高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

CONEリスクマネージメントセミナー

2013-12-01 09:43:49 | プログラム 研修、講演等

連日の研修は、ねおすの全体研修から始まり、帯広でいただきますカンパニースタッフ研修、畑のガイド研修と1週間続き、ラストはNPO自然体験推進協議会、通称CONEの野外活動のリスクマネージメント・ディレクター研修です。

北海道では体験観光が進み、ガイドをする会社、個人が急速に増えました。もう10数年前になりますか・・アウトドアリスクマネージメントが危急の課題となり、北海道が乗り出し、アウトドア活動の安全管理セミナー実施の打診がきました。 当時、個別のアウトドア活動、例えば山岳なら山岳の救助活動などの技術訓練、青少年活動においては事故軽減のための講習などはありましたが、野外活動の分野を問わずアウトドアリスクマネージメントを体系的に語れる、研修する仕組みや人は、北海道のみならず、全国にもまだいなかったと思います。

その前例のない研修の仕方を、NPOねおす(私と樋口和生)が試行することになりました。各地のガイドは、山岳ガイド、ラフティングやカヌーガイド、自然ガイドなどプロとして有料ガイドを初めた人々からアマチュアでも体験活動でガイドをしている人が主対象となりました。

私達に加え弁護士、保険会社もセミナー実施チームに加え、海外の文献も取り寄せ、試行錯誤でセミナーを組み上げてゆきました。 3日間の座学を中心にした基礎講習を道内10箇所、実技を中心とした5日間の野外講習を夏3回、冬2回実施。 講習地域への移動を含めると、実施だけでまるまる3ヶ月程、事前準備や終了後のまとめを含めると半年近くはこのセミナー実施に時間を費やすような年でした。

実に勉強になりました・・・・。鍛えられました。  それが、次の年からの北海道アウトドアガイド制度の論議につながってゆきました。

今回は、CONEの研修ですが、アウトドア活動が広がっている割には、アウトドア活動のリスクマネージメントを体系的に一般化概念化された教本がまだありません。(試行的なものや特定な野外活動団体の内部的なものはある) かつて海外文献を調べたり、実際にアウトドアガイドの先進地ニュージーランドに視察に行った当時であっても、例えばニュージーランドの野外や観光関係の大学や専門学校には「Risk Management 」の単位があり教科書がありました。  あれから、10数年・・・、北海道でもテキストづくりの議論を一昨年し、シラバスを作ったのですが・・・、、結局、日の目を見ることができなかった。 

全国的な安全管理の研修の仕組みがやっと作られつつあります。

リスクマネージメントの概論

リスクの洗い出しと分析・評価    事故事例分析

ヒューマンエラーと防止策  活動におけるリスクマネージメント

関連法規、保険の実際  

この研修は 応急手当の実技研修ではなく、事故は起こりえるを前提として、その発生の縮小のためにガイドやプログラムディレクター、組織としては何をすべきか、その姿勢、態度、マインドを強くすることに目的があります。

 

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