都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「熊谷直人 pd - exhibition『p』 - 」 ギャラリーテオ
ギャラリーテオ(品川区東五反田2-5-15)
「熊谷直人 pd - exhibition『p』 - 」
7/18-8/1
植物をモチーフに、その存在感や気配を表現する(画廊サイトより引用。一部改変。)熊谷直人のペインティングを紹介します。ギャラリーテオで開催中の「熊谷直人 pd - exhibition『p』 - 」へ行ってきました。
陽の差し込む窓も並び、グレーの床板と白の壁面で覆われたテオのスペースと、パステルカラーも鮮やかな熊谷の絵画との相性が良いと感じたのは私だけではないかもしれません。まるで陽炎のように草花の紋様がゆらめくその『大地』は、赤や紫、そして緑などの『花畑』を包み込みながら、照明や時に外の光を浴びて、大きく深呼吸するかのように伸びやかに広がっています。爽やかな風と草木や花の色、そしてその匂いすら漂うようなまさに気配を感じさせていました。決して凝った作風ではありませんが、そのシンプルさが逆に好感を持てる作品と言えるかもしれません。
塗りこめられた絵具の質感もまた特徴的ではないでしょうか。色の線は白の面に沈み込むように伸び、表面は若干の凹凸を思わせるような厚みがありました。もちろんこれは決して絵具を上から削ったわけではなく、あくまでも色を重ねて生み出した画肌とのことでしたが、紗幕に覆われたような色の花束は、まるで白昼夢のような幻想的な景色を生み出しています。
なお本展は二部構成です。8月の会期終了後、今度は9月より絵画に替わってドローイング作品が展示(9/5-9/19)されます。今回のタイトルのpとはペインティング、そしてもう一つのdとは言うまでもなくドローイングを意味するというわけでした。
8月1日までの開催です。
「熊谷直人 pd - exhibition『p』 - 」
7/18-8/1
植物をモチーフに、その存在感や気配を表現する(画廊サイトより引用。一部改変。)熊谷直人のペインティングを紹介します。ギャラリーテオで開催中の「熊谷直人 pd - exhibition『p』 - 」へ行ってきました。
陽の差し込む窓も並び、グレーの床板と白の壁面で覆われたテオのスペースと、パステルカラーも鮮やかな熊谷の絵画との相性が良いと感じたのは私だけではないかもしれません。まるで陽炎のように草花の紋様がゆらめくその『大地』は、赤や紫、そして緑などの『花畑』を包み込みながら、照明や時に外の光を浴びて、大きく深呼吸するかのように伸びやかに広がっています。爽やかな風と草木や花の色、そしてその匂いすら漂うようなまさに気配を感じさせていました。決して凝った作風ではありませんが、そのシンプルさが逆に好感を持てる作品と言えるかもしれません。
塗りこめられた絵具の質感もまた特徴的ではないでしょうか。色の線は白の面に沈み込むように伸び、表面は若干の凹凸を思わせるような厚みがありました。もちろんこれは決して絵具を上から削ったわけではなく、あくまでも色を重ねて生み出した画肌とのことでしたが、紗幕に覆われたような色の花束は、まるで白昼夢のような幻想的な景色を生み出しています。
なお本展は二部構成です。8月の会期終了後、今度は9月より絵画に替わってドローイング作品が展示(9/5-9/19)されます。今回のタイトルのpとはペインティング、そしてもう一つのdとは言うまでもなくドローイングを意味するというわけでした。
8月1日までの開催です。
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