鈴隆など、登米の商工会の人達が中心になって、「もうす」という登米を宣伝する雑誌が去年発行されたが、北上連邦の助成を得てまた今春発行することになったという。この広告費の集めにくい時期に出来ることになり、結構なことである。鈴隆がその編集にあたり、私に『登米に残る洋館』という題で、原稿を依頼して来た。正月明けに、先ず、第一候補となる物産館『遠山の里』の向かいの旧洋裁学校の持ち主に掲載許可を求めて電話した。今は仙台に住んでいるそうで、多忙を極めているから電話はしないでくれとのことであった。その建物を将来どうするかも聴きたかったが、仕方がない。前に『登米物語』を出版するときも江戸時代の建物について、原稿を書いてから見せて掲載許可を貰いに歩き回ったが、断られて相当量の原稿を棄てることになったので、今回は、4~500字ということで、いくつかの洋館を順序を追って書かないと、紙数が足りないから、事前に聴いて歩くことにしているが、この方のように仙台在住の方が何人かいるようだ。近所の人に洋館の持ち主とその電話番号が分かれば教えてもらわなければならない。一月半ばの締め切りが迫って年末の依頼のわりに手間がかかることになる。年末年始に電話をかけるわけにもいかなかったので、これから許可を取らなければならない。その辺を編集する側は分からないらしいが、登米の為にすることであるから、引き受けたが、これから上京したりする前に仕上げてしまわなければならない。分かる範囲でしか書くことは出来ない。