芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

派遣村に70歳代の女性ボランティア

2009年01月13日 | Weblog
『河北新報』に辺見庸が『水の透視画法』という文章を連載している。文章に凝る人で、しかも物事をしつこく追求して書いているので、面白く、愛読しているが、13日の文化欄に載った「年初のたより」「こころばえと憂愁と」というサブタイトルで、書いている中に、いつもくれる70歳代の女性が珍しく元旦より遅れてくれた年賀は、いつもの細かい字で新年の決心などを書き込んで来るのが、今回は、のっけから「轍鮒の急にたちあがれ!」と記し湯浅誠氏が村長を務める日比谷の派遣村で飯炊き、ゴミ拾いなどのボランティア活動をしたという内容だったそうだ。東京近郊の人かどうか知らないが、宿泊もその派遣労働者達と一緒にしたのかどうかわからないが、あまりに元気で、私にはとても真似が出来ない。以前のプログで私は、もうボランティアは出来ないから、せめてカンパを送るくらいだと記したばかりで、このように元気な後期高齢者がいるのに驚いた。それにしても、テントに宿泊しながらそのようなことをするには、身体がついて行けないと思うが、私はやはり、田舎からせいぜい応援するだけである。70歳代でそこまでするというのは、あるいは、せずにいられないほどにことはそれほどに急を要しているということか。そこまで深い理解をしている人は、おそらく、今の政治の無策を憂いてのことであろう。世も末と思っておられるのであろうが、ここに現れているのは、そのような考えをお持ちの方の本の一部と思われる。