浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

久しぶりに

2012-09-16 08:50:47 | 日記
 今日の新聞記事を見ると、中国各地で「尖閣問題」に関わった抗議デモが繰り広げられ、日系企業などが襲撃された、という。


 領土問題は、狭隘なナショナリズムに火をつける可能性があるので、注意深く対処すべきであった。日中の指導者は、かつて「尖閣問題」については、未来の世代に解決を任せるという賢明な決定を下していた。

 ということは、中国の指導者は、日本による支配を承認していたことになり、日本は火を噴かないように、静かに支配を続けていればよかったのだ。

 今回の騒動の発端は、石原都知事のパフォーマンスにある。なぜ石原は、わざわざアメリカで「尖閣」を東京都が購入するということを発表したのか、理解に苦しむ。

 石原のパフォーマンスが、火をつけたら燃える可能性があるところに火を投じたのである。

 日本の経済は、中国なしには成り立たない。輸出入においても、今詳しい数字は忘れたが、最大の相手国である。

 いったいこの対立で何が生まれるというのか。対立することで、両国の国民が幸せにでもなるというのか。

 特定の政治家や一部の人間が、なんらかの利益を得るために、あるいはおもしろ半分に対立をあおる。

 アメリカにおけるムハンマドを貶める映画製作も同様だ。これによりアラブ世界で、反米の嵐が吹き荒れている。誰かがこれで利益を得るのであろうが、それにより大きな被害が生じるのだ。

 そしてその被害は、庶民にしわ寄せされる。冷静に、対立によって誰がトクをするのかをじっくりと見つめるがよい。

 扇動される対象にされるのは、まっぴらごめんである。
コメント
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