4月から開幕となる大阪万博。もちろん、わたしは行くつもりはない。そのような気持ちの人が多いようだ。だから、入場券が売れない。今もってパビリオンは完成しておらず、パンフレットもいまだにない。入場券を買おうと思えば、個人情報、身体の情報まですべて教えなければならない。その情報は、企業に提供されるらしい。
大阪万博は不人気で、参加者が少ない。その万博に、たくさんの税金が投入される。これも無駄遣いである。
大阪万博は失敗することは確実である。
しかし、である。大阪万博は目的ではない。大阪万博は、夢洲に建設されるカジノ、カジノのために、地下鉄などのインフラを整備するための手段である。政府や大阪府、大阪市を牛耳っている維新、そして万博協会、いずれも万博を成功させようという熱意がまったく感じられないのは、だから当然なのである。
とにかくカジノのためのインフラなどの整備が目的なのだから、大阪万博が失敗しても、それはどうでもよいことなのである。
賭博が禁止されているのに、日本は賭博が盛んである。なぜか。一部の賭博が国家によって公認されているからだ。パチンコ、競艇、オートレース、競輪、競馬、宝くじ、サッカーくじ。言うまでもないことだが、賭博は、胴元、主宰者にカネがはいる。自治体や政府などが、これらの賭博事業に関わっている。カネ儲けのためである。
これにカジノが加わるのだ。
すでに、ギャンブル脳となっ治療を受けている人が増えている。あるいは、ギャンブル=賭博に狂って、破産する人もいる。ギャンブルに狂って、家庭を壊す人もいる。
夢洲で行われる万博、カジノ。夢洲でおこなわれるものは、人びとの夢を奪うのである。
カジノ業者は、国や自治体からの手厚い保護のもとにある。万博も、カジノ業者のために開催されるのである。