◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「フランス最期の王妃」って?

2014-03-16 10:12:45 | 言葉についてあれこれ
                               王妃様!?

 YAHOO!テレビの番組表って一体だれが書いているのでしょうかねぇ、変な日本語満載なんですけど~┐( ̄д ̄)г。まずは変換ミス、「消して笑わない捜査主任」「そんな仮設を真面目に楽しく検証」「フランス最期の王妃マリー・アントワネット」「未知の国ハイちで一体何をしているのか?」「元公証人」など。ま、時間がない中でばばばっとやっつけているのでしょう、そう思うしかありませんね。
 正しくは「決して笑わない捜査主任」「そんな仮説を真面目に楽しく検証」「フランス最後の王妃マリー・アントワネット」「未知の国ハイチで一体何をしているのか?」と、ここまでは笑えますが、最後のは「元交渉人」で、それは、「公証人? ああ、交渉人か」なんてすぐには分かりませんからね、まずいですよ。
 「営業部4課長・原島はある日突然不可解を言い渡される。この会社に一体何が起こっているのか?」って、一体何が起こったのでしょうかね、不可解なミスです。番組を見ていないので詳しくは分かりませんが、どうやら「不可解な人事」とか「不可解な辞令」とか、そういうことのようです。
 「超人気モデルは商店街で5年も売れ残っているダサい服を着こなせられるか?」「放射能に人生を翻弄させられた」はけっこうよく見るミスですね。「着こなせるか?」「翻弄された」でいいのに、余計な「られ」だの「せら」だの・・・、これが話し言葉ではなく入力した文字だというところが深刻です。
 「総力を集結してお送りする」と「歌の力を集結して日本中に届けよう」は惜しい。「集結」は1か所に集まること、「結集」は一つにまとめ集めること。似ていますが、やはり違うのです。「総力を結集してお送りする」「歌の力を結集して日本中に届けよう」ですよ、「力を結集する」なんて決まり文句でしょ!
 「種子島に一家移住。不良娘を更生の為、お弁当屋開店!」はたまに見るパターン。このごろは書き言葉でも助詞を省く傾向が見られますが、これは、下手に残して変なことになっています。例えば、「4回転を成功!」なんて「4回転成功!」と言えばいいのになぜか「を」ですよ、助詞を入れるなら「4回転に成功!」ですし、「を」だったら「4回転を成功させた」まで言わないといけません。「種子島に一家で移住。不良娘を更生させる為、お弁当屋を開店!」から1文字でも多く削るとしたら、「種子島に一家移住。不良娘の更生の為、弁当屋開店!」ですかね。
 「半沢に待ち受ける未来はいかに!?」もありがちな誤りです。ニュース番組のナレーションでも「そんな彼らに待ち受ける試練とは」なんて言うのですから( ̄д ̄)! 正しくは「半沢を待ち受ける未来は!?」ですよ。「果たして、鑑定や、いかに!?」は皆さん聞いたことがあると思いますが、「~は、いかに」ではなく「~や、いかに」ですからね。でも、「半沢を待ち受ける未来やいかに!?」なんて変だから(^^;。
 「これまでご出演していただいた中から」は、もう説明するまでもないですね、「これまでご出演いただいた中から」ですよ。「不動産売買をご検討しているお客様には」などという末期的な症状の「ご(お)」依存症の人までいるくらいですから、もはやつける薬もない状況ですが、まだ罹患していない皆さんは気をつけてくださいね。
 最後にこれ、「被害者は1年前に起きた同様の殺人事件の被害者だった!!ただの偶然か、それとも報復殺人か!?」って変でしょ、1年前の殺人事件は未遂だったのか? それなら殺人未遂事件ではないのか? 番組をちょっと見てみたら、「被害者は1年前に起きた同様の殺人事件の犯人だった!」でした。なぜこんな間違いが起きるのか、単なるミスか、それともわざとか( ̄_ ̄)?
コメント
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