晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

晴徨 多門院(3) 9/2

2012-09-02 | 晴徨

2012.9.2(日)曇

 胡麻峠への道も解ったので、胡麻というところもおそらくその辺だろうが、とにかく誰も歩いていないので聞くことが出来ない。地名由来の詮索は別稿に譲るとして、気になる箇所があったので紹介しよう。P1020585

看板のあるこの道が胡麻峠への道らしい。


   多門院と黒部の中間辺り、祖母谷川の右岸に石仏、石塔で出来た塔がある。無縁塔というのだが、どこかで見たような気がするのだが意識を持って見たのは初めてのような気もする。要するに近隣の無縁仏を一箇所に集めたものと理解して良いのだろうが、この地にこれだけの無縁仏が有るというのも不思議な気もする。つまり都市部なら人の移動が激しいのであり得ると思うのだが、この地でしかも昭和五年の塔の設立となると、この土地の過去の住人が無縁仏になっただけでは済まない数である。無縁塔の設立は、飢饉や災害で多くの人が一時に亡くなったりした場合になされている。この地で過去に何があったのか、それとも行き倒れの旅人などの霊を弔うものなのか解らない。P1020583
 




 次に興禅寺を訪ねる、天正元年以前の創立というから古刹である。臨済宗天竜寺派とあるから、元々は天台宗や真言宗の寺院だったと思う。なぜなら毘沙門天立像が平安時代とあるので、その時代に臨済宗は存在しないからである。また毘沙門天といえば多聞院という寺号が一般的なので、かつては多聞院だったのだろう。P1020594
P1020593
山門の脇を登って行くと毘沙門堂らしい。
なぜか柵がしてあった。


 その辺のところを聞きたくて訪ねてみたが、住職は不在だった。代わりに笑い顔の柴犬がいて、「何ともお寺らしい犬だなあ」と思いつつ後にする。
 帰りは西舞鶴から上杉、黒石峠を越えて帰ろうと思っていたが、夕立の様相となってきたので、元来た道を辿って帰ることにした。
 同じ道を帰るとは思っていなかったので、清水で採取した鉄滓や地金はバッグの中で菅坂峠を往き帰りすることになった。重た。おわりP1020613

鋳物滓と地金と思われる鉄板。厚さ4mm。



【晴徨雨読】33日目(2006.9.2)村上~鶴岡
 東北は通過したことはあるが、訪問したことは無かったのですごく感動した。村上市は村上トライアスロンで知っていたが、瀬波のスイムコース、笹川流れのバイクコース、村上市内のランコースというのは全体的に景色の素晴らしいトライアスロンだと思う。今年も9月16日に開催されるとか、参加選手は幸せだなあと思う。特に笹川流れの海岸線は、自転車旅行中でもベスト10に入る絶好のコースである。Img_0447 Img_0454





 今日のじょん:8月28日高浜町難波江海水浴場最終日。

YouTube: 行く夏じょん

 

コメント
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