東京都写真美術館にて『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』が開かれています

日仏を代表する写真家である本橋成一とロベール・ドアノーは、生まれた時代や地域こそ異なるものの、炭鉱、サーカス、市場といった同じテーマによるルポルタージュを残しました。



その本橋とドアノーの写真を紹介するのが『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』で、展示の見どころなどについてPenオンラインに寄稿しました。

日仏のふたりの写真家が見つめた市井の人々。『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』展|Pen Online

今回の展覧会ではふたりの写真家の作品を「劇場と幕間」、「街・劇場・広場」、「人々の物語」などのテーマに分けて紹介していて、例えば「街・劇場・広場」ではドアノーの捉えたレ・アール市場と本橋の築地市場の写真を見比べることができました。



ともにヒューマニズム写真家である本橋とドアノーは、常に市井の人々に寄り添い、共感をもって写し出していて、そこには厳しい社会の中で翻弄されつつも、慎ましく、また懸命に生きる人たちの誇りや輝きが表されているかのようでした。

このほか、ドアノーが晩年にパリ郊外をカラーで撮影した写真も見どころだったかもしれません。また本橋では2022年に奈良美智のアトリエを写した近作も公開されていました。


出品数は本橋125点、ドアノー111点の計236点と充実していて質量ともに不足がありません。なお本橋の『沖縄 与那国島』の11点、および『家族写真』の9点は美術館では初めての公開となります。


9月24日まで開催されています。

『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』 東京都写真美術館@topmuseum
会期:2023年6月16日(金)~9月24日(日)
休館:月曜日。(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
時間:10:00~18:00
 *木・金曜日は20時まで。ただし7/20〜8/31の木・金は21時まで。
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般800(640)円、学生640(510)円、中高生・65歳以上400(320)円。
 *( )は20名以上の団体料金。
 *7月20日(木)〜8月31日(木)の木・金曜日の17:00〜21:00はサマーナイトミュージアム割引:学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金。
場所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口より徒歩約7分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分。
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