都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「厚地朋子 - ヘビノス - 」 TARO NASU
TARO NASU(千代田区東神田1-2-11)
「厚地朋子 - ヘビノス - 」
6/26-7/25

1984年生まれの「新世代ペインター」(画廊HPより引用)、厚地朋子の作品を紹介します。TARO NASUで開催中の個展を見てきました。
厚地の作品は以前にも、同ギャラリーのオープニングで見ていたはずですが、今回の個展に接すると、その際に殆ど印象に残らなかったのが不思議でなりません。人気画家、ネオ・ラウホの影響を受けているというその画風は非常にアクが強く、うねりながらも厚みのあるストローク、またマスキング風の塗り、もしくはビビッドな色彩の全てが、絵具から熱気を沸き立たせるかのような力強さを見せつけていました。
人工と農村を織り交ぜたような風景、もしくは蛇の頻出する人物像など、やや謎めいたモチーフには好き嫌いも分かれそうですが、色、そしてそのタッチだけでも、例えば名画を見た時に感じるような独特な充足感を得られるのではないでしょうか。新世代ペインターという古びた言葉も、厚地にだけは次の展開に期待したくなる前向きなそれとして聞こえてくるほどでした。
私感ながら、TARO NASUで開催される日本人若手画家の個展は見逃せないことが多いと思いますが、その最たる一例として挙げるべき展覧会としても過言ではありません。
25日までの開催です。遅くなりましたがおすすめします。
「厚地朋子 - ヘビノス - 」
6/26-7/25
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1984年生まれの「新世代ペインター」(画廊HPより引用)、厚地朋子の作品を紹介します。TARO NASUで開催中の個展を見てきました。
厚地の作品は以前にも、同ギャラリーのオープニングで見ていたはずですが、今回の個展に接すると、その際に殆ど印象に残らなかったのが不思議でなりません。人気画家、ネオ・ラウホの影響を受けているというその画風は非常にアクが強く、うねりながらも厚みのあるストローク、またマスキング風の塗り、もしくはビビッドな色彩の全てが、絵具から熱気を沸き立たせるかのような力強さを見せつけていました。
人工と農村を織り交ぜたような風景、もしくは蛇の頻出する人物像など、やや謎めいたモチーフには好き嫌いも分かれそうですが、色、そしてそのタッチだけでも、例えば名画を見た時に感じるような独特な充足感を得られるのではないでしょうか。新世代ペインターという古びた言葉も、厚地にだけは次の展開に期待したくなる前向きなそれとして聞こえてくるほどでした。
私感ながら、TARO NASUで開催される日本人若手画家の個展は見逃せないことが多いと思いますが、その最たる一例として挙げるべき展覧会としても過言ではありません。
25日までの開催です。遅くなりましたがおすすめします。
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