流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

響け!ユーフォニアム 4話 を語る

2015-04-29 19:54:14 | <響け!ユーフォニアム>




パートリーダー会議。
今回は教室のシーンが多かったのでそれぞれのシーンの描き分けに目が行ったかな。
俯瞰で状況を説明するような感じとか、
大勢の部員を奥行き潰して横並びにして顔を見せたりとか。
練習シーンでも横並びで練習してる雰囲気だとか楽器を置いて練習してる感じとか、
楽器を吹く以前の練習っていう雰囲気という先生の指導の中の風景、
っていう緊張感が感じられるような所に惹かれるかなと。





空に向かって吹く。
麗奈カッコイイなというのもあるけど、
先生に指導で空に向かって吹きかけるのを見ると麗奈もそういう指導を受けたのかなとか、
いろいろ考えてしまいますね。
あと主観ショットと第三者の目線のようなカメラ位置に目が行ったかな。
麗奈の演奏で顔を上げるパートリーダーたちって流れから俯瞰で演奏している麗奈を見せたりとか、
麗奈が1人でも練習しているっていうのを改まって見せられてる感じで、
パートリーダー会議みたいな奥行きさを持たせるショットとして、
公私で言えば公的なイメージが有るのが目を引くかなと。
グラウンドでの久美子の主観ショットの不安定感と風景を見せるところの構図とか、
そういうちょっと画面の中の主題を中心からやや外すような見せ方が引っかかる感じだったかなと。



揃わない音。
よくアニメで皆で動くシーンでも個性が見えて面白いという感想を見るけど、
バッチリ揃うからカッコイイんじゃないのかなーと思っていたので、
音という部分でしっかり揃えようとしてる風景にちょっと目が行ったかな。
まあデジタル化した時のPANとかみたいに、
動きが揃いすぎるとつまらないっていうのはあるかもしれませんが。
演奏しているキャラはそれぞれ違う人だっていうのをキャラの背の高さやジャージの色とか、
そういう個々のパーソナリティを描いた上でやってるのが面白いかなと。



廊下で1人で練習。
この子は空を見ながら練習してるのかなーとか。
1話で誰もいない椅子を見せたりしていたけど、
やっぱ練習をしだしたから練習をしている子を見せるようにしているのかな。
こういうのが山田さんの演出的な考え方なのかなと思ったり。
以前は一端の象徴のようにしつつも変わってしまえば見せるだけでいいたいな。
第三者へそういう雰囲気を委託しつつそのキャラはあくまで見せたいものではない、
っていうところなんでしょうか。今後も気にしたいところかな、と。
響け!ユーフォニアム 1話 を語る



1人1人に評判を聞いて回ってるのかな、みたいな。
こんな男子も居たのかーと思いつつ、
部内での先生の練習についての評判を聞いて回ってるような感じで、
その誰かっていうのを意識しつつも、
それは部員ならば誰もが見かけ聞いてるような風景なのかな、と。
そういう部員たちの集合知というか風景を統合してみせるような風景が楽しいかなと。
山田さんの演出ってそういうところがあるのかな、とか。



チューバが反応するのが楽しい。
楽器を精密に描きつつこういうアニメ的な感じが残ってるのが楽しいところでしょうか。
下手にデフォルメしてない所に凄みを感じるみたいな。



練習を続けていく風景。
夏紀がずっと外を見て黄昏れているのを振り返ると、
その内側、教室の内側から見る風景っていう所に、
ちょっとした転換点を意識させられるかなと。
まあこれはどうでもいい話かな。



京アニの頑張ってる感じと、
堀口さん的なハイライトを髪の毛1本に入れていく感じで見せてるのが同居してて、
なんかちょっとしたハイブリット感があるかなと。
動きとデザインのぶつかりみたいな。
1話で久美子なんかの髪はザックリハイライトでほつれ髪は色トレスでって感じでしたが、
麗奈はこういう感じなのかとその辺が新鮮だったかな。



目の前を過ぎ去るような望遠から遠くへと過ぎていく引きの絵に。
麗奈へ向ける久美子の視線を感じちゃうところかなと。
背景の描き込みと合わせて目を引かれるシーンでしたね。
構図の変化っていうのを強く意識するシーンでもあって刺激的でした。
ここまでが山田さんのコンテなんですかね?
ちょっと気になる。



久美子の黄昏。
外を見ながら息を吹くっていうのは先生の練習でもありましたが、
ここではどういう意図だったんでしょうかね。
文字通り空へ橋をかけるような息だったのか、
雲を動かすような意図だったのか、ため息変わりか。
久美子の息遣いっていうのは毎回触れられるシーンなので、
吹部だからっていう理由以上のものを期待してしまいます。
ちょっと窓から離れたところで空を見るのも気になる感じですよね。



ピン送り。
今回はちょっと目を引く感じでしたね。
特にあすかが教室に入ってきたところとか。
ピン送りを繰り返しつつ、ぼかしなら奥でピースしているあすかの動きを見せるという、
凄い贅沢なことをしていたりしてちょっと驚愕。



久美子ちゃん可愛い。
思い切ったデフォルメでこれまた凄いシーンでしたね。
1話から表情の付け方にそれぞれ味があって面白いです。
京アニは緩いというのはCLANNADでの武本さんの弁ですが、
それを思い切り浴びたシーンだったなと思ったり。



すれ違いざまの久美子スポット。
ここまでの麗奈とのすれ違いを意識させつつ、
今回の神社のシーンの再演でもあるのかな。
アップで麗奈が過ぎ去っていくのを見せてるのを見ると。
こういう時間の操り方がちょっと新鮮。



走って行く。
走っていく少女の体に肉薄していく感じと、
空を駆けていくような感じにインパクトあるかなと。
腹チラがいいと言いたいわけではないので念のため。



夏紀に声をかける久美子。
三者面談の時にちょっと窓から離れた位置で外を見てたのは、
夏紀の存在もそこに見ていたからかなのかなと邪推してみたり。
麗奈に謝れたように違う一歩を踏み出していく久美子。
夏妃どういう描かれ方をするのかわからないけど、
久美子のかけた橋に乗ってくれたがやや意外な感じ。



合奏。
合奏シーンで後ろで見切れてるキャラの演奏も描いてたりとか、
そういう細かいところまでやるとは凄いなと。
あすかのシーンと合わせてちょっとビックリ。





音楽が周囲へ空へと響いていくのがいいかなと。
そして夏紀が久美子に目線を向けるところで外を逆光で見せないようにしてるの、
空ではなく部活を見るようになった夏紀って感じで意識させられて、
今後の部活内でのやり取りがちょっと楽しみになってきました。
原作だともっと図太いキャラのように見えたので、
今後どう絡んでいくのか楽しみ的な感じ。



そして次の曲が始まるのです。
空に託したものがサンフェスへと続く感じに。
こういう道筋を描いているのがいいかなと。
先生の指導で空を強調させてたの意図なんかとも繋がる感じかな。
次回は行進しながらの演奏会ということで盛り上げてほしいなぁ。
他校の演奏がどういうものになるのかも楽しみです。

脚本:花田十輝
絵コンテ:石原立也 山田尚子
演出:雪村愛
作画監督:植野千世子
楽器作監:高橋博行

石原&山田コンテというメインスタッフ回だったのがちょっと意外。
雪村愛さんはFreeから京アニ作品に参加されてますね。
演出回として始めて見ました。コンテ回もはやく見たいな。
今回のコンテの割り振りは単純にA,Bパート分けなのか気になる。
A,Bで山田さんっぽいと感じる部分もあったので。
石原さんの研究の賜物なのかもしれませんが。
今回は夏紀のアップだったりとかBパートの繊細な感じが良かったかな。
あのへんは植野さんなのかな。
結構寝そべったりとか寝てたりとかって回は植野さんの印象がちょっとあるので。

原作読んで今作既にすごく好きになっちゃったので、
今後あのシーンをどう見せてくれるのかとか、今か今かと楽しみなんですが、
5月以降は感想をゆっくりかけないこと確定なので非常に残念。
次回がゆっくり見れる最後なので特に楽しんでいきたいところです。
とかいいつつ書きそうな気もしますが、状況次第ですかね。


響け!ユーフォニアム 3話 を語る

2015-04-22 20:52:11 | <響け!ユーフォニアム>


パート練習。
楽器の手入れの仕方とか部活の雰囲気を見せてる感じ。
こういうのやるところはやっぱ京アニだなぁという感触。



今回はナメものが多かったような印象。
山村さんの演出回って始めてみましたがだいたいこんな感じなのかな。
しつこくてちょっと見てて気になってくる。



香織先輩麗しい、っていうのもあるけど、髪にグラデーションかかってたのか、と。
黒髪ってだけでも十分魅力になると思ったけど、
こういうこともやるのかとちょっと新鮮な感じ。

1話の桜の花びらとか2話の草笛とか、
久美子の吹く力っていうのを印象づけるのを毎回やってるのがちょっと気になる。
吹奏楽部なら当たり前な光景だけども、
1話のマウスピースみたいな音が鳴る感動、できるようになる感動、
っていうが見え隠れするので、これがまたどういう風に描かれるのか気になる感じ。



ジョージくんとご対面。
楽器選びで楽器に名前つけるとかってどこのけいおん!ですか、でも原作通りみたいな。
写真で部の歴史に触れてるのに目が行きますね。
1話で緑は銅賞の写真を見てましたけど、そういうのを見せていく役なんでしょうかね。



今回は副部長の芝居もまた違う感じで目立ってたかな。
3-3の教室でキャラを横に並べたところで横に傾いたりとか、
正面から見せるのに比べて伝わりづらそうなことをやってるのが目を引きましたし。
どういう風に副部長の騒々しさを見せるかっていうのが各話の楽しみに成りつつある感。

ユーフォニアムを手にした久美子の姿が初々しくもあって印象深かったな。
部長が進めるがままに手にとったけども、
手に取ったっていうのを印象づけるユーフォニアムを持つ手のショットとか、
楽器のカッコ良さと合わせてグッと来る感じ。



謎ショット。
コントラバスの傾きにグッと来る感じでしょうか。



先輩の声やたら目立ってた気がして見てて気になる感じだったなぁ。
今作は魅力的なキャラが多いなと思う。
キャラが喋るのに合わせてPANするっていうのはよくあるけど、
なんか引っかかる感じだったな。
緑と葉月の会話から地続きだったからですかね。



姉との断絶。
姉ちゃん吹奏楽部やめちゃったのかなとちょっと気になる。
今回色々原作通りじゃなくてちょっと右往左往してしまう。
まあ今までもそうだったんだけども。



チューバカッコイイですね。
こういうディテールに凝りつつ動かしてみせるのはホント、ワクワクさせられます。
ナメて副部長を見せてるショットとか、そのくたびれた感じがどこかのロボットみたいな印象で。
今後も楽しみな部分ですね。



なんですかコレ。
個人的にはもっと厳しさが滲むシーンになるかと思いましたがそんなこともなく。
先生よりも部員たちの嫌な部分っていうのが浮き彫りになっていて、
部員間の衝突が原作よりもクローズアップされてる感じ。
練習の態度を咎めたりもしないし、
休日ではなく時間の無駄というのはどちらが切実かな、と考えたりなど。
下手な自覚がないままアレはやらなければならない、
これはやらなくていいと線引をそれぞれしだしたりとバラバラ。
原作は2話の返事を求めるような先生の強制力でまとめてる感がありましたけど、
ここからそれを織り交ぜつつどう形にしていくか気になるところですね。



当たりが出ない。
今回緑が地味に物語の背景を伺わせるキャラになってるような。



ダブルポテトとか。何気にカップの色も緑だし?
気持ちが沈むシーンかなと感じつつもBGMは割りと明るかったりと、
ちょっとミスマッチな気もしたかな。
カット割も全体的に足早な感じで付いて行くのにはちょっと小走りな印象を受けるかなーと。



久美子ちゃんは?という問いで麗奈の演奏。
久美子のアップを見せつつ引いていくカメラワークが次のショットの伏線的な感じで、
そういう見せ方が気になる感じだったかな。
1話で中学時代の演奏を思い返していた久美子の眼差しと空の見せ方の再演のようでもあったかな。



家路。
久美子が新世界よりの説明をするけども、馴染み深いのは家路かなぁと。
麗奈がなぜこの曲を吹いたのかっていうのは色々想像できますよね。
単純に好きな曲を吹いたのかもしれないし、何もせずに帰る悔しさなのかもしれないし、
演奏することで周囲へ帰れと当て付けてるようでもあるし、
曲自体がやる気のないものは帰れと言ってるようでもあるし、
どんなに文句があっても帰る場所はここにしかないのだ、という憂いなのかもしれない。
ただどんな不満があってもこの演奏を聴くものは思うところがある人だけで、
やる気のないものは既に帰っており届いていないかもしれない。

一体誰に向けて吹かれているかと言えば、
今部活で練習をしている他の運動部なのかもしれない。
そんな運動部たちに向ける羨みの目線であったり、
自分の演奏で人々の注目を集めたいという力試しでもあるように見えるし、
吹奏楽部は練習をしているのだ、というアリバイ作りなのかもしれない。
もっと飛躍して世界に向けて吹いているのかもしれない。
運動部がそうであるように、競いたいっていう気持ちを描きたかったのかもしれない。
色々解釈できる余地はありますよね。



だからその中で久美子が原点の意味合いを出してくるのが興味深い。
何もない世界っていうのはわかるけども、麗奈が故郷と思ったものはなんだろうか。
それはかつて共に頑張っていた中学時代だと久美子は感じたんだろうか、とか。
麗奈は何も語らないけども、その演奏に心が動かされるものがいる。
音楽から感動を貰うっていう当たり前の光景。
久美子が感じたものっていうのは、そういった原点、
音楽で感動する、その姿勢に共感するっていう音楽が持つ力を見せられてるのかなとか。
麗奈の演奏したくなる気持ちっていうのが久美子に響いてるのがやっぱグッときますし。



叫び。I scream。氷菓か。
演奏とは違い誰も反応しない叫び。
人を動かす演奏をしてもそれが届かなければ嫌になるし、孤独感に苛まれるよな、と。
決して綺麗事だけではない姿勢、
っていうのが久美子の心情から推し量るとギャップがあるけども、
そのディスコミュニケーションっぷりこそが青春、なのかな。



そして、次の曲が始まるのです!
力強く言われすぎて、もしかしてコレっきりになるのかもとちょっと冷や冷やしちゃう。
結構好きなんですよね、この引き方。
前話までは引きで物語で向かう相手を示している感じだったけど、
今回は主人公自身、自分自身なので、久美子たちがどうこの苦難を乗り越えるのか。
キャラクターたちの力強さが見れるのかな、と楽しみです。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:山村卓也
作画監督:池田和美
楽器作監:高橋博行

山村さんのコンテ演出。
過去の回はどういう感じだったのかなと興味が出てくる感じ。
山田さんっぽくボカすのも建材で楽器の見せ方なんかはそうやっていくのかな。

1話の演奏シーンが結構好きで何度も見返してるんですが、
やっぱ選曲に寄るところが大きいかな。
けいおん!も思い返したらシリーズでは特に大人しかった1話の演奏シーンが一番好きですし。
今回にしてもそうで。
学校という場で演奏する曲っていうのに共感できる部分があるのかなとか。
校歌を演奏するっていうのが吹奏楽部の役割でもあるという認識があるので、
そういうシーンが今後来るとすればどういう時なのかなとか考えてみるのもまた楽しいかな、と。
どういった曲が今後演奏されるのか楽しみです。


響け!ユーフォニアム 2話 を語る

2015-04-15 23:18:09 | <響け!ユーフォニアム>
OPのPV見てるとハルヒ思い出すな。主に衣装的な意味で。
OPでハルヒ意識してるのかなっていう目のアップとか、
締めのシルエットなんかを見るとハルヒを意識した作品っていうのが裏テーマなのかなと勘ぐっちゃう感じ。
ハルヒのライブアライブってハルヒという特別なキャラに寄り添う感じでENOZが描かれてて、
そしてそれは本来、キョンが立つはずの位置と同じ位置にいて、
キョンがジェラシーを感じる話だと感じててそれが今も引っかかる感じなんですがそれは置いておいて、
今作は大人数の部活モノでスターが1人いればいいわけじゃない作品になってるのが引っかかるかなと。
スター性を廃したところに時代性を感じるというか。
監督とキャラデが同じだからまた強くそう感じちゃうのかな。
そういう転換がけいおん!なんかを踏まえつつあって、
ハルヒからアニメに入った人、まあ自分がアニメ見れるようになったのがハルヒがアニメ化される頃から、
アニメを見てる方には見て欲しい作品かなと思います。



OP、EDにもある内フレーム。
回想シーンやイメージシーンで使われてますね。
今は回想シーンをシネスコでやったりするのが流行ってますけど、
また単純な記号のみでの演出に引っかかる感じ。
山田尚子さんがよくやってる細かな画面揺らしやアップでの周囲のボカシとか、
シリーズ演出:山田尚子の威を借りて石原さんがまたなんかやってるなという印象が。
控えめなコメントが多いですけどなんだかんだで石原監督かなり拘るというか、
他の方の演出を引用したりする方だよなぁと改めて思ったり。

久美子が押されてコケるとことかいきなり引きの絵になるんで目を引く感じ。
立ち上がるところとかコミカルな感じにしようとしてるけど、
ちょっとイマイチ目を引く動きには届いてない感。



久美子取り囲まれるの図。
椅子に足乗っけてるの図にちょっと親近感湧くかな。
こういう距離感の見せ方がいいかな、と。



緊張感。
今回は場を支配する存在として久美子にとっての麗奈、
吹奏楽部として教師が描かれている感じだったのかな。
窓越しの客観から緊張が解けるのを描いているのを見ると、
押さえつけてくる教師にはその場限りの姿勢をすればいい、
っていう態度をする生徒たちっていうのを意識させられる感じ。
対して後半の教師は生徒からのリターンを求めてくる。
耐えるだけ、その場しのぎだけでは許されず、求めたものが来るまで求められる緊張感。
それがどういったものなのか、っていうのを葵の心情に触れつつ幕引きに使っていたので、
次回以降、久美子たちがどう振り回されていくのか楽しみです。



香織可愛い。
やっぱ黒髪おかっぱ泣きぼくろキャラはいいなぁと思ってたら茅原実里でズッコケた。
境界の彼方はまだわかるにしても、憧れを向けるベクトルが違う気がするけど、
作中の女子部員が向ける憧れはそういうものなのかと思うと納得できる感。
そういえば制服がセーラー服っていうのはハルヒでも触れられてたポイントでしたな。





部員紹介のシーンで明らかに浮いた繋げ方。
こういうラブ的なところはきちんと見せようとするのが石原流かと思ったり。
日常でラブ的なものを入れてたのを思わず思い出しちゃうシーンだったな。



どこの朝比奈みくる?というか。
なんだかんだで総作監の池田さんがかなり手を入れてるのかな。
キャラ表遵守なのかもしれないけども、





突然のトランペットの演奏が風になり逆光になり久美子に当たる。
楽器を選ぶ中で麗奈は最初からトランペットを選んで、
場を一瞬止めてしまうような演奏を披露する。
楽器から逃げようとする久美子と真っ直ぐな麗奈の対比でもあるのかな。
麗奈の演奏から素直にユーフォに行かないところが、
麗奈に向き合えない久美子の逃げ、なのかな。

今回は部室の中の雰囲気を見せるためかキャラが多めに描かれてるので、
そういう中からモブで演奏者を隠す演出だとかが目を引く感じかな。
演奏に反応する久美子の絵が新鮮でグッときますし、
振り返る姿を連続でアップにしながら見せるのも演奏に対してのインパクトを物語る感じでいいなと。





楽器の描写がカッコイイのもグッときますね。
オシャレでしょっていう態度で逃げないのは素晴らしいと思う。
けいおん!の時も素晴らしかったし。
今ロボット物を除けば一番メカニカルなものを魅力的に描いているのは京アニかもしれない。
単に自分が光モノが好きなだけっていう気もしますけど。



2人の会話で煙突が2つ。
引きの絵での会話ですが目立ってるキャラは2人ということで、
その目立つ2人のインパクトを描いているのかなーとちょっと面白かった。
モブがいたりとかするけども実質2人の世界だなっていうのを感じさせてくれる感じ。
こういう自らが描いているものに対して否定的な態度の絵を入れるのは、
久美子の心情を踏まえての演出だったりするのかな。
普段あまり使われない密着マルチでのスライドで見せる絵だから引っかかるというのもあるか。



1話で見せられたのはここかーとか答え合わせをしている印象。



境界の彼方で武本さんがやってたけど、
3Dで奥行きを見せるのがさらに発展してる印象。
境界の彼方 2話 を語る
境界の彼方 4話 を語る
自分がまだ見てない中二病二期、Free2期、甘ブリの中でもあったのかな。
しかし1年分くらい追えてないのを思い出すと流石に危機感を覚える。





世界の美しさっていうのは度々石原作品で描かれる部分で。
ハルヒ消失の時は密着マルチで表現された世界と、
リアルな精密な背景の世界とでキョンにとっての虚構と現実の際に触れてた気がしたんですが、
今作は葵の心情を踏まえながら、世界とはどういうものかっていうのを意識させるのに、
こうした情景が必要だったのかな。
傷つき傷つけあう世界だけどもそこには美しさも同居しているという。

久美子が悩んだ際に川を見にベンチに座るけども、
そういう風景や場所に何を見ているんだろうなっていうのが気になってきますね。
聖地巡礼にはあまり興味ないけども、そういうのを踏まえた仕掛けなのかな。

久美子のモノローグで締めるのがカッコよくて見終わると身が引き締まる感じ。
次の曲っていうのは次の話数を暗示しつつ、
久美子が翻弄される相手を意識させてるのかな。
先生がどう久美子を、吹奏楽部を引っ張っていくのか、私気になります。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:石原立也
作画監督:引山佳代
楽器作監:高橋博行

アニメーションDo回。
以前は河浪さんがDoで演出やってた気がするので、
石原さんがコンテ演出で引山さんが作監というのもどういう感じなのかなとちょっと気になる感。


響け!ユーフォニアム 1話 を語る

2015-04-09 22:31:40 | <響け!ユーフォニアム>
京アニ新作。
最近京アニ作品あまり追えてなかったんですがとりあえず楽しみだったユーフォニアム。
音楽ものっていうことで『けいおん!』なんかと比較しながら見てしまいますね。
1話のコンテも山田尚子さんですし。
以前は堀口山田の若手スタッフコンビがスマッシュヒットをカマしたような恰好でしたが、
今回は石原池田のベテランコンビに混ざってのメインスタッフということで立ち位置がちょっと気になるところ。
しかしシリーズ演出って何処の涼宮ハルヒ、アイドルマスター、って感じ。



アバン。
全国に行けなかったことに対して思わず言ってしまった一言。
それが引き金に主人公は悶々としてしまうわけですが、
他のメンバーはどう思っていたのかっていうのがちょっと気になるところ。
ここでは閉じた世界での話、2人だけの話になってますが、
奏者は2人だけではないっていうのが本編で踏まえられてるので。
あと主人公、ここでもポニーテールだけどなんで姉は突っ込んだんだろうと、
意図を探りさせるような見せ方かなと思ったかな。
足で悔しさを見せてるのは、全国への道を目指して足掻く姿でもあるのかな、とか。



高校生になった自分。
胸が大きくならない云々。
今の自分を変えようとしているのもある意味で足掻きかな。



花びらを掬いあげるのとか思わず目を引きますね。
背景を手の中にっていうのが目を引きますし、また細かな変化がある。
セルで処理しない分、花びら画面で浮き上がるような悪目立ち方をせず綺麗。
背景の物をセルで置いたり普通に美術として置いたりとか、
あまりルールが定まってないのが気になったりしたシーンが過去のシリーズでありましたが、
こういうのを見せられると、こう来るかと驚かされますね。









手の芝居。
これFree!で似たようなことを山田さんやってたような。
Free! 7話 を語る
天を指さした手が画面外に出てまた戻ってくる画面内の変化が楽しい。
効果線を入れつつ画面の外に手が出たところでオバケ使ったり目に残る感じ。
FIXで手の変化を見せるっていうのがウソっぽいというか演劇的な感じで、
その非現実的な感じでキャラの芝居を意識させるのが新鮮というか。
新入生と指差して、パーでようこそと受け止めるような、
言葉に合わせての変化のリズムが楽しいという感。



吹奏楽部の演奏に驚愕する主人公の図。
演奏してくれた相手を下手糞呼ばわりとは、けいおん!と変わらない1話だなぁと思わされる。
ただ素人が感激しつつ、経験者が引いてる図というのは、けいおん!とは根本的に違ってる。



OP。
今回のキャラ紹介パートの背景が楽器を入れたイメージ背景で、
写実的な背景を描いていないのが最初すごく意外で、内フレームもあって窮屈な印象。
回転でメインキャラの登場を繋げて見せてるのが楽しいかな。



他の吹奏楽部のメンバーのシーンなのかな。
雨が降っている中を歩いていたり、教室のシーンだったり。
模様を内フレーム的に使って教室内でも雨に身を濡らされてるような、
吹奏楽部メンバーの黄昏感が出ていて思わず目を引きます。



そんな世界に晴れ間がさし走りだす主人公の姿が綺麗でグッときます。
光にあたるのははやっぱメガネの子になるのかな。
アバンや本編での手の芝居とか目を引きましたし、今後の活躍が楽しみです。

しかし水を使った演出とか氷菓のOP思い出しますな。
というか今までの作品のイメージをちょっとづつ引用してる印象。



コンクールの黄金色の雰囲気に暖かみがあって盛り上がるなと。
演奏シーンはやっぱ吹奏楽だとこんな感じかな?と手応えが掴めず。



ハルヒか。



キャラクターが切り取る空。
キャラクター1人1人を見ることが空に繋がる感じっていうのがGOOD。
特にOP冒頭がアニメ的なイメージ背景+内フレームで閉じた印象がしたので、
空のイメージを切り取ったキャラ+内フレームっていう対比から開放感がありますし。
メインキャラだけでなくそれ以外のキャラも揃って空が見える、
っていうのはそういったキャラの横繋がり、皆っていうのを肯定しているようで、
ベタな話っていうのをOPで新鮮に見せてくれているようでグッときた感じ。

OPでは吹奏楽部としての個々だったりグループだったりに触れてるので(本編でも)、
全員揃ってこそっていうのを扱ってるのがいいな、と。
どうでもいいですが、こういうキャラの見せ方はアイマス思い出すな。

石原さんのOPではけいおん!1期、中二病に続くお気に入りになりそうな。
毎回OP見るのが楽しみです。



本編。
冒頭から手を強調するようなとこが多くて目を引きます。
両手で頬杖しつつ口を埋めるのとか可愛い。



リアクションたまこ。
手の芝居の連続性っていうのを意識してしまう感じ。



話しながら人差し指がクイっと。
投げかけた問いへのリアクションがあるのが楽しいですね。
人差し指のちょっとした感じに込めてある私っていうのが可愛いというか。
指が立つことで自分に向けられた相手からの興味の矢印を代弁するような感じというか。
ちょっとしたことですが、こういうの好きです。





パーは受け入れるポーズという反復。
しかしちょっと違和感ある図でもあったり。



今度は上から。



主観ショット多めな感じ。
一言多い主人公の一言を言った相手への目線なのかな。



手の芝居が目に残る感じ。



あおりで。





シャフトがシャフ度をネタにした的な。
こういうレイアウトはやってたけどそこからショット内の芝居を引っ張るのが新鮮かなという感。



俯瞰。



アオリ。



主人公背が高い。

ここまでの一連って友だちになったキャラと主人公をなるべく横並びで見せたくないのかな、
という印象がちょっとある。



またまた副部長登場。
手の芝居がまた目を引きますね。
飴玉持つ手のドッキリだったり、部長に引き連れられて戻って手を上げての切替だったり、
手を起点にした芝居が目立つし見てて面白いです。



演奏直前の口元に出る緊張感とかに惹きつけられる感じ。
女の子かわいいっていうのを踏まえつつ緊張感のあるクロースアップがカッコイイなと。
吹くときの口元の皺とかもちゃんと描くところとかいいなと。



再会シーンでスローモーションで引っ張ったり。
目のデフォルメ、黒をぬいての描き方が新鮮ですよね。
口元を押さえつけるのも可愛い。





吹奏楽部の練習風景。
部としては1つだけでも複数のグループがあっての吹奏楽部という。
サボっていたり遊んでいたりっていう中に廊下に椅子をおいてるだけの情景があったり。
それぞれ教室での練習風景を見てきた中で1つだけ廊下のショットがある、
っていうのはやっぱそれらの教室を繋げるキャラクター、またはその喪失とかがあるのかな、とか。
吹奏楽部の練習風景は自分も在学中によく見た風景だったので、
ちょっとしたノスタルジックな印象もしたかな。



吹奏楽経験のある主人公の目線っていうのを背の高さで触れようとしてる印象。
また主人公の吹奏楽部で全国への引っ掛かりを共有しない相手、
いる場所の違いっていうのが背の高さにあるのかなと思わせられたかな。
緑輝の話を聞くに、音楽というテーマではなくて、
自分自身がその音楽の中でやりたい事が見えてるという目線なのかな。
そういう認識のズレを意識させられる感じが引っかかる感じ。





そういう憂いをもった主人公が友人からの問に固まってしまう絵。
ここで背の高さっていうのは意識されずに分けて見せてるので、
視点の問題ではなく、自分がどうしたいのかが問われてるのでちょっとした緊張感ありますね。
主人公が避けていた部分でもありますし。
高校の吹奏楽部は下手、全国に行くことはできないだろう、じゃあどうするの?という。
そこでの逃げを砕けた返事で堪えるのが可愛らしい感じ。



幼馴染登場。
男キャラ登場にちょっとビックリ。
いつもの女子の日常ものという認識でいたので。



男性視点。
なんかちょっと妙な感覚。
Aパートが主人公視点で外部に触れていく感じだったからかな。



飲み残し。
こういうあからさまなことをやるためのAパートだったのかなとちょっと疑問に。
まあどうするのかという問いに対してのリアクションなのかもしれないですが。





金賞を取った演奏を思い出す主人公。
あの時の演奏はどうだったのかと遠くを見るような表情付けにグッときます。



ベッドに倒れ込むのを見るにやっぱ高雄さん系なのかしら、とか。
自室に篭って考え込む姿からして話に動きがないので、
主人公の心情をややぼかされてる感があるかな、と。
ただ教室で練習していた部員たちがあまり熱心でなかったように、
主人公もまたそうした吹奏楽部員と同じ土俵におり、
そこから先はキャラ、または場の意志の問題だという描き方なのかなと思ったり。





格好をつけるのをやめた?主人公。
同ポでの影付け、ハイライトの変化が目を引きますね。
1本の髪の毛の反射とか細かいことを他のシリーズでやってたりしましたけど、
こういうザックリしたものの変化は新鮮に見えたな。





対等さ、なのかな。
吹奏楽部に入った友人たちに経験者として教えるのではなく、
仲間として一緒に歩んでいくという。
主人公のちょっとした表情の変化がいいですね。
ニュアンスの1つ1つを拾っていくのが心地よいです。

とりあえず1話ということで話が動くのは次回以降かな。
演奏シーンもカッコよくて良かったですが、桜の花びらが舞う情景がまた綺麗で印象的でした。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:山田尚子
作画監督:秋竹斉一
楽器作監:高橋博行

山田さんのコンテ演出。
作画監督は池田さんじゃなくて秋竹さんだったのが意外。
けいおん!から引き続き高橋さんは楽器作監と。
なんかAパートBパートの温度差が強かった印象。

1話から監督キャラデが登板していないことに若干驚かされます。
原画の方も若手の方ばかりで世代交代したんだなー感が凄いですね。
Free2期以降がまだ見れてないので春はユーフォニアムを見つつ、
他の作品も見て京アニ中心の感想記事を書いていく予定です。