流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

Free! 3話 を語る

2014-06-29 11:31:02 | <Free!>


3話。
今回は怜ちゃん入部回。
怜ちゃんの見せ方としてはやっぱ眼鏡が気になったかな。
眼鏡のつるを透かして目を見せる演出っていう話を思い出して。

眼鏡の表現 ※ミクロKOSモスさんより
その1 その2 その3
バクマン。でも透かせて同じようなことをやっていたんですが、
太いフレームだと逆にそれが仇となってか違和感が強調されるような感じになっていたんですよね。
だからか今回見てて眼鏡越しの目をどのように見せるかっていうのには意識が向いちゃうというか。

あおりで目を見せたり思い切りアップにしてみせたりっていうのが基本でしたが、
キャラクターが眼鏡をかけ直す動作を良くするので、
そのクセと合わせながら目を見せるような動作と合わせて見せるショットも。
眼鏡キャラが眼鏡をかけ直す時って言うのは心理状態や言葉の意図を強調する部分でもあるので、
そういうのを狙いつつっていうのがあったのかな、と。
そういった方針が見てて新鮮でした。





今回はいつも以上に望遠を意識させる画面が多かったような印象。
電車の中の女の子が可愛い、というか男ばかりなので女キャラに目が行くという感が。
下の先生の当たりなんかは小川さんっぽい画面だなぁと感じた。
氷菓 19話 を語る
キャラクターがただの黒帯というか先生の存在を見せるための存在になってる感。
制服も黒というか濃い紺みたいな印象があるので、
ここがキャラクター越しのショットであるっていうのを意識するのにちょっと間があった。
そういう遊びなんかな。特殊な画面を装いつつ実は、みたいな。



窮屈な感じから一転してキツ目のアングル。
遥の欲望のみを切り取っていくような感じが楽しい。
遥が部員勧誘しているところで人体中央に影を落としたりとか、
割りと漫画的な表現は多彩だったりするんだけど、
その辺の線引きを見ながら意識するのはまだ面倒な感じ。



この辺からかすかな石立臭が。
滑るような感じやエフェクトからでしょうか。CLANNAD思い出す。



遥が海ばかり見るというか顔を背けるシーンが多いのが気になる感。



醜いスポーツとしての水泳。
怜の中の水泳をハーモニーで見せるのなんかは常套手段っぽい。
ただちょっと引っかかる感じ。



PANでスライドしてみせる幻想性。
遥が泳ぐっていうシーンを前に異界的な処理として、こういうのが出てくるのが楽しいなと。
あと自分の中で密着マルチで見せるようなシーン見ると涼宮ハルヒの消失を思い出しちゃいますね。
ハルヒは何処にいるだと夜の街に佇むキョンと帰還後に屋上から見る街の対比が印象的だったので。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ/演出:小川太一
作画監督:丸木宣明

小川&丸木回。
棒高跳びとかのシーンとか水泳もカッコよくて良かったなぁ。

2期ももうすぐ始まるし、サクサク消化していきましょうかね。


Free! 2話 を語る

2014-06-22 22:40:47 | <Free!>






オーストラリアから帰ってきた凛を示唆するような飛行機、
それに呼応するかのように飛んでる鳥を見て目をつぶる遥。
遥の中で凛はどのような存在なのか。
わかるようでわからない、示唆に富んだ目線のあり方かなと思ったり。



江ちゃん目線。
ガラス越し視点だったのにガラス無しに、
横から水着姿の人がスライドでインしてきたりとか、
あんま京アニっぽくない見せ方かなと思ったり。



けいおんけいおん。
遥がなんでも出来る一面を見せてるけど、
その優秀さがどう生きてくるのかな、など。



天ちゃん先生。
足を伸ばすところ強調しながらのポーズで、
空間を意識させるレイアウトが凄い新鮮。
ここまでが室内とか屋外でも小じんまりとしたやり取りだけだったからかな。
ナメものやボカシとかやらなくてもこういう画面作れるなら、
もっとこういう気持ち良い絵入れてくれて欲しいな、
と思ったりなど。
キャラクターのやり取り見るとかっこ良くとも可愛いとも受け取って欲しい、
そんな印象が強くてそこが見てて辛いところだったりするんですけど、
そこにこういう刺激があるとまた違うのになと思ったショットでした。



新しい緑。
この辺は示唆に富んだ印象。
2年生組の体操着が緑なのも。
上塗りしていくっていうのも。



見覚えのある景色。
この辺がやっぱキーになっていく感じなのかな。
孤独を意識する遙だけども、
OPや見たことない景色っていう言葉を思い出すと、
遥がどのように今後水泳を捉えていくのかっていうのが見えてくるんだろうか。









影付け表情付け。
京アニの正面から顔を見せる時の影付けって如何にも記号的、
って感じがしますが、この辺はその辺を意識した上で凛とかの影付けしてるのかな。
怒りとか負の予感だとかを意識させる影の落とし方。
あと遥の表情の読め無さがまた際立っていて。
水泳部作るのはダルそうだったのに張り切っていたり、
上から目線で凛を見たかと思えば、ちょっと寂しげな表情を見せたり。
遥の表情に影がない分、それぞれがまた真実の顔のように意識しちゃうっていうか。
そのイコールにならない遥の心情の読みづらさが、
上で書いたような目線などを意識させられるところなのかな、というか。



桜が散って緑の季節に。
緑と桜が入り乱れてるのが新鮮な美術だったなぁ。
こういうところで時間経過を意識させるのかという部分も。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ/演出:河浪栄作
演出補佐:太田里香
作画監督:引山佳代
作画監督補佐:池田和美

河浪・引山コンビ。
このコンビもなかなか離れませんね。
水泳作画とかまた見事でしたがやっぱ多田さんなんだろうか。
プール掃除に引きこむ辺りのカット割やシンメトリーなどなども楽しかったな。
1話でも思いましたが基本明るい色味が好みで楽しく、
キャラも可愛さを意識させてくれてて楽しいんですが、
でもまだ足りないっていう感じがあるなぁ、と。
天ちゃん先生のショットはそういうのを引き受けてくれてる感じで好みかな。


Free! 1話 を語る

2013-07-21 21:56:24 | <Free!>


京アニ新作。
今作の発表についての流れについては引っかかる点がいくつかあるけど、まあどうでもいい話。
今までがどちらかと言えば男性向けの美少女モノをやっていた京アニが、
筋肉強調のイケメン男子アニメ、つまりは女性向け作品を作るその新鮮さ、狡猾さに震える。

しかしFree!見てるとある意味原点回帰的というか京アニ的な絵柄なのかなと思う。
西屋さんがやってるから氷菓の延長であるのは間違いないんだけど、
筋肉というか体のラインの切り取り方が特徴的かなぁと。
丸みを帯びているというよりは角ばった印象を受けるというか痛そう。
http://yaplog.jp/lucyman/image/1950/4133
京アニの元々の絵柄が濃い親父とか堀が深いものでしたし(中二病1話で復活気味だった)、
リンクで上げたように拳の切り取り方もユニーク。
今回の筋肉の描き方もこうしたものの延長線上にあるのかなと思います。



アバン、OP、本編冒頭と繰り返し手を伸ばして引き上げるとこが強調されるけど、
妄想を掻き立てるためのサービス以外に、キャラクター間の関係以外に、
遥を水中から引き上げることについての意味合いとかに繋がってくるのかなー、
なんて思ってみたり。
アバンだと水と存在を認め合う!っていうところでも手を繋いでるし、何かしらはあるんだろか。





水中の4人とそれ以外の1人。
Free!は5人で大会を勝ち上がるとか熱血タイプの話になるのかなと漠然と思ってたけど、
あくまで5人の関係性を重要視していくのかなと。
CMで見たイメージとはまたちょっと違っていて新鮮な1話でした。
CMは水泳っていうテーマの新鮮さと映像のクリーンさを味わいつつも、
結局イケメンっていいよね、ぐらいのテーマしか無かった気がするので。



しかし1話から体見せつけたりとか、
やや女言葉っぽい男子とか水着でエプロンつけちゃうとか、
泳げることに関して目を潤ませるとかキャッチーな演出が多くて、
やっぱそういう層にアピールしまくる作品なんだなーとそのわかりやすさに驚かされる。
まあ見たまんまなんだけど、やっぱり今までがコッチよりだったので、
ソッチよりに躊躇いなく入っちゃうその振り切り方に笑うしかないというか。





今作は青さっていうのが引き立っててそこに目を奪われるんですが、
対して紅一点、じゃないけどメインの女性キャラが紅い髪っていうのは、
やっぱ対比としてやってるのかな感が。
兄妹繋がりでもあるし、男女対比でもあるのかな、と。
ということはつまり遥は攻め、ということになるのだろうか。
まあとりあえず作品のテーマとなる青さを起点にした色彩が落ちついてるしカッコイイなと。
氷菓のシックな高級感とは違った爽やかなイメージがやっぱいいのかな。







どちらがカッコよく服脱げるか対決か。
服を脱ぐ動作からスカッと服を投げ捨てるのがカッコイイですね。
特に遥の服を後方に投げるのを画面外の動作で見せていてカッコイイですね。
凛が割と激しいアクションやポーズを取ってるんで、その対比としてもスマートグッと来る感じ。



ゴーグルのオバケや手の強調。
スピード感のあるシーンでのアクションの遊びが楽しいです。
やっぱカッコイイとオールオッケーな感じになりますね。
この辺は京都の動かし方って感じだったけど、どうなんだろう。



水中とかやっぱり青さっていうのが目につくので、
こういうシーンの明るさが温かみに溢れたシーンのように映ります。
凛が冷たい人間になっていたっていうことへの暗さ、
場面転換として極端な明るさっていうのをやりたかったのかな、とも。
内海監督が今まで白昼夢というか、
夢の中の出来事っていうのをよく演出されてたんでセルフツッコミ的なシーンでもあったのかな。
そういえば氷菓でも心霊現象的な回やってたし、あの回が筋肉の始まりでもあったような。
氷菓 7話 を語る



しかし筋肉のシルエット的が変身ヒーロー的な感じに見えちゃうな。
ちょっと肩を強調するような感じというか。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ/演出:内海絃子
作画監督:西屋太志

何気に絵コンテ/演出みたいな表記ってそんなになかったような?
とりあえず内海監督作ということで始まりましたね。
もう3話までやってるという衝撃。
1話を見る限りだと見るのにあまり苦にならなそうな感じ。
媚びてる感じ全開ですけど、アップ多めかなって感じでしたけど、
合間のかっこ良さや青を基準にした画面の移り変わりとか、
そういうのが新鮮だったのでやっぱ楽しいですね。
2話以降も見るのが楽しみです。



そういえば中二病、劇場版になるんでしたね。
タイトルがかっこ良すぎるんでそれだけでワクワクさせられます。