしてほしい旨しょっちゅう求めてくるようになる。一番気楽だったのは、郵便貯金の利子の一部を寄付して福祉につかって貰うのだったが、郵便局の民営化とともになくなった。これなどは残念なことである。「もやい」もそのうち、所得税減税の手続きをすれば、カンパを集めやすくなるであろう。