芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

『責任を伴う新時代』を切り開こう

2009年01月22日 | Weblog
父親がケニヤ人である黒人系のハーフ、オバマ氏が米国大統領に就任した。60年足らず前だったら、父親は給仕もしてもらえないような立場であったその息子が、米国大統領という晴の舞台に立っていると、自ら公言している。これは、白人至上主義者にも恵まれない黒人を初めとする有色人種にも受け入れられる言葉であろう。就任演説は融和を重視する基調になっている。Foolish Bush 前大統領の覇権主義、軍国主義を否定している。未来に希望を見いだす為、米国民の一人一人が責任を負い、新しい時代を切り開こうという宣言だ。原文は、new era of responsibility と言っていたと思うが、NHKも『河北新報』も『新たな責任の時代』と訳して大見出しにしている。これは、日本語に特有な曖昧な表現に訳している。原文で言おうとしているのは、『責任を伴う新時代』を切り開こうというのだ。