NPOねおすで、「子どもの自然体験の意義」というテーマの小冊子づくりをしています。 編集担当のちえさんからの質問が私に来ました。
質問・・・・
ねおすが言っている「生きる力」を上手く表現し発信したいと思っています。いろいろ周りでも「生きる力」が必要だとは聞きますが、ねおすが言っている生きる力とは他とどう違うのか?
それは、「どうにかする力」ではないのかというところで上田さんとは腑に落ちています。
これはあくまでも私たちが考えていることなので、ねおすの歴史を振り返る意味も込めてまずは、高木さんにとっての生きる力はどういったものなのかはお聞きしたいと思っております。
*****私の回答エッセイ*****
♪そうだ! うれしいんだ 生きるよろこび・・なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ♪ アンパンマンマーチが頭の中を回っている。
思い起こせば1990年、私は21世紀にも対応するある大型レジャー施設の計画を担当していました。しかし、21世紀は高齢社会に突入する。高齢者と次世代が共有できる施設とは????? 難しい企画仕事でしたが、ある時はたと閃めきました!
「その問題解決は、1990年の話ではない、2020年頃の話だ・・・。建物ではない、ソフトプログラムの問題だ!」
だから、自分がその時代に生きていたとして、「その時」に暮らしを楽しめる、幸福になれるような仕組みを作ってゆけばいいのだ。
私が年寄になるまでは30年はある!」と、気づいたのでした。
一区切りついたところで会社をやめ、自分がやりたいことに精力を傾けるために北海道自然体験学校NEOSを立ち上げました。そして、21世紀からは「新田舎づくり実践人」として黒松内に移住しました。そして・・・・、閃きから20年を越えました。
私にとってのよろこびは、自然の中で人と人が幸せに過ごすことです。
子どもからお年寄りまで、障がい者や病を抱えている人も海外の人も。その「場」づくりを続けています。
けれど一人ではできない。いろいろなキャラクター(スタッフ)達がいないと楽しい場はできない。
ねおすは様々な場と担い手を作り続ける仕組みです。
21世紀は社会激動の世紀です。
今目の前にいる子ども達は大人達の経験が役に立たないような困難に立ち向かうことになるでしょう。
その時代であっても、生きるよろこびを自らが見つけられる若者に仕立てたい。
そのためには、好奇心を育み想像力を養うことが大事です。「夢を見る力、実現に向けてあきらめない力と実行力、その時におこる変化を恐れない力」を身につけてほしいと願い、子ども達と向かい合っています。
♪時ははやくすぎる 光る星は消える だから君はいくんだ ほほえんで♪